「動じずに、フレキシブルに」国際寮での毎日で気づいた大切なこと。

経済学部 経営学科
秋元 美佑 さん

「国際寮ではさまざまな国の文化を毎日感じられるのが楽しい」と語る、経済学部経営学科2年で青森県出身の秋元美佑さん。文化の違いに驚いたり、楽しんだりする中で気づいた自身の成長、そして見えてきた将来像とは?

テレビで見るニュースやイベントを肌で感じられるのが上智の魅力

私が上智大学を選んだ理由は、ひとつのキャンパスに文理全ての学部が集まっているからです。さまざまな領域の研究者が同じキャンパス内にいて、自分の専門以外の学びを深めることもできる環境であるということ。将来のキャリアを考える上で、幅広い選択肢を持つことができると感じました。

私は青森県出身で、高校時代は情報収集のために上智大学が提供する講演会やイベントにオンラインで参加していました。当時はコロナ禍でしたが、国連WeeksやアフリカWeeksなど、オンラインで参加できるイベントが充実していたことで、スムーズに情報を集めることができました。青森からだと新幹線で3時間以上かかってしまうんです。オンラインで上智の学びや研究に触れることができたのは嬉しかったです。上智大学の公式LINEも、青森在住の私にとっては便利な情報源でした。

上智大学のある四谷は、まさに東京の中心。政治や経済など、日々のニュースで報じられる話題が身近で起こっていて、刺激的な環境で学ぶことができます。たとえば、キャンパスから徒歩で行ける距離に迎賓館があります。首脳会談や国賓を招いたレセプションが行われるというニュースに触れるたびに、「今、すぐ近くで世界に発信される出来事が起きているんだ」と感じることができるのは、上智ならではですよね。

また、私の暮らすアルペ寮からは、オリンピックでも注目された国立競技場がすぐ近くにあります。その周辺が自分の散歩コースになるというのも、アルペ寮の魅力のひとつと言えます。そして、何よりもアルペ寮はキャンパスまで1駅、ターミナル駅の新宿までも5分という立地なので、どこへ行くにも便利です。青森にいた頃と比べて東京での生活は、感じ取れるもの、目にできるものの量が違う。「行ってみたいな」と思ったらすぐ行動に移せるのは、東京で学ぶうえで大きなメリットと感じています。

常識が覆る経験を重ねて動じない自分になった

寮に住むことを選んだのには、父の影響が大きかったです。父も学生時代に寮生活を経験していて、「寮生の仲間は生涯の仲間になる」と言っていました。その言葉を聞いて、国際寮で結ばれる絆や幅広い交流に憧れを抱きました。とはいえ、入寮前は不安もありました。でも、実際に入寮してみると先輩や留学生は皆フレンドリーで、「おはよう」から始まって「おやすみ」で終わる毎日の中で、寮生間の絆を感じています。

国際寮のアルペ寮は、文化の違いは当たり前という環境です。入寮してまず驚いたのが、寮内でも土足で過ごすということでした。日本出身の新入寮生は戸惑いを覚えるのですが、留学生はごく普通に土足です。何気ない小さな違いかもしれないのですが、入寮早々に文化の違いを体感して、寮生活への期待が高まったのを覚えています。

学部生に大学院生、交換留学生など、アルペ寮に住む学生は年齢も出身地もバラバラです。キャンパスにも留学生はたくさんいるのですが、文化や生活習慣の違いなどを強く感じるのは、やはり寮での毎日。この2年間、本当にたくさんの文化の違いを目の当たりにしてきました。嬉しいことも楽しいこともたくさんあれば、驚いたり戸惑ったりすることもあります。でも、そんな経験ができるのも国際寮ならでは。多くの経験を重ねるうちに、少しのことでは動じなくなりましたし、柔軟に物事に対応していくことができるようになってきたと感じています。

アルペ寮では、複数の寮生でひとつのユニットが構成され、各ユニットに1人、LGLと呼ばれるリビンググループリーダーがいます。私もLGLを務めているのですが、心がけているのはユニット内での交流機会を積極的に増やすことです。大阪出身のユニットメイトを中心にたこ焼きパーティーを開催した時は、フランスからの留学生がとても喜んでくれて、みんなで大盛り上がりでした。

一方で、寮生とのコミュニケーションには言語面で苦労することもあります。連絡事項を伝える時は、英語が基本です。私は英語が母語ではないので、相手との信頼関係を築けるように細かなニュアンスに気を付けています。こうしたことも私にとっては楽しい学びです。

国際寮で身につけた柔軟性と動じない姿勢を、会計学の分野で活かしたい

私は経済学部経営学科に在籍していて、一番興味を持って学んでいるのは会計学です。自分の興味関心を大切にして、主体的に履修できる大学での学びの自由さも満喫しています。

好きな授業は、財務会計論です。授業の冒頭、いつも教授が話題になっている経済や社会のニュースを取り上げて解説してくださるのですが、自分の学んでいる学問がどのようにビジネスや私たちの生活に結びついているのかを実感できて、とても楽しいです。将来は、会計に関連する分野でのキャリアを目指したいと思っています。アルペ寮での経験を通して培った何事にも動じない心や柔軟性こそ、これからの私の強みになると信じて、寮生活も会計学の勉強も頑張っていきたいです。

※この記事の内容は、2023年7月時点のものです

上智大学 Sophia University