IDC Japan、2025年以降の国内における情報通信技術(ICT)市場に関する10大予測を発表
調査会社のIDC Japanは、2025年以降の国内における情報通信技術(ICT)市場に関する10大予測を発表しました。
同社は下記の10項目について、今後5年間にわたって国内企業において確実に起き、主流になるものもあると考えられるとしつつ、レガシーシステムからの脱却を図れないでいる企業、インフラやデータがサイロ化している企業、AIを含めたデジタルビジネスへのビジョン策定に着手できていない企業も存在すると指摘。
そのような企業は、AI投資から確実なリターンを生むために、まずは先に挙げた数々の課題解決に努める必要が出てくるとしました。
下記が同社が発表した10大予測です。
1. AI エコノミクス
AI が実験段階から実践、収益化のフェーズへと移行する中でのROI(投資対効果)の明確化
2. AI 投資の見直し
AIの投資効果が得られない企業による、AI投資の削減の可能性
3. 広範囲にわたるサイバーレジリエンシー
規制とAIによって強化されたアプリケーションの可用性確保に向けたサイバーリカバリー、サイバーレジリエンシー
4. クラウドモダナイゼーション
クラウド アーキテクチャモダナイゼーションを通じたROI の向上、コスト効率、運用効率、持続可能な IT 成果の向上
5. Data as a Product
データを製品のようにすぐ利用できるように整備することを通じ、データサイロと非効率性の大幅な解消
6. アプリの変容
AIエージェント活用による新たな自動化の可能性
7. 推論デリバリー
「マルチ推論」運用戦略の重要性
8. AI インフラの脱炭素化
データ分析を通じたエネルギー使用量の最適化と、AI導入戦略の策定
9. 複合 AI のための統合プラットフォーム
AI投資の成功のためのテクノロジー基盤とワークフロー整備
10. 新しい業務の役割
AIによる自動化を通じた働き方変革、新たな業種、雇用ライフサイクル変化
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