マイクロソフト、オープンソースのJavaScriptエンジン「ChakraCore」をLinux版Node.jsに対応、「Node-ChakraCore on Linux」プレビュー版公開

2016年8月2日

マイクロソフトは、Microsoft EdgeやWindows 10で使われているJavaScriptエンジンのコア部分を「ChakraCore」をLinux対応にし、さらにNode.jsに対応させた「Node-ChakraCore on Linux」のファーストプレビュー版を公開しました

fig Ubuntu Linux上でNode.js対応ChakraCoreが動作しているところ(「Bringing ChakraCore to Linux and OS X」から)

ChakraCoreは2015年12月にオープンソース化され、WindowsだけでなくLinuxやmacOSへの移植が進められることが明言されていました。

さらに今年に入って2016年1月にはNode.jsのJavaScriptエンジンとして使われているV8の代わりにChakraCoreを使えるようにNode.jsのメインラインに対してプルリクエストを投げていました

今回のプレビュー版は、Linuxへの移植とNode.jsへの対応というこの2つの成果の最初の一歩と言えるものでしょう。

ChakraCoreをLinuxへ移植するにあたり、Windowsへの依存部分の変更が行われたわけですが、Windowsブログにポストされた記事「Bringing ChakraCore to Linux and OS X」でその一例として、Windowsの内部で使われているUTF16-LEと、LinuxやmacOSで使われているUTF-8のエンコードの違いが挙げられていました。

今後のロードマップでは、V8にあるデバッグプロトコルをChakraShim(V8をChakraCoreで置き換えるために、ChakraCoreをV8互換に見せるためのコンポーネント)に実装することや、性能向上などが行われる見通しです。

あわせて読みたい

JavaScript Web技術 Microsoft




タグクラウド

クラウド
AWS / Azure / Google Cloud
クラウドネイティブ / サーバレス
クラウドのシェア / クラウドの障害

コンテナ型仮想化

プログラミング言語
JavaScript / Java / .NET
WebAssembly / Web標準
開発ツール / テスト・品質

アジャイル開発 / スクラム / DevOps

データベース / 機械学習・AI
RDB / NoSQL

ネットワーク / セキュリティ
HTTP / QUIC

OS / Windows / Linux / 仮想化
サーバ / ストレージ / ハードウェア

ITエンジニアの給与・年収 / 働き方

殿堂入り / おもしろ / 編集後記

全てのタグを見る

Blogger in Chief

photo of jniino

Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
詳しいプロフィール

Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed

最新記事10本


<!- script for simple analytics events -->