岡山、広島県内の寺社は1、2の両日、初詣の家族連れらが続々と詰めかけた。「健康に過ごせますように」「家内安全を」。参拝者は新たな年の幸せを願った。受験生らは合格を祈願。発生から1年となった能登半島地震の被災地に思いをはせながら「災害のない平穏な年に」と手を合わせる姿も見られた。
岡山市
三が日で約60万人の参拝を見込む最上稲荷(北区高松稲荷)では、本殿前で大勢の家族連れらがさい銭箱に硬貨や紙幣を投げ入れ、両手を合わせていた。境内はお守りやお札を買い求める人であふれ、甘酒やおしるこを販売する出店の前に長い列ができた。
家族4人で訪れた公務員(32)=総社市=は「家族全員が健康に過ごせる年にしたい。地震に豪雨と災害が続いた能登の人々は大変だと思うが、一日でも早く以前のように生活できる状態になってほしい」と願った。
吉備津神社(北区吉備津)には2日までに約2万5千人が訪れ、お守りや破魔矢を求める参拝者でにぎわった。三味線の音色に合わせて氏子らが餅をつく伝統行事「三味線餅つき」があり、家族連れらがつきたてを味わった。
黒住教本部(同尾上)では、五穀豊穣(ほうじょう)などを祈る「歳旦祭」を開催。初日の出を拝む恒例の「日拝式」は今年も入場者数の制限がなく、多くの参拝者が詰めかけた。地元の住民グループによる獅子舞の演舞、琴や太鼓の演奏といった華やかな催しもあり、2日までに約4万人が迎春ムードを満喫した。
学問の神様・菅原道真を祭る岡山神社(同石関町)には、受験生やその家族ら約3万5千人が訪れた。拝殿前に今年のえと・巳(み)をあしらった大絵馬(縦2・6メートル、横1・8メートル)が飾られ、参拝者が写真に収めた。2日に合格祈願のお守りを買った操山高3年の生徒(18)は「志望校に合格できるよう祈った。これまでの勉強の成果が出せるよう本番はリラックスして挑みたい」と話した。
倉敷市
阿智神社(本町)には1、2の両日で約2万人が参拝した。
能舞台では年越し時の1日未明に「三女神(さんにょしん)の舞」の奉納が行われたほか、日中は獅子舞や神楽といった「神賑(かみにぎわ)い」が繰り広げられた。氏子らによる甘酒や福餅の振る舞いもあり、家族連れやグループなどでにぎわった。
1日に家族3人で訪れた会社員(42)=同市=は「受験を控えた長男の学業成就を願った。昨年は胸の詰まる災害が頻発したので、平穏な年になってほしい」と話した。
由加山(児島由加)の由加神社本宮、由加山蓮台寺ともに三が日で計30万人の参拝を見込む。本宮では、金刀比羅宮(香川県琴平町)との両参りをする人が見られた。蓮台寺では、総本殿の厄除(やくよけ)不動明王に手を合わせ、境内で行われた「猿まわし」の公演も人気を集めた。
津山市
徳守神社(宮脇町)には両日で約2万5千人が来場。1日は多くの家族連れらが詰めかけ、健康や学業成就、交通安全といったお守りやお札を買い求めたり、おみくじで運勢を占ったりしていた。
友人と訪れた津山高専4年の学生(19)は「勉強がうまくいくように祈願した。今年は就職活動に専念できるように、健康に気を付けながら過ごしたい」と話していた。
浅口市
金光教本部(金光町大谷)には、両日で約2万5千人が参拝。1日早朝に元日祭が営まれ、祭主の金光浩道教主が今年一年の幸福と平和を祈願した。
家族連れらは本殿前でさい銭を納め、手を合わせ参拝。教えを記した短冊を受け取ったり、振る舞われたぜんざいを味わったりした。参拝者(49)=倉敷市=は「金光地区でマルシェを開いており、地域が元気になるようお願いした」と話した。
福山市
草戸稲荷神社(草戸町)では1、2日に約30万人が訪れ、近くを流れる芦田川の土手まで行列が続いた。参拝者はさい銭を投げ入れ、手を合わせて家内安全や無病息災を祈願。おみくじを引いて運勢を占い、縁起物の破魔矢を求めた。
熊手を買った接骨院経営者(34)=広島市安佐南区=は「昨年は新型コロナウイルス禍が明けて客足が戻ったが、物価高に苦しんだ。今年は景気が良い年になってほしい」と商売繁盛を祈った。
岡山市
三が日で約60万人の参拝を見込む最上稲荷(北区高松稲荷)では、本殿前で大勢の家族連れらがさい銭箱に硬貨や紙幣を投げ入れ、両手を合わせていた。境内はお守りやお札を買い求める人であふれ、甘酒やおしるこを販売する出店の前に長い列ができた。
家族4人で訪れた公務員(32)=総社市=は「家族全員が健康に過ごせる年にしたい。地震に豪雨と災害が続いた能登の人々は大変だと思うが、一日でも早く以前のように生活できる状態になってほしい」と願った。
吉備津神社(北区吉備津)には2日までに約2万5千人が訪れ、お守りや破魔矢を求める参拝者でにぎわった。三味線の音色に合わせて氏子らが餅をつく伝統行事「三味線餅つき」があり、家族連れらがつきたてを味わった。
黒住教本部(同尾上)では、五穀豊穣(ほうじょう)などを祈る「歳旦祭」を開催。初日の出を拝む恒例の「日拝式」は今年も入場者数の制限がなく、多くの参拝者が詰めかけた。地元の住民グループによる獅子舞の演舞、琴や太鼓の演奏といった華やかな催しもあり、2日までに約4万人が迎春ムードを満喫した。
学問の神様・菅原道真を祭る岡山神社(同石関町)には、受験生やその家族ら約3万5千人が訪れた。拝殿前に今年のえと・巳(み)をあしらった大絵馬(縦2・6メートル、横1・8メートル)が飾られ、参拝者が写真に収めた。2日に合格祈願のお守りを買った操山高3年の生徒(18)は「志望校に合格できるよう祈った。これまでの勉強の成果が出せるよう本番はリラックスして挑みたい」と話した。
倉敷市
阿智神社(本町)には1、2の両日で約2万人が参拝した。
能舞台では年越し時の1日未明に「三女神(さんにょしん)の舞」の奉納が行われたほか、日中は獅子舞や神楽といった「神賑(かみにぎわ)い」が繰り広げられた。氏子らによる甘酒や福餅の振る舞いもあり、家族連れやグループなどでにぎわった。
1日に家族3人で訪れた会社員(42)=同市=は「受験を控えた長男の学業成就を願った。昨年は胸の詰まる災害が頻発したので、平穏な年になってほしい」と話した。
由加山(児島由加)の由加神社本宮、由加山蓮台寺ともに三が日で計30万人の参拝を見込む。本宮では、金刀比羅宮(香川県琴平町)との両参りをする人が見られた。蓮台寺では、総本殿の厄除(やくよけ)不動明王に手を合わせ、境内で行われた「猿まわし」の公演も人気を集めた。
津山市
徳守神社(宮脇町)には両日で約2万5千人が来場。1日は多くの家族連れらが詰めかけ、健康や学業成就、交通安全といったお守りやお札を買い求めたり、おみくじで運勢を占ったりしていた。
友人と訪れた津山高専4年の学生(19)は「勉強がうまくいくように祈願した。今年は就職活動に専念できるように、健康に気を付けながら過ごしたい」と話していた。
浅口市
金光教本部(金光町大谷)には、両日で約2万5千人が参拝。1日早朝に元日祭が営まれ、祭主の金光浩道教主が今年一年の幸福と平和を祈願した。
家族連れらは本殿前でさい銭を納め、手を合わせ参拝。教えを記した短冊を受け取ったり、振る舞われたぜんざいを味わったりした。参拝者(49)=倉敷市=は「金光地区でマルシェを開いており、地域が元気になるようお願いした」と話した。
福山市
草戸稲荷神社(草戸町)では1、2日に約30万人が訪れ、近くを流れる芦田川の土手まで行列が続いた。参拝者はさい銭を投げ入れ、手を合わせて家内安全や無病息災を祈願。おみくじを引いて運勢を占い、縁起物の破魔矢を求めた。
熊手を買った接骨院経営者(34)=広島市安佐南区=は「昨年は新型コロナウイルス禍が明けて客足が戻ったが、物価高に苦しんだ。今年は景気が良い年になってほしい」と商売繁盛を祈った。