新NISA(少額投資非課税制度)対象の公募株式投資信託への1月の資金流入額が約1兆3700億円となり、このうち、全世界株価指数に連動する投資信託、いわゆるオールカントリ―と呼ばれる投信への流入額が9,900億円と7割に達したことが日興リサーチセンターの推計からわかりました。(参考:日興リサーチセンター投信概況(2024年1月))
実際の流入金額ランキング
1位 eMAXIS Slim全世界株式(オルカン)3,439億円
2位 eMAXIS SlimS&P500 2,090億円
3位 Next FUNDS日経225連動 548億円
流入金額ランキング1位のオルカンが2位以下に圧倒的な差をつけています。
新NISAつみたて投資枠でオルカンが圧倒的に人気の理由は何でしょうか?
投資初心者には意外と知られていないオールカントリ―投資とその魅力を深堀しながら、
オルカンが本当に最強なのか?
オルカン以外のおすすめ投資対象はないのか?
本当にオルカン一本でいいのか?
などを解説していきます。
目次
オールカントリー投資信託(全世界株式投資信託)の特徴
まずはオールカントリー投資信託の基本的な特徴を押さえましょう。
オールカントリー投資信託とは?
2024年1月のNISA流入金額ランキングで1位になったオルカンとは、正式名称「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の投資信託のことです。
この商品の特徴は全世界の株式に投資をし、株式市場等の運用状況を示す指数(インデックス)に連動するように運用するインデックスファンド(投資信託)です。インデックスの例としては、日経平均(日経225)、東証株価指数(TOPIX)やS&P500等が有名です。ちなみにアクティブファンドもあります。こちらは指標を上回る成績を目指した投資方法です。
一見「アクティブファンドの方がよさそう!」と思いますが、長期的には、7割~9割のアクティブファンドがインデックスファンドに負けると言われています。(※1)そのため、今回はインデックスファンドに絞って見ていきます。
※1参考:SPIVA (S&P Indices Versus Active)
オールカントリー投資信託の特徴
1. 手軽に全世界に分散投資できる
オールカントリー投信は一つのファンドで全世界の株式に投資できます。個別株を購入するよりも手間がかからず、初心者でも簡単に分散投資を始められます。インデックスファンドが連動を目指す指標は大きく分けて2つあります。
①MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(MSCI ACWI )
MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスは、米国のMSCI(モルガンスタンレー・キャピタル・インターナショナル)社が公表している世界の株式を対象とした浮動株調整後時価総額加重平均の株価指数です。
つまり、市場に流通している取引可能な株で、時価総額の高い企業により多く投資をするということです。オルカンはこの指標を採用しています。また、この指標には日本を除いた「MSCI コクサイ インデックス(MSCI Kokusai)」もあります。(参考:MSCI指数ハンドブック)
②FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(FTSE GACI)
FTSE グローバル・オールキャップ・インデックスは、英FTSE(ファイナンシャル・タイムス・ストック・エクスチェンジ)社が公表している大型株、中型株、小型株を網羅する全世界の株式市場の動向を表す時価総額加重平均型の株価指数です。( 参考:FTSE Global Equity IndexSeries 計算方法ガイド)
①MSCI ACWI | ②FTSE GACI | |
対象地域 | 47ヵ国(先進国23ヵ国、新興国24ヵ国) | 約48ヵ国(先進国や新興国市場を含む) |
対象銘柄 | 約3,000銘柄(大型株&中型株) | 約16,000銘柄(大型株、中型株、小型株) |
代表的な採用ファンド | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) たわらノーロード 全世界株式 | SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド 楽天・全世界株式インデックス・ファンド |
備考 | 地域別指数の各業種について時価総額の50%をカバーする企業を抽出し合計することで 指数が算出 | 全世界の投資可能な市場時価総額の98%以上をカバー |
引用元:MSCI ACWIindex:MSCI ACWIデータ、FTSE RUSSELL:FTSE GACIデータ
2. 成長市場への投資が可能
高い成長が期待できる市場への投資を通じて、より大きなリターンを目指せます。
【構成銘柄】
構成銘柄上位10社は下記の通りです。(2024年1月31日現在)
①MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(MSCI ACWI )の構成銘柄上位10位
企業名 | 国 | セクター | 割合 | |
1 | アップル | 米国 | 情報技術 | 4.26% |
2 | マイクロソフト | 米国 | 情報技術 | 4.15% |
3 | エヌビディア | 米国 | 情報技術 | 2.25% |
4 | アマゾン | 米国 | 一般消費財 | 2.13% |
5 | メタ・プラットフォームス | 米国 | 通信サービス | 1.28% |
6 | アルファベット Class A | 米国 | 通信サービス | 1.23% |
7 | アルファベット Class C | 米国 | 通信サービス | 1.09% |
8 | テスラ | 米国 | 一般消費財 | 0.79% |
9 | ブロードコム | 米国 | 情報技術 | 0.77% |
10 | イーライリリー&CO | 米国 | 製薬 | 0.77% |
②FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(FTSE GACI)の構成銘柄上位10位
企業名 | 国 | セクター | 割合 | |
1 | マイクロソフト | 米国 | 情報技術 | 4.33% |
2 | アップル | 米国 | 情報技術 | 3.98% |
3 | エヌビディア | 米国 | 情報技術 | 2.14% |
4 | アマゾン | 米国 | 一般消費財 | 2.05% |
5 | メタ・プラットフォームス | 米国 | 通信サービス | 1.26% |
6 | アルファベット Class A | 米国 | 通信サービス | 1.22% |
7 | アルファベット Class C | 米国 | 通信サービス | 1.04% |
8 | イーライリリー&CO | 米国 | 製薬 | 0.80% |
9 | テスラ | 米国 | 一般消費財 | 0.76% |
10 | ブロードコム | 米国 | 情報技術 | 0.75% |
構成上位10位を見てみると、MSCI ACWI は全体の18.34%、FTSE GACIは全体の18.73%を占めています。オールカントリ―ですが米国が上位を独占しています。今はどちらもほぼ同じ銘柄を構成銘柄になっているので、どちらのインデックスをベンチマークにしても、リターンはあまり大差がつきにくいですね。ただ、下表にある通り、全体のセクター構成は異なり、FTSEは金融や一般消費財、通信サービスのウェイトが高いです。
【セクター】
構成銘柄上位6位までセクターは下記の通りです。
①MSCI ACWI | ②FTSE GACI | |
情報技術 | 25.75% | 23.52% |
金融 | 4.39% | 15.99% |
ヘルスケア | 11.10% | 11.43% |
一般消費財 | 10.74% | |
産業 | 11.68 | 10.54% |
通信サービス | 7.51% | |
小売 | 5.16% | |
エネルギー | 4.6% |
3.長期的な資産形成に適している
過去の実績を見ると、全世界株式は長期的に右肩上がりに成長してきました。短期的な値動きはありますが、長期的に見るとリスクを抑えながら資産形成を目指すことができます。また、配当が再投資にまわるので、複利で運用ができるため長期資産形成に適しています。
①MSCI ACWI | ②FTSE GACI | |
過去10年のリターン | 年率:8.99% | 年率9.48% |
過去10年の最高のリターン | 2019年:27.30% | 2017年:24.6% |
過去10年の最低のリターン | 2022年:-17.96% | 2022年:-17.7% |
引用元:MSCI ACWIindex:MSCI ACWIデータ、FTSE RUSSELL:FTSE GACIデータ
4. 信託報酬が安い
オールカントリー投資信託は、信託報酬と呼ばれる運用管理費用が他の投資商品に比べて安い傾向があります。これは、指数に連動するインデックスファンドであるため、アクティブ運用に比べてコストを抑えられるからです。ただし、運用会社によって信託報酬などコストが違うので投資先を選ぶ場合は要チェックポイントです。
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オルカンが最強だと言われる理由
オールカントリ―投資信託に投資することは、世界中の株式市場に広く分散投資することで、リスクを軽減しながら、成長市場等に投資ができるので、長期的な資産成長を目指すのに最適な投資方法の1つです。
その中でeMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)は最強と言われています。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
【基準価額の推移】(設定来)
オルカンが最強と言われる理由
・同じ指標ならコストが安いところを選んだ方がよい
投資信託に投資する際には次のようなコストがかかります。
〇購入時の手数料
〇運用及び管理時の手数料(信託報酬)
〇売却時の手数料(信託財産留保額)など
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)はコストが断然に安いことが特徴です。また、トータルリターンは5年で17.77%、同じ5年で比べると高いリターン率を誇り、純資産はダントツで多いファンドです。オールカントリ―投資の中で最強と言われるファンドであることがわかります。比較は下の「全世界に投資可能なNISAつみたて枠対象のファンド 」の中で行っています。
【eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の現状】
第6位 基準価格:22,557円 (24/02/13)
第2位 信託報酬等:0.05775%以内
第1位 純資産:24593.18億円
第1位 トータルリターン:17.77%(5年)
〇購入時手数料:0円
〇設定来高値:22,557 円 (24/02/13)
〇設定来安値:8,102円 (20/03/24)
オルカン以外に全世界に投資可能なNISAつみたて枠対象のファンド比較
新NISAは、長期・積立・分散投資に適した金融商品に投資対象が限定されるつみたて投資枠と汎用性の高い成長投資枠の二段構えとなった制度です。
この制度の非課税枠を活用することで、投資で得た利益にかかる税金が抑えられます。
NISAつみたて投資枠が利用できるインデックス投資信託は全部で227本あります。そのうちファンド名に全世界型が入っている投資信託(株式型単一指数)は20本です。(2024年1月31現在)。
ここではその20本の比較を行います。
①指標:MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(MSCI ACWI )(2024/2/13現在) | |||||
ファンド名称 | 基準価格 | 純資産 | トータルリターン | 信託報酬等/年 | 運用会社 |
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 22,557円 | 24,593.18億円 | (5年)17.77% | 0.05775%以内 | 三菱UFJアセットマネジメント㈱ |
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) | 22,729円 | 4086.07億円 | (5年)18.06% | 0.05775%以内 | 三菱UFJアセットマネジメント㈱ |
三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド | 48,357円 | 2051.23億円 | (5年)17.77% | 0.27500% | 三井住友DSアセットマネジメント㈱ |
楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド | 11,650円 | 640.34億円 | データなし | 0.05610% | 楽天投信投資顧問株式会社 |
eMAXIS 全世界株式インデックス | 56,267円 | 413.50億円 | (5年)17.42% | 0.66000%以内 | 三菱UFJアセットマネジメント㈱ |
全世界株式インデックス・ファンド | 23,581円 | 187.88億円 | (5年)28.91% | 0.52800% | ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ㈱ |
つみたて全世界株式 | 20,455円 | 100.78億円 | (3年)17.89% | 0.19800% | 三菱UFJアセットマネジメント㈱ |
はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー) | 11,696円 | 44.11億円 | (6か月)28.91% | 0.05775% | 野村アセットマネジメント㈱ |
Tracers MSCI オール・カントリー・インデックス(全世界株式) | 13,100円 | 27.86 億円 | (6か月)28.95% | 0.05775% | 日興アセットマネジメント㈱ |
Smart-i Select 全世界株式インデックス | 13,759円 | 21.60億円 | (3年)32.15% | 0.11440% | りそなアセットマネジメント㈱ |
Smart-i Select 全世界株式インデックス(除く日本) | 13,722円 | 7.60億円 | (1年)32.08% | 0.11440% | りそなアセットマネジメント㈱ |
グローバル株式インデックス・ポートフォリオ(M) | 13,381円 | 0.78億円 | (1年)31.01% | 0.29700% | sustenキャピタル・マネジメント㈱ |
①.指標:MSCI World Index(MSCIコクサイ・インデックス) | |||||
ファンド名称 | 基準価格 | 純資産 | トータルリターン | 信託報酬等/年 | 運用会社 |
SMT グローバル株式インデックス・オープン | 39,670円 | 2032.10億円 | (5年)19.06% | 0.55000% | 三井住友トラスト・アセットマネジメント㈱ |
My SMT グローバル株式インデックス(ノーロード) | 24,371円 | 98.58億円 | (5年)19.49% | 0.10230% | |
②指標:FTSE Global All Cap Index (FTSE GACI) | |||||
ファンド名称 | 基準価格 | 純資産 | トータルリターン | 信託報酬等/年 | 運用会社 |
楽天・全世界株式インデックス・ファンド | 21,693円 | 4232.66億円 | (5年)17.13 | 0.192%程度 | 楽天投信投資顧問㈱ |
SBI・全世界株式インデックス・ファンド | 21,110円 | 1726.84億 | (5年)17.02% | 0.1022%程度 | SBIアセットマネジメント㈱ |
SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド | 13,755円 | 370億4100円 | (1年)30.68% | 0.1338%程度 | SBIアセットマネジメント㈱ |
楽天・全世界株式(除く米国)インデックス・ファンド | 12,851円 | 16.73億円 | (1年)20.38% | 0.20200% | 楽天投信投資顧問㈱ |
PayPay投資信託インデックス 世界株式 | 11,240円 | 1億400万円 | (6か月)7.94% | 0.0983%程度 | PayPayアセットマネジメント㈱ |
下記はMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(MSCI ACWI )を採用している「オルカン」とFTSE Global All Cap Index 指標を採用している「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」の基準価格の推移を比較したグラフです。ほぼ同じようなパフォーマンスになっています。
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オルカン以外にねらい目のオールカントリ―投資信託は?
ここではオルカン以外にもねらい目のオールカントリ―投資信託をご紹介します。
コスパ重視で楽天証券にNISA口座を開いている方
楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド
〇基準価格:11,650円 (24/02/13)
〇信託報酬等:0.05610%
〇純資産:640.34億円
〇トータルリターン:データなし
〇分配金:積立注文:受取型 / 再投資型、スポット購入:受取型 / 再投資型
〇為替ヘッジ:なし
〇購入時手数料:0円
〇運用会社:楽天投信投資顧問㈱
備考:設定日が2023年10月27日の新しいファンドです。
5年のトータルリターンの成績を重視したい方
〇基準価格:23,581円 (24/02/13)
〇信託報酬等:0.52800%
〇純資産:187.88億円
〇トータルリターン:28.91%(5年)
〇分配金:再投資(2024年3月1日~)
〇為替ヘッジ:なし
〇購入時手数料:0円
〇運用会社:ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ㈱
備考:2022年8月1日以降、「つみたて投資枠」での新規受付を停止しています。
設立が浅くても今後の成長に期待したい方
〇基準価格:13,755円 (24/02/13)
〇信託報酬等:0.1338%程度
〇純資産:370億4100円
〇トータルリターン:30.68%(1年)
〇分配金:受取または再投資
〇為替ヘッジ:なし
〇購入時手数料:0円
備考:SBI証券に口座を開いている方のみ購入できます。
ファンドの名称に惑わされないことが大事です。指数が一緒であれば、同じような動きになりますので、後は、配当分配型か、複利型(配当金を分配せず再投資)か、為替をヘッジしているか、していないか、手数料はどうかの違いに注目しましょう。
オールカントリー投資信託に投資する際の注意点
このファンド1つで地域や業種など分散投資ができ、最近の海外の動向により高いリターンが出ているため人気になっているオールカントリ―投資信託ですが、投資をする上でいくつか気をつけなければならないことがあります。
1. 長期的な視点で投資する
オルカンは長期的な資産形成に適した投資信託です。短期的な値動きに一喜一憂せず、長い目で投資することが重要です。直近3年程度のリターンはアメリカなどの金利低下のおかげ。金利が上昇すればリターンも大きく減る可能性もあるので注意
2. リスクを理解する
オルカンは全世界に分散投資しているため、個別株よりはリスクは低いですが、それでもリスクは存在します。投資の際は、リスクを理解した上で投資するようにしましょう。また、指標の構成銘柄や地域の方よりなども定期的に確認しておきましょう。
3. 信託報酬を確認する
オルカンは信託報酬が安いファンドですが、隠れコストなども存在するケースもあります。投資先を選ぶ際には目論見書などでコストを確認しておきましょう。
4. 取扱証券会社を確認する
商品により販売できる会社がことなりますので、ご自分のNISA口座を開いている証券会社や銀行ではどの商品が扱えるかは確認しておきましょう。
5.海外の景気や為替リスクに注意
今は円安、アメリカの金利高止まりなどオールカントリ―投資をするのによい状況ですが、今後起きるアメリカの利下げは、一般的には世界経済の減速を意味します。減速は株価の下落につながる可能性があり、オールカントリ―投信の標準価格も下落する可能性があります。また、今後円高が進むと、日本円換算でのオルカンの価格が下落します。
これは、日本円が他の通貨に対して強くなるためです。こういったリスクには為替ヘッジ付きのファンドへの投資を検討しポートフォリオを調整することが必要になることあるので注意をはらっておきましょう。
6. 定期的にポートフォリオを見直す
ほったらかし投資ができると言われるつみたて投資ですが、やはり投資状況に合わせて、定期的にポートフォリオを見直すことが重要です。必要に応じて、他の投資信託を追加したり、オルカンの投資額を調整したりしましょう。
オルカンなどの投資信託だけでなくNISA成長投資枠を活用した個別株も気になるけれど、3,900以上ある上場会社の中から、「どの銘柄を購入すれば良いか全くわからない」という方には、投資顧問の利用をおすすめします。当サイトを運営するライジングブル投資顧問は、株の「売買サポート」を行っております。ライジングブルの売買サポートサービスは、3ヶ月9,000円で買い推奨だけではなく、売却、銘柄入替するところまで、リスク管理をしながらサポートします。
個人の方には難しい売り推奨のアドバイス実績も豊富にあり、
・これから株をはじめる方
・株をやっているが資産が一向に増えない方
・なんとなく売買している方
には、ライジングブルの売買サポートをおすすめします。
18年の歴史と延べ3万人以上サポートしてきた実績で、少額資金ではじめても成功できるよう株の売買をサポートします。
まとめ
新NISA制度のスタートと共に、オールカントリー投資信託への注目が急上昇しています。特に「eMAXIS Slim全世界株式」が投資家から高い支持を受けていて、資金流入額ランキングで圧倒的な1位を記録しました。
この人気の背後には、オールカントリ―が提供するグローバル分散投資の利便性、長期的な資産成長の可能性、そして低い信託報酬など、投資家にとって魅力的な特徴が数多く存在します。
オールカントリー投資信託は、世界各国の株式市場に投資することで、地域に偏るリスクを軽減し、全世界の経済成長から恩恵を受けることができるという大きなメリットを持ちます。また、成長が期待できる市場へのアクセスや、長期投資による資産形成の機会を提供しています。
オールカントリー型で、為替ヘッジがあり、配当金が分配型であれば、毎年配当は貰えますが、複利効果が働きません。また、円安メリットを享受できません。
逆に配当金は分配せず、為替ヘッジがないオールカントリー型は、分配金が再投資され、円安メリットが享受できます。
オルカン「eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)」は、MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスをベンチマークにし、為替ヘッジなしの分配金再投資型で、信託報酬も低額で、人気があるのは頷けます。どれにするか迷っている方におすすめです。
ただ、オールカントリー型の最大の弱点は銘柄を分散しすぎており、新NISAつみたて投資枠には最強ですが、成長投資枠では、決して最強ではないということです。
例えば、NVEDIA(エヌビディア)とオルカンのパフォーマンスを比較すれば一目瞭然です。2023年3月からの1年間で比較すると、エヌビディアは2023年3月13日(弊社の買い推奨日)227ドルから2024年2月17日726ドルへと3倍を越えます。オルカンは1.3倍にとどまります。
エヌビディアは、オールカントリー型のファンド構成で上位の銘柄(3位)ですが、分散が効き過ぎていて、相殺されてしまうのです。
1年でこれだけ差が付いてしまっており、おそらく、年々差が開いていくでしょう。10万円投資でエヌビディアであれば30万円を越えており、オルカンは13万円という違いです。無視できない大きさです。
オルカン一本というのは、可能性を狭めてしまいます。チャンスが大きい今、新NISAの成長投資枠も活用して、個別株投資にも、世界を広げることをおすすめします。
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