コンテナ実装の一本化へ向かうか。DockerとCoreOSがそれぞれのコンテナ実装をCloud Native Computing Foundationへ寄贈すると協同提案

2017年3月21日

DockerとCoreOSは、それぞれのコンテナ実装であるcontainerdとrktを、KubernetesなどのプロジェクトをホストしているCloud Native Computing Foundationへ寄贈すると発表しました。

下記はそのことを紹介したCoreOSのブログ「CoreOS's rkt and Docker's containerd jointly donated to CNCF」 から、一部を引用します。

Today CoreOS and Docker made a combined proposal to add rkt and containerd as new projects for inclusion in the Cloud Native Computing Foundation (CNCF). During today's CNCF Technical Oversight Committee (TOC) meeting, Jonathan Boulle, a rkt project lead and co-founder, proposed rkt, and Michael Crosby, a containerd project lead and co-founder, proposed containerd.

本日、CoreOSとDockerはrktとcontainerdをCloud Native Computing Foundation(CNCF)の新プロジェクトへ追加するよう協同提案を行いました。今日行われたCNCFのテクニカルオーバーサイト会議において、rktのプロジェクトリードで共同創業者のJonathan Boulleはrktを提案し、containerdプロジェクトリードで共同創業者のMichael Crosbyはcontainerdを提案しました。

containerd、rkt、cri-oが一本化されていくか

DockerとCoreOSはかつてコンテナ実装をめぐってそれぞれの実装の優位性をめぐって対立しかけ、2015年6月に統一したコンテナ実装の標準を作ることに合意。マイクロソフトやインテル、レッドハット、Googleなどとともに標準仕様を策定する「Open Container Initiative」を発足させました

その後、今度はKubernetesがOCIに準拠し、かつKubernetesとコンテナとのインターフェイスとして標準化しようとしている「Container Runtime Interface」(CRI)にも対応した新しいコンテナ実装である「cri-o」を開発していることが明らかになりました

今回発表されたcontainerdとrktがCNCFへ寄贈されることで、このcri-oも含んで主要なコンテナ実装が一本化されていくのではないかと考えられます。

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