従来の液晶ディスプレイは表示領域の外側フレームにゲートドライバーと呼ばれる駆動用回路を配置していたため、一定の額縁幅が必要とされてきた。そのため形状も一般的に四角形となることが多かった。今回シャープが開発したディスプレイ技術は、ゲートドライバー回路を液晶の画素内部に埋め込んでしまうことで、フレームギリギリまで表示領域を確保するとともに、自由な形をとることを可能にしている。同社からはフレーム幅を極狭化したスマートフォンの「EDGEST」シリーズが商品化されているが、今回のプロトタイプはこちらに搭載される液晶技術とは異なるものだという。
当社の展示スタッフによれば、今回試作されたIGZO技術との組み合わせによる12.3型のディスプレイ以外の展開も可能であるという。実用化予定は2017年が目標。サイズ展開についても大型化や極小化についても技術には可能であるとのことなので、例えばウェアラブルデバイスやモバイル端末への応用も期待ができそうだ。