おたまの日記

都内で働く二児の母(東大法学部卒)が、子育てしながら考えたことや読んだ本、お勧めしたいことを書いてます。

大人になって観る忍たま乱太郎

忍たまの映画を息子たちと映画館で観てきました。

sh-anime.shochiku.co.jp

 

割と大人向けだった

忍たまなのに割と大人向けだったな…私にはものすごく面白かったけど…と思いつつエンドロールを観ましたが、客席照明がつくなり7歳長男が「すっごい面白かったね!!」と言ったので一安心でした。

ただ「なんで土井先生は色々忘れちゃったの?」と聞かれたので「人間は強く頭をぶつけると自分が誰なのか分からなくなったり今までのことを忘れたりすることがある」と言ったら「へええ」と。そうかそこの基礎知識がなかったか…と新鮮な気持ちになりました。

 

戦乱の時代

基礎知識という意味では、そもそもきり丸が戦災孤児であること、その背景としての室町時代末期の戦乱の時代であったこと、土井先生もきり丸と「同じような育ち方」をしている(幼い頃に両親を殺されている)ことなど、私が子どもの頃に忍たまを楽しく見ていた時はほとんど意識することはなかったし、おそらく我が家の息子たちもその辺を知らずに見ているだろうと思います。子どもの頃はそれで良かった、それが良かったとも思います。

大人になってしまった私が、こうした知識を持ったうえで忍たまのアニメや映画を見てしまうと、もうきり丸の小銭へのこだわりを笑って見ることはできないんですよね。両親を失ったきり丸がひとりでアルバイトをしながら忍術学園の入学金や学費を稼いできた日々を思うともう…。

 

そして今回の映画の中心人物だった土井先生、普段のアニメでは「練り物が苦手」とか「1年は組の成績が悪くて胃が痛くなっちゃう」とか、割と明るく楽しい愛されキャラとして描かれてるように思うんですが、忍者としての戦闘能力がめちゃくちゃ高いんですよね。うちの息子たちも「土井先生すっごい強かった」と衝撃を受けてました。

しかも実は地方豪族の出身で幼い頃に敵の襲撃で家が滅んだ過去があり、抜け忍として追われていたところを山田先生の一家に助けられて、「半助」という名前を山田先生につけてもらい、山田先生の推薦で忍術学園の教師になった、戦闘能力が高いだけでなく兵法や火薬の知識も超一級…という、情報量が多すぎてどうしたらよいのか分からない状態です。

もし土井先生があのとき山田先生に助けられなかったら、あの冷たい目をした天鬼になっていたのかもしれないな、と思ったり。

 

公式パンフ2種類、両方買いました(大正解)

 

通常版(880円):全部ふりがなが振ってあるので息子たちも自力で読めるし、シールやすごろくもついていて息子たち大歓喜

豪華版(2500円):制作秘話や書き下ろしスピンオフ小説など「映画が面白かった」「もっと情報を摂取したい」大人が読むには最高

 

画像

 

余談:手裏剣の形と、あの歌詞が初めてつながりました

公式パンフの手裏剣についての解説を読んでいて「ああ!そういうことだったのか!!」と20数年越しの謎が解けました。

手裏剣には「四方手裏剣」「六方手裏剣」「八方手裏剣」という種類があるんですね。

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画像出展:公式パンフレット(豪華版)

 

「しほう ろっぽう はっぽう しゅりけん」

子どもの頃(たぶん7歳くらい)にこの歌を知って、よく意味はわからないけどかっこいい歌だなと思っておりました。四方八方という言葉はあるし、八方やぶれという言葉もあるけど、四方六方八方ってなんだろう?と。

四方 六方 八方 手裏剣
四方 六方 八方 やぶれ
冗談まじりで wink投げたら
撃ち返されたよ 肘鉄砲

(歌詞:四方八方肘鉄砲 / 舩木真弓)

そもそも作詞したのが忍たま小説の原作者である尼子騒兵衛先生だったんですね、知らなかった…

 

去年、名古屋城で買った手裏剣は四方手裏剣と六方手裏剣でした。(あと、クナイも買いました)

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うちの息子たちはこうしたプラスチックの手裏剣やクナイを使って忍者ごっこを今でも楽しそうにしてますが、彼らもいつか大人になって忍たまの時代背景や登場人物の生い立ちを知る日が来るのかもしれませんね。

 

 

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