モデルでタレントの吉川ひなのが13日、自身のエッセイ『わたしが幸せになるまで』(幻冬舎)出版記念&社長就任オンライン記者会見を開催した。 同書は、吉川が両親との確執や経済難、芸能活動への葛藤、ハワイへ完全移住した理由など、“ありのままの自分”をまっすぐに綴ったエッセイ。“毒親”に搾取されてきたという衝撃の生い立ちや、子供の体を一切洗わない育児法などが紹介されている。 吉川は、「私の生い立ちや、普段使っている物を紹介していたり、ハワイの暮らしや夫とのパートナーシップのこととか、自分が聞いてほしいことを盛り盛りに紹介しています」と同書をアピール。「写真も撮り下ろしでたくさん入れているのですが、写真はすべて夫に撮ってもらいました」と、笑顔で紹介した。 全256ページ、7万文字以上の全てを吉川が書いたという同書。執筆期間に自身の心境の変化があったといい、「本を書いている最中は、30年間所属していた事務所から独立したり、第3子を妊娠したりと大きな変化がいくつもあって。でも、一番大きな心境の変化だなと思ったのは、過去の生い立ちを堂々と皆さんに聞いていただけるような気持ちになれたことです」と、執筆時を回顧。 「すごく複雑な家庭環境に育ったので、どんな家族構成なのかを取材で聞かれてもうまく話すことができなかった」と過去の自分を振り返り、「悲しかったことは自分の代で絶対に断ち切るぞという思いで、自分の経験を逆に生かして、子どもたちを尊重したり、全てを信頼することに気を付けて、毎日子どもたちと過ごしています」と、思いを明かした。 家族の同書への反応については、「今、上の子が9歳の女の子なんですけれど、『絶対にママの本を読みたいから、漢字の勉強をするね』と言ってくれたので、彼女が漢字を勉強するモチベーションにってくれるならと思って、『あなたにだけは絶対に読んで欲しいから、ぜひ読んでね』と話しをしました」と母子のやり取りも紹介。 自身の子育てについて聞かれると「私は“洗わない育児”というのを編み出して、子どもたちをシャンプーや石鹸を使わないで、お湯でちょっと流すだけみたいなことをしていたり、“おむつなし育児”というのをしています」と独自の育児法を明かした。 「第3子の出産予定日」については、「私は独特な妊娠をやっておりまして、妊娠中にいわゆる普通の妊婦健診というのを一切受けていないんです。病院に一切行っていないので、確実な予定日とか、性別もいまだに分かっていません。ちょっとずつベビーの物は用意しているんですけれど、本当にサプライズで、このまま性別もわからないまま産んで、自分で見て確かめたいなと思います」と告白。「どっちが生まれてきてくれるのか、本当に楽しみなんです」と幸せいっぱいにコメントした。 また、吉川は会見で、オーガニックブランドを手掛ける「株式会社アマラ」の代表取締役社長に就任することを発表。 吉川は、「代表就任ということで自分でレイを用意しました」とピンク色の花のレイを首にかけると、「今までは商品の開発やPRに関わってきましたが、これからは経営者として深く関わっていきたいです。人と地球に寄り添ったプロダクト作り、子どもたちの未来や地球の未来に希望が持てる活動をしていきたいです」と決意表明を語った。