セーヌ川トライアスロン、スイス選手も棄権で被害拡大 IOCは競技前「細菌レベル良好」

パリ五輪のトライアスロンに出場しセーヌ川で泳いだベルギーの女子選手が大腸菌感染症とみられる症状で入院した問題で、スイスやノルウェーの選手も体調不良を訴えるなど被害が拡大していることが5日、分かった。スイスの男子選手はその後の種目を棄権した。

今大会のトライアスロン競技は、7月30日に予定されていた男子が水質の問題で延期され、個人種目は男女とも31日に実施。男子は50人が、女子は51人がそれぞれ完走した。

このうちベルギーのクレア・ミシェル(35)が体調不良を訴え入院。大腸菌感染症とみられ、ベルギーチームは5日に予定される混合リレーを棄権すると発表した。

一方、BBC放送によると、スイスチームは3日、男子種目に出場したアドリアン・ブリフォ(30)が胃の感染症のため、混合リレーの出場を断念すると発表。ノルウェーの選手も同じ日の競技後、体調不良になったという。

国際オリンピック委員会(IOC)側は、当日に行われた水質検査では細菌レベルが「非常に良好」だったと述べていた。

ベルギーチームなどが棄権した混合リレーは5日午前8時(日本時間同日午後3時)から、予定通り行われるという。

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