栃木県サッカー協会は29日、県庁記者クラブで会見を開き、60代の元常務理事男性が2013年度から23年度途中まで、少なくとも約815万円を着服していたことを明らかにした。大会で審判員に支払うべき日当の領収書を偽造し、虚偽の収支報告を繰り返していた。会見で橋本健一(はしもとけんいち)会長は「ご支援を頂いている関係者の皆さまに大変なご心配をおかけし、深くおわび申し上げる」と陳謝した。
同協会によると、元常務理事は05年度からシニア年代(40歳以上)の大会を運営するシニア委員会委員長に就任し、会計などの実務を1人で担ってきた。大会出場チームの参加費から捻出する審判員の日当(約3千~4千円)を実際に支払わず、領収書に審判員の名前を自ら記入し着服した。審判員には日当の存在が知らされていなかったという。
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