昨年11月に滋賀県で開かれた日本パラ水泳選手権で2冠を達成した多久市の柴田健二さん(70)が10日、横尾俊彦市長に結果を報告した。柴田さんは「家族やヘルパーさんの支えでいつもいい練習ができている。10月の滋賀全障スポ出場を目指して、引き続き頑張りたい」と抱負を語った。
柴田さんは、50歳以上が争うシニアの視覚障害S11クラス(全盲)50メートル自由形と同背泳ぎの2種目で優勝した。練習や競技を補助するヘルパーのレスター亜希子さん(48)、山内昌代さん(55)と表敬訪問した柴田さんは、「佐賀全障スポに出場した仲間たちとリレーに出場できたこともうれしかった」と話した。
柴田さんは29歳で失明。市内で鍼灸(しんきゅう)院を営みながら、週2回の練習と毎朝の筋力トレーニングを欠かさず、パラ競泳のジャパンパラ大会で優勝した経験もある。横尾市長は「柴田さんの活躍に元気をもらう人も多い。佐賀のパラスポーツのレジェンドとしてこれからも頑張ってほしい」と激励した。(蒲原隆寛)