石破茂首相は8日、ノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の代表委員田中熙巳さん(92)らと官邸で面会した。同席した公明党の斉藤鉄夫代表によると、被団協側は3月に米国で開かれる核兵器禁止条約第3回締約国会議へのオブザーバー参加を要請。首相は受賞への祝意を述べたが、「そうした意見もある」と述べ、参加の是非は明言しなかった。
首相は「被爆の実相を世界に発信してきた皆さんのノーベル平和賞受賞は極めて意義深い。長年の努力に心から感謝する」と述べた。
被団協側は面会で「核兵器のない世界」の実現に向け、政府の役割の重要性を強調。田中さんは面会終了後、記者団の取材に、首相が安全保障に関する考えを話し、議論をする時間が足りなかったとの認識を示し「収穫があったとは受け止めていない」と話した。
首相は、昨年12月の衆院予算委員会で、北大西洋条約機構(NATO)加盟国のドイツなどがオブザーバー参加している現状に触れ「どのように役割を果たせるか、意義を検討する」と言及していた。
首相は「被爆の実相を世界に発信してきた皆さんのノーベル平和賞受賞は極めて意義深い。長年の努力に心から感謝する」と述べた。
被団協側は面会で「核兵器のない世界」の実現に向け、政府の役割の重要性を強調。田中さんは面会終了後、記者団の取材に、首相が安全保障に関する考えを話し、議論をする時間が足りなかったとの認識を示し「収穫があったとは受け止めていない」と話した。
首相は、昨年12月の衆院予算委員会で、北大西洋条約機構(NATO)加盟国のドイツなどがオブザーバー参加している現状に触れ「どのように役割を果たせるか、意義を検討する」と言及していた。