XamarinStudio勉強会 2014/09/08
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クロスプラットフォーム開発ツール、XamarinStudioの社内勉強会資料から、社内情報を削った資料です。
![[MW08] de:code イベントアプリの作り方 ～ Xamarin.Forms で開発しています ～](https://cdn.slidesharecdn.com/ss_thumbnails/mw08-170614050111-thumbnail.jpg?width=560&fit=bounds)
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XamarinStudio勉強会 2014/09/08
- 2. いいわけ • Xamarin弄り始めて1ヶ月未満の入門者です。 • 楽しいので、みんなに知ってもらいたくなりました。 • iOS側から見た話が多くなります。 • Androidな皆様すみません。でもAndroid側から見ても似た ような状況だと思います。 • 用語の間違いがあるかもしれません • 英単語の発音がおかしいと思います（田村の英語能力の不具合） 2
- 3. 今日の予定 • クロスプラットフォーム開発としてのXamarin 30分 • 概要の説明、メリット/デメリット • XamarinStudioを使ってみる 30分 • いくつかデモ、技術キーワード紹介 • おまけ：ハマった事、参考 • 後で見てください。 3
- 5. クロスプラットフォーム(1) • 一つのソースで、いろいろなプラットフォーム で動くアプリケーションを開発する事 • ここではスマフォ領域(iOS/Android/ WindowsPhone..)に限定します。 • いくつか手法/プロダクトがありますが、方向 性が違っています。 5
- 6. クロスプラットフォーム(2) • すべてをHTML5 + JavaScript で実現(PhoneGap Titanium) • UIもビジネスロジックもHTML5+JavaScriptでがんば る • ネイティブのWebViewで動いている感じ • iOSもAndroidも1ソースで行けるけど、重くてUIの チューニングがやり難い 6
- 7. クロスプラットフォーム(3) • すべてをRubyで実現(RubyMotion) • ライブラリ部分だけ共通化（mRubyやC++) • UIはネイティブ(Objective-C/Java)で書く • ゲームに特化 (Unity) 7
- 8. Xamarinの方向性(1) • ソースを「共通部分」と「OS依存部分」に分離 • 共通部分は.NET Frameworkの機能を活用 • 通信、ローカルストレージ、イベント、等など • UIの共通パーツもある(Xamarin.Form) • OS依存部分は、SDKを薄く覆うラッパークラスが用意されている • iOSとAndroidのSDK部分は別々のソース(C#)を書く • SDKのアップデートに追従しやすく、UIのチューニングがしやすい 8
- 9. Xamarinの方向性(2) • 共通部分/Android部分/iOS部分 に分けて管理 9
- 10. Xamarinの方向性(3) • UIの考え方：２種類用意されている • OS依存部分 ネイティブUIの薄いラッパー • MonoTouch, MonoDroid • 共通部分 汎用UIパーツ • Xamarin.Form http://xamarin.com/forms • ２種類を組み合わせていくのが良さそう 10
- 11. Xamarin.iOSの実行モデル • コアライブラリ郡のラッパー 引用：http://www.slideshare.net/amay077/xamarin-201406 11
- 12. Xamarin.Androidの実行モデル • コアライブラリ郡のラッパー 引用：http://www.slideshare.net/amay077/xamarin-201406 12
- 14. Xamarinのメリット(公式発表) • 平均75%のコードを共通化出来る • Xamarin.FormsというUIパーツを使うとほぼ100% 共通化も可能 • ネイティブ(Objective-C/Java)へのアクセスもサポー ト、ネイティブのSDKやUIにもアクセス可能 • .NET/C#で全部作れる http://www.xlsoft.com/jp/products/xamarin/platform.html 14
- 15. 共通化：共通化できそうな処理 • I/O関係、通信やファイル/DBアクセス • ファイルパスはOS毎に違うけど、操作は共通化 • 非同期処理 • データのモデル、ビジネスロジック • シンプルなUI 15
- 16. 共通化：OS毎になりそうな処理 • センサー (GPSや傾き、光度etcetc..) • OS標準サービスへのアクセス • 電話帳やカメラや通知やetcetc.. • リッチなUI • 画面遷移やアニメーション、凝った画面 16
- 17. Xamarinのデメリット(1) • 無料ライセンス(STARTER)だと、アプリのバイナリサイズに制限が入る、共通UIが使えない • 有料ライセンス(INDIE) 個人向け 25ドル/月 ※トライアル期間30日あり 17 https://store.xamarin.com
- 18. Xamarinのデメリット(2) • 情報の少なさ • 日本語だと検索してもあまりヒットしない、書 籍が少ない、勉強会もほとんどない • 部分移行が出来ない • これは他のクロスプラットフォームでも同様 • RubyMotionなら出来るらしい。 18
- 19. Xamarinのデメリット(3) • 当然ネイティブ側SDKの知識が必要=学習コス トがすごい 19
- 20. Xamarinのメリット(私的見解) • C#や.NETの世界、けっこう良い • LINQ、イベントの仕組み、非同期処理、 ADO.NET、アクターの概念、Rx、等など • C#が他言語の良い所を取りこみ+GUIを作る のに便利な仕組みが準備されている。VBの便 利さがちらほら見える。 20
- 21. Xamarinのメリット(私的見解) • Objective-Cで書くよりも、短く簡単に書く仕 組みが揃っていると思う。 • OCamlから派生したF#(関数型言語)も使える • 個人的な本命 • 関数型言語でアプリを書いたらどうなるのか？ 21
- 22. もしも導入するとしたら？ • ◎まずは「プロトタイプ作成」で使って慣れる • ◎「新規アプリを作る」時に使う • まずは慣れてるOS(iOS/Android)の新規アプリを作る • その後に慣れていない方のOSのUI部分を作る • ◎「既存アプリの別OS版を作る」時に使う • リリース後にネイティブアプリもXamarinで置き換える • ×既存ネイティブアプリのVerUpで採用すると、無駄にハマりそう。 • 部分移行（共通部分を作ってネイティブでアクセス）が出来ない 22
- 23. 導入事例 • あまり見つからない（アプリが何で出来てるか公開はされ にくい） • NHK紅白歌合戦アプリ • http://qiita.com/amay077/items/ b7235aefab8d2e3b72f1 • ルナルナ 体温ノート • http://www.xlsoft.com/jp/products/xamarin/apps.html 23
- 24. 質疑応答 24
- 26. XamarinStudioを使ってみる • XamarinStudioのインストールと初期画面 • デモ：空プロジェクトを動かす • デモ：画面をStoryboardで作る • デモ：検索アプリ 26
- 27. XamarinStudioのインストール • XamarinStudioはMac用 • Windowsだと、VisualStudio + Xamarin.iOS for Visual Studio • iOSアプリを作る場合は、まずXcodeを入れておく。 • MacのAppStoreからインストール • https://xamarin.com のDownload nowからダウンロード&インス トール • インストールは時間がかかるのでお茶でも飲んで待つ。 27
- 28. XamarinStudioの初期画面 • チュートリアルサンプルは”TaskList”がおすすめ。”T-shirt Store”は 無料ライセンスだと実行出来ない(バイナリが大きすぎる） 28
- 30. デモ：空プロジェクトを動かす(1/5) • C#→MobileApps→Blank App ソリューションを作成 • iOSシミュレータで動かす • Android側は知識不足で出来てません。 • ファイル構成の紹介 • 共通部分、iOS部分、Android部分 • アセンブリ = ライブラリのようなもの 30
- 31. デモ：空プロジェクトを動かす(2/5) • プロジェクト構成は３つ • 共通部分 • iOS部分 • Android部分 • 見慣れたファイル 31
- 32. デモ：空プロジェクトを動かす(3/5) • アセンブリ≒ライブラリ • 使うライブラリは参照に 入れる • ソース上でusingキーワー ドが必要 • 扱いがJavaのjarファイル に良く似てる 32
- 33. デモ：空プロジェクトを動かす(4/5) • iOSシミュレータで動かすには、「スタート アッププロジェクトに設定」が必要 33
- 36. デモ：画面をStoryboardで作る(1/4) • ソリューションをC#→iPhone→SingleViewApplicationで作 る • XXXViewController.cs と XXXViewController.design.cs • ボタンとテキストボックスを追加 • プロパティの「name」を設定すると、design.csに変数 が出来る • イベントの登録 36
- 38. デモ：画面をStoryboardで作る(3/4) • UIパーツを追加して、プロパティの「name」 を設定すると、XXX.design.csに変数が出来る 38
- 39. デモ：画面をStoryboardで作る(4/4) • イベントの登録、方法が２種類 • StoryboardのUIパーツをダブルクリックで 関数生成される • += でのイベント登録 39
- 41. デモ：知恵検索アプリ(1/5) • 検索ボックスでキーワードを入れ て、知恵検索する • 使った技術 • Storyboardで画面作成 • 非同期通信(async/await) • LINQ git https://github.com/taktamur/ChieSearch 41
- 42. デモ：知恵検索アプリ(2/5) • async/await 非同期処理の為のC#仕様 42
- 44. デモ：知恵検索アプリ(4/5) • LINQ = 統合言語クエリ Language Integrated Query • .NETで、配列等のコレクションを扱う為の仕組み。 SQL的な見た目 • from ～～～ where～～～ select ～～～ • 各種データソース用のLINQが用意されている • データベース用、XML用、オブジェクト用、 http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/bb308959.aspx 44
- 45. デモ：知恵検索アプリ(5/5) • LINQ to XML • 「xmlDocumentにある”Question”の集合か ら、”Content”の値を集めて返す」 45
- 46. デモ：知恵検索アプリ 46
- 47. 質疑応答 47
- 48. おまけ 48
- 49. ハマったらつぶやけ！ • まだニッチなせいか、ハマってる事をTwitter につぶやくと、詳しい人が教えてくれるかも http://togetter.com/li/715991 49
- 50. ハマったら記録を晒せ！ • BlogやQiitaに記録を残しておくと、詳しい人 が教えてくれるかも http://qiita.com/paming/items/682430866791dfba86e2 50
- 51. ハマりポイント • 無料(starterライセンス)だとバイナリサイズに制限があ るが、チュートリアルのバイナリがでかくて動かない • チュートリアルのTシャツサンプルはアウト • Xamarinでの日本語入力があやしい時がある • 変換がうまく出来ない • 最新版では日本語入力できないかも？ 51
- 52. ハマりポイント • XamarinStudioそのものが固まる/メニューがグレー化 • XamarinStudio再起動でOK、Xcodeもよく落ちる • iOSシミュレータもよく固まる • C#のイベント += と、iOSのDelegateを混ぜて使うとトラブルを起こ す事がある • Xamarinで遊ぶ(3) objcの「デリゲート」とC#の「イベント」が干 渉する Xamarin.iOSでUITableViewの罠 / Xamarinの進化に望む事 52
- 53. ハマりポイント • 同じ用語でも意味が違う • objcの「デリゲート」とC#の「デリゲート」は別物 • 日本語の資料は古い事がある • 昔はXamarinでStoryboardを使えなかった→Xcode でデザインをやる、という記事が多いが、今は違う 53
- 54. 資料(1) • 配布サイト • http://xamarin.com/studio （本家) • http://www.xlsoft.com/jp/products/xamarin/studio.html (日本代理店?） • Build Inside • http://www.buildinsider.net/tagcloud?tag=Xamarin • CodeZine • http://codezine.jp/article/detail/7907 • Qiita • Xamarin vs 他のクロスプラットフォーム開発ツール http://qiita.com/amay077/items/ 01917ef1be3da9259348 等 • 田村の記録 http://qiita.com/paming/items/1bb43f55033dc78eb0b9 54