【5分でわかる】GTM(Googleタグマネージャー)の設定方法
インターネット広告
2024.11.28
更新日:2024.07.04
公開日:2022.02.18
リスティング広告を始めたいけど、広告の単価や相場が分からないという方も多いのではないでしょうか。
リスティング広告において、広告の費用対効果を高くするためには、「クリック単価(CPC)」をよく理解する必要があります。
クリック単価の決まり方や相場、改善の方法などを知ることで、広告の費用対効果を上げていくことができるのです。
クリック単価の正しい知識を身につけて、適切な予算設定や効果的な広告運用を目指しましょう。
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クリック単価とは、広告が1回クリックされるたびに発生する広告費用のことで、「Cost Per Click」の頭文字をとって、CPCとも呼ばれています。
クリック単価は特に、リスティング広告の費用対効果を測る指標に用いられることが多く、その計算式は以下の様になります。
クリック単価=広告費÷クリック数
同じ広告費でもクリック単価が低いほど、多くの流入を見込めることになります。
クリック単価を課金方式としてとらえる場合は、
クリック単価×クリック数=広告費
このような計算式になり、クリックされる回数が増えるごとに広告費も上がっていきます。
また、広告が何度表示されても、実際にクリックされなければ広告費が発生することはありません。
クリック単価は、キーワードや広告ランクによって変動し、他の競合とのオークションで決定します。
それでは、実際のクリック単価が決まる仕組みを詳しく見ていきましょう。
リスティング広告では、ある特定のキーワードで検索すると、検索結果と同時に関連する広告がいくつか表示されます。
その広告の中でも、ユーザーの目にとまり、クリックされやすいのは上部だとされており、その広告の掲載順位がクリック単価にも影響します。
広告の掲載順位を決めるときに用いられる値を「広告ランク」と呼び、広告ランクの高さによって、広告の掲載順位、つまりクリックされやすさが変わってくるのです。
それでは次に、その「広告ランク」の決まり方を見ていきましょう。
広告掲載順位を決定するうえで重要な「広告ランク」ですが、以下の6つの要素からなっています。
・入札単価
・オークション時の広告の品質(推定クリック率、広告の関連性、ランディングページの利便性など)
・広告ランクの下限値
・オークションにおける競争力
・ユーザーが検索に至った背景
・広告表示オプション
広告ランク – Google 広告 ヘルプ
そして、この6つの要素からなる、広告ランクの計算式は以下のようになります。
広告ランク=入札単価×広告の品質
つまり、広告ランクを上げるためには、単に入札単価を上げるだけでなく、広告の品質の良さも関わってくるのです。
極論を言ってしまうと、品質スコアが低くても、入札単価を上げると広告ランクは上がるので掲載順位も高くなりますが、大幅な予算が必要になるのでおすすめはできません。
実際に支払うクリック単価は、広告ランクをもとにオークションで競われます。
クリック単価の相場は、キーワードによって異なりますが、一般的には競合が多いほどそれぞれ費用を出してでも広告を掲載したいと考えるので、クリック単価も高くなる傾向にあります。
そのため、入札単価をできるだけ抑えつつ、他社よりも上部に広告を表示させるためには、広告の品質を上げて広告ランクを高くすることが大切になるのです。
クリック単価はキーワードによって異なり、安ければ10円単位、高ければ2,000円を超える場合もあります。
クリック単価に影響を与える要因には様々ですが、主に以下のようなものが挙げられます。
ユーザーが欲しい情報の業界によって、クリック単価は大きく変動します。
業界とは、金融やファッション、旅行や教育、産業サービスや不動産など、おおまかにジャンル分けしたものになります。
その中でも、金融や資産運用、起業などお金に関する業界はクリック単価が高くなる傾向にあります。
また、流行や世の中の動向に左右されやすいものもあります。
企業や商品の知名度/認知度が高い場合、広告に対するクリックも集まりやすいので、クリック単価は抑えられる傾向にあります。
ただし、同じキーワードで広告を出す競合が多い場合は、広告掲載順位を競うことになるので、クリック単価は上がります。
また、知名度が低い企業が知名度の高い企業と競おうとすると、クリック単価が高くなる場合もあります。
季節によって流通に変動ある場合は、広告を出す時期によってもクリック単価は変わってきます。
また、一時的に流行したものなども、ブームが過ぎ去ってしまうとクリック単価に影響を与えます。
季節性のあるキーワードで広告を出している場合は、世の動向もチェックしておくことが大切です。
同じキーワードで広告を出しても、GoogeやYahooなど、配信媒体によってもクリック単価は変動します。
それぞれの媒体によってユーザーの年齢層や広告の表示位置が異なるためです。
キーワドによっても、よりクリックを集めやすい媒体が変わってくることもあるので、どの媒体に広告を出すのかは大切なポイントです。
地域別の影響は、広告のクリック単価(CPC)に大きな影響を与えます。特に、都市部と地方部でのCPCは大きく異なる場合があります。都市部では競合が多く、その結果、クリック単価が高くなる傾向があります。
逆に地方では競合が少ないため、クリック単価は比較的低く抑えられる場合が多いです。このように地域によってCPCが変動するため、地域別に広告戦略を考える必要があります。
例えば、地方でのクリック単価が低い場合、その地域に特化した広告を出稿することで、効率的な広告運用が可能です。
デバイスの種類も、CPCに影響を与える重要な要素です。スマートフォンとパソコンでは、ユーザーの検索行動が異なる場合があります。スマートフォンは移動中やちょっとした空き時間に使用されることが多く、短いキーワードでの検索が多いです。
一方で、パソコンはより詳細な情報を求める検索が多い傾向があります。このような違いを理解し、デバイス別に最適化された広告を作成することが、CPCを効果的にコントロールする方法となります。
クリック単価を決めるときに、耳にすることの多い「上限クリック単価」と「平均クリック単価」ですが、その意味は全く別のものになります。
それぞれの定義をよく理解して、広告運用に役立てましょう。
上限クリック単価とは、1クリックに対して支払い可能な上限金額のことです。
リスティング広告における表示順位を決めるための広告ランクの要因の一つで、「入札単価」とも呼ばれています。
上限クリック単価は、各広告グループやキーワードごとに設定が可能で、上限クリック単価を高く設定するほど、その広告が上位に掲載される可能性が高まります。
上限クリック単価は、あくまで支払える上限に過ぎないので、競合とのオークションの結果によってはそれよりも安く入札が決まることもあります。
平均クリック単価とは、1回のクリックに対して発生した広告費用の平均額です。
平均クリック単価は、広告を運用していく中で、実際にかかった広告費用から割り出されるので、広告配信の実績を把握するものになります。
ほとんどの場合、あらかじめ設定していた上限クリック単価を、平均クリック単価が上回ることはないようです。
平均クリック単価をもとに、広告の配信方法や品質、ターゲットなどを見直して、より低価格で運用できるような広告運用を目指します。
クリック単価は業界や時期によって大きく変動しますが、実際にリスティング広告運用を始める場合は、その平均水準を基に予算を組み立てることになります。
このとき、Googleキーワードプランナーを利用すると、そのキーワードごとの平均クリック単価を調べることができます。
キーワードプランナーは、Google広告のアカウントを取得していれば誰でも利用できるもので、検索ボリュームを調べるだけなら無料です。
手順としては、Googleキーワードプランナーにアクセスし、検討しているキーワードを入力すると、平均クリック単価が表示されます。
その平均クリック単価をもとに、実際の広告の予算を組んでいくのです。
業界別のCPC相場を調査することは、広告運用において非常に重要です。特定の業界では、競合が多くCPCが高い場合があります。そのような状況を把握することで、予算の設定や戦略の見直しが可能になります。
また、業界別の相場を知ることで、自社の広告が高すぎるのか、それとも適正なのかを判断する材料にもなります。
CPCの相場調査には、専用のツールを使用する方法もあります。Google Adsやその他の広告プラットフォームは、キーワードプランナーなどのツールを提供しています。
これらのツールを使用することで、狙いたいキーワードのCPC相場を簡単に調査できます。ただし、ツールが提供するデータはあくまで参考値であり、実際の運用で確認することが最も確実です。
広告の費用対効果を高めるには、常に配信している広告の単価や内容を改善していくことが大切です。
ここからは、クリック単価を効果的に改善するための方法を4つご紹介します。
これらを定期的に実践することで、価格をおさえつつ、より高品質の広告を配信することができます。
クリック単価は、その企業や商品の知名度や業界の動向、時期などによって常に変動しているものです。
実際の広告効果をもとに、上限クリック単価を調整することで、より高い費用対効果をのぞめます。
上限クリック単価を上げるべきパターンと、下げるべきパターンを的確に判断しましょう。
広告の掲載順位が低い場合や、広告が表示されていない場合は、上限クリック単価を上げる必要があります。
広告掲載順位を決めるための広告ランクを決める要素には、上限クリック単価も含まれています。
思うように広告効果が得られないときは、広告予算を増やさなければなりません。
いくつかのキーワードで広告を出稿している場合は、コンバージョン率やクリック率を見ながら、より成果が見込めるキーワードに、優先的に上限クリック単価を引き上げましょう。
広告の掲載順位が常に高い場合や、競合広告がほとんどない場合は、上限クリック単価を引き下げてコスト削減につなげましょう。
当初の予算を大幅にオーバーしている場合にも、調整する必要があります。
また、広告掲載順位が高くてもコンバージョン率やクリック率がのびていない場合は、一度上限クリック単価を下げて様子を見てみるのも一つの手段です。
しかし、上限クリック単価を引き下げすぎると、広告掲載順位が大幅に下がったり、広告が表示されなくなってしまうリスクもあります。
上限クリック単価を変更した際には、必ず広告掲載順位を確認しておくことが大切です。
広告の掲載順位が低く、上限クリック単価を上げても改善が見られない場合には、キーワード選定を見直す必要があるかもしれません。
もとのキーワードに類似したもので、ある程度の検索ボリュームがあり、コンバージョン獲得にもつながりやすいものがないかを検討してみましょう。
また、検索ボリュームの大きなキーワードは、競合も多くなるので、クリック単価が高くなりやすい傾向にあります。
クリック単価の高いキーワードでばかり広告を運用していると、全体的な広告費も高くなってしまいます。
大幅に予算をかけないためには、コンバージョン率やクリック率のバランスが良くなるようにキーワードを設定することも大切です。
広告の掲載順位には、上限クリック単価だけでなく品質スコアも大きく影響します。
品質スコアを見直して改善することで、上限クリック単価を引き上げずとも掲載順位の向上が見込めるのです。
広告の品質スコアを改善するためには、以下の3つのポイントが重要です。
リスティング広告の場合、ユーザーの検索意図に一致しやすい広告から優先的に表示させます。
そのため、検索語句やキーワード、広告内の文言などをに一貫性を持たせることで「ユーザーに適した広告」と判断されるのです。
キーワードから、ユーザーが求めている情報を正確に把握し、それを提供する広告が必要なのです。
ユーザーは、興味関心が高い広告からクリックしていきます。
つまり、クリック率が高いほど、ユーザーのニーズに合った広告であると判断されるのです。
クリック率が高くなると、広告ランクが上がるだけでなく、実際のコンバージョン獲得にもつながるので大切なポイントです。
ランディングページとは、広告をクリックした先の、WEBサイトなどのページのことです。
広告のクリック率が高くても、その先のライディングページの利便性が低かったり、キーワードとの関連性が低ければ品質スコアは下がってしまいます。
リンク先のページがキーワードに深く関連するか、分かりやすく見やすい内容であるか、実際の購入などへの導線はスムーズであるか、などが判断材料になります。
広告ランクには、「上限クリック単価」と「品質スコア」が重要な要因になりますが、そこにプラスされる「広告表示オプション」も忘れずに最適化することで、クリック単価を改善できます。
広告表示オプションとは、広告内にある店舗の住所や電話番号、位置情報などを記載できるオプション設定です。
これらの項目をしっかり設定することで、ユーザーによる店舗やWEBサイトへのアクセスが増え、コンバージョン獲得にもつながりやすくなり、広告ランク向上も見込めます。
このように広告ランクを上げるためには、広告の内容がユーザーの意図にマッチしていて、利便性良く、クリック率やコンバージョン率が高くなるように改善していく必要があるのです。
広告のターゲティング設定は、広告運用の成功において非常に重要な要素です。特に、年齢や性別、地域によるターゲティングは、広告の効果を大きく左右します。例えば、年齢・性別でのターゲティングを行う場合、商品やサービスが特定の年齢層や性別に強く訴求する特性があれば、その層に絞って広告を出稿すると効果が高まります。
また、地域でのターゲティングは、特に地域密着型のビジネスや店舗を運営している場合に有効です。地域によっては競合が少なく、クリック単価を低く抑えられる可能性もあります。このように、ターゲティング設定を最適化することで、広告予算をより効率的に活用できます。
年齢・性別でのターゲティングは、特に消費者の購買行動が年齢や性別に依存する場合に有効です。例えば、若年層向けのファッション商品や、中高年層が主な対象である健康食品などが該当します。
このような商品やサービスに対しては、年齢・性別でしっかりとターゲティングを行うことで、無駄な広告費を削減し、ROI(投資対効果)を高めることが可能です。
地域でのターゲティングは、特に地域に密着したビジネスや、地域限定でサービスを提供している場合に重要です。地域によっては、競合が少ないためクリック単価が低く、効率的な広告運用が可能です。
また、地域特有のイベントや季節に合わせて広告を出稿することで、地域住民の関心を引きやすくなります。
広告のテストと改善は、広告運用の中で非常に重要なプロセスです。特に、A/Bテストや広告のパフォーマンス分析は、広告の効果を最大限に引き出すために欠かせない作業です。
A/Bテストは、同じ条件で異なる広告を出稿し、どちらがより効果的であるかを比較する方法です。このテストを行うことで、広告文やデザイン、キーワードなど、さまざまな要素の効果を詳細に分析できます。
その結果、より効果的な広告要素に絞り、広告の効果を最大化することができます。
広告のパフォーマンス分析は、出稿した広告がどれだけの効果をもたらしているかを定量的に評価する作業です。
クリック数やコンバージョン数、クリック単価など、多くの指標がありますが、これらをしっかりと分析することで、広告の改善点や新たな戦略を見つけ出すことができます。
広告運用を始める際には、クリック単価が予算を決めるポイントになります。
クリック単価は業界や時期によっても変動するものであり、広告の品質によっても変わってきます。
キーワードの選定や広告の内容などを常に分析し、適切な改善を繰り返して、投資額を減らしつつ効果的な広告運用を目指しましょう。