2018年3月末で廃線となったJR三江線に代わり沿線市町では代替交通として、バスを中心に運行が始まった。廃線の背景にある人口減は進み、鉄路なき後の路線維持は厳しい。
代替交通は廃線直後の18年4月、島根、広島両県の沿線6市町の14路線で開始。駅から遠かった高校や病院にもバスのルートを延ばし、好きな場所で乗降できるフリー乗降区間も設け、利便性を高めた。
しかし、利用は伸び悩んだ。江津市桜江町内を走るバス路線の田津線は、18年度の利用実績が1日平均0・1人と14路線で最少。19年度で廃止された。島根県邑南町でも1日平均0・8~1・9人と利用が低迷した町営バスなど3路線...