【宇都宮】市は20日、次世代型路面電車(LRT)の安全性を維持するために設置した「ライトラインの維持向上に係る有識者会議」の内容を公表した。車輪やレールの摩耗状況に異常はなく、適正な状態であることなどが報告された。
会議は、LRTが2022年11月の試運転中にJR宇都宮駅東口付近で脱線した事故に関する調査報告を受け、市と芳賀町、宇都宮ライトレールの3者で設置した。東京大生産技術研究所の須田義大(すだよしひろ)教授ら鉄道事故の専門家4人で構成され、第1回会合が1月31日に開かれていた。
市などは、開業前から定期的に車輪とレールの形状を測定してきた。今後も現在の測定周期を維持し、車輪を2週間ごと、レールは2カ月ごとに測定し、摩耗の傾向を調査する。新年度も有識者会議を開催し、測定周期の間隔など、効率的な維持管理手法を検討していく。