セーヌ川で泳いだベルギー女子選手が入院、大腸菌感染症か 同国はトライアスロン混合棄権

パリ五輪で7月31日に行われたトライアスロン女子に出場し、セーヌ川で泳いだベルギーのクレア・ミシェル(35)が入院し、同国の国内オリンピック委員会は4日、同国チームが5日実施の混合リレーを棄権したと発表した。大腸菌感染症とみられる。同選手は「残念ながら体調が悪く、競技から撤退せざるを得ない」と述べた。

AP通信などによると、同選手は2016年リオデジャネイロ五輪にも出場したベテラン。ベルギー委員会は詳しい症状の説明をしていないものの、大腸菌感染症と報道されている。51人が完走した当日の競技は38位に終わっていた。

ベルギー委員会は声明で「今後の五輪における教訓となることを望む。運営側は選手らに不安がないようにしなければならない」と述べた。

今大会のトライアスロンでは、セーヌ川の水質が国際競技連盟が定める基準を下回り、男子のレースが延期となるなど混乱が続いていた。

スイス選手も棄権で被害拡大 IOCは競技前に「細菌レベル良好」

「嘔吐10回」「水の流れ強い」セーヌ川

トライアスロン女子に出場し、セーヌ川を泳ぐベルギーのクレア・ミシェル(5)=7月31日、パリ(AP)
トライアスロン女子に出場し、セーヌ川を泳ぐベルギーのクレア・ミシェル(5)=7月31日、パリ(AP)
【AP画像使用期限:2024-08-17】トライアスロン女子に出場し、セーヌ川を泳ぐベルギーのクレア・ミシェル(5)=7月31日、パリ(AP)
【AP画像使用期限:2024-08-17】トライアスロン女子に出場し、セーヌ川を泳ぐベルギーのクレア・ミシェル(5)=7月31日、パリ(AP)