メールマーケティングメディアは、お名前.com メールマーケティングが運営するお役立ちコラムです。
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メルマガの成果が上がらないという悩みを解決するためには、「今送っているメルマガの効果を見る」という作業が必要です。
効果を見れば、必ず改善するべきポイントが見えてきます。
問題点を改善して再度配信し、またその効果を見る、そしてより良いものを作っていく。
こういったサイクルが、メルマガの成果を上がるためにとても重要なのです。
今回は、メルマガの効果を見るためのツールとしていま最も使われている「Google アナリティクス」に注目し、効果測定の方法を解説していきます。
メルマガを“配信しただけ”で満足していませんか?
配信によって成果を得たいなら、ただ送信するだけ終わってしまっては不十分です。
メルマガで成果を上げるためには、必ずその効果を見ることが大切です。
ではどのようにして効果をみればいいのか、その方法をご紹介します!
1.無料アクセス解析ツールを使う
最も利用されているのがGoogle アナリティクスによるメルマガの効果測定です。
ダミーパラメータの設定など慣れるまで少し時間がかかるツールですが、無料で誰でも手軽に活用することができます。
2.メルマガ配信ツールを使う
Google アナリティクスのような面倒な設定をしなくても、メルマガ配信ツールを使えば管理画面で簡単にメルマガの開封率やクリック数を測定することができます。
例えば「お名前.com メールマーケティング」というメール配信サービスを使用すれば、簡単にコントロールパネルから効果測定機能を使ってメルマガの効果が測定できます。
「お名前.com メールマーケティング」のコントロールパネルにログインすると、最近配信したメルマガのレポートが確認できます。
【到達率測定】
配信したメルマガの総数のうち、ユーザーのメールボックスに届いた率(到達率)が確認できます。
到着しなかったメールについては、返信されたエラーメール数で測定します。
【クリック測定】
メルマガ内に設定したURLのクリック数/クリック率が確認できます。
また、クリックした読者の確認も行えます。
メルマガ内に複数のリンクを設定している場合には、それぞれのURLごとのクリック数/クリック率が確認できます。
時系列のグラフで、どの時間帯にクリックしているのか確認できるので、今後のメルマガ配信の対策に役立てることができます。
【開封率測定】
メルマガの開封率を確認することができます。
ただし、HTMLメールに限られています。
グラフで時系列の開封率が確認できるので、どの時間帯にメルマガを配信したら効果があるのかがよくわかります。
【アンケートとA/Bテスト】
本格的なオンラインアンケートが作成できます。
アンケートを分析することで、ユーザー層の傾向や好みがわかります。
また、A/Bテストでは、異なる2つのメルマガを同じユーザーに配信して、どちらのメルマガが高い効果を発揮するのか調べることができます。
効果測定で見るべき指標「開封率」をチェックするために必要な準備から効果の見方までをご紹介します。
開封率とは、配信したメルマガをどのくらいの読者が開封したかを表す指標です。
開封率は、メルマガを配信する上でとても大きな指標となります。
一生懸命に作ったメルマガも、開封してもらえなければ意味がありません。
どうして開封してもらえないのか、どうしたら開封してもらえるのか、開封率を解析することで対策が可能になります。
Google アナリティクスのイベントという機能を使用してメールの開封数を確認します。
開封数をメールの送信成功数で割ることで開封率が割り出せます。
イベント設定は、作成したHTMLメールの中に測定用の画像を埋め込み、画像のソース内に測定用のパラメータを記載して測定します。
そのため、画像が埋め込めるHTMLメールでなければイベント設定ができません。
埋め込んだ測定用の画像ソースに、以下のような測定用のパラメータを記載します。
例)
<img src=”http://www.google-analytics.com/collect?v=1&tid=UA-******-**&cid=12345678&t=event&ec=email&ea=open&el=20160531” />
赤い文字の部分が測定用のパラメータになります。それぞれのパラメータの意味は以下の通りです。
v(プロトコルバージョン):現在の最新バージョン1
tid(トラッキングID):Google アナリティクスのトラッキングID
cid(クライアントID):64ビット整数の乱数
Googleが提供しているGoogle Analytics Hit Builderというサービスでパラメータは取得できます。
Google アナリティクスを利用して開封数を確認し、開封数をメールの送信成功数で割れば開封率がわかります。
(開封率=開封数÷送信成功数)
上記の方法でパラメータを埋め込むと、Google アナリティクス上で「イベント」として認識され、Google アナリティクスの「イベント」画面で開封数が確認できるようになります。
Google アナリティクスの「イベント」の画面で開封数を確認する場所は
「Google アナリティクスレポート」の中の「行動」→「イベント」→「概要」にあります。
次に配信したメルマガの「クリック数」をチェックするために必要な準備から効果の見方までをご紹介します。
クリック数を測定するにはダミーパラメータと呼ばれる設定の準備が必要です。
メール経由でウェブサイトに訪問した場合、Google アナリティクスではリンク元がわかりません。
しかし、HTMLメールのアドレスに測定用のパラメータを追加することで、Google アナリティクスがメールからの訪問だということを区別するようになります。
ダミーパラメータとは、通常のパラメータと違いURLとして認識されないという特徴があります。
例)
http://abc.com/?utm_source=0530&utm_medium=mail
上記のアドレス例の?以降の赤い文字の部分が追加したダミーパラメータです。
ダミーパラメータによる計測は、URLの「?」より以降はページ表示の際に無視されるという性質を利用しています。
ダミーパラメータは、URLとしては認識されないけれども、Google アナリティクスのトラフィック欄に「0530/mail」と表示されるため、メルマガの数値が確認できるようになります。
Google アナリティクスの一覧には、メルマガは 「(direct)/(none)」と表示されています。
メールからの流入がすべて「(direct)/(none)」の欄に表示されるため、メルマガの正確な数値が測れません。
そこで、メルマガの正確な数値を見るために、メルマガのURLの「?」以降にダミーパラメータを追加します。
このダミーパラメータはURLとして認識されません。
以下は具体的なダミーパラメータを追加したURLの例です。
例)
http://abc.com/?utm_source=0530&utm_medium=mail
このサンプルURLの「?」より以降の赤い文字の部分がダミーパラメータとなります。
このダミーパラメータはGoogle アナリティクスのトラフィック欄に「0530/mail」と表示されるので、メルマガだけの数値が確認できるようになります。
ダミーパラメータの追加方法には決まりがあります。
utm_source=○○:参照元(今回は日付0530)
utm_medium=●●:メディア(今回はmail)
?utm_source=○○&utm_medium=●●というようにつなげます。
測定用のパラメータは、Google Analytics Campaign URL Builderというサービスを利用すると簡単に取得できます。
「Website URL」は、測定したいURLを入力します。
「Campaign Source」は、Google アナリティクスの「参照元」を入力します。
「Campaign Medium」は、Google アナリティクスの「メディア」を入力します。
各部に入力すれば
「Fill out all the required fields above and a URL will be automatically generated for you here.」の部分にパラメータ付のURLが生成されます。
ダミーパラメータを
「utm_source=0530&utm_medium=mail」と設定した場合
Google アナリティクスのトラフィック欄に「0530/mail」と表示されます。
トラフィック欄を見ればメルマガの数値が確認できます。
最後にメルマガの成果として一番気になる「コンバージョン数」をチェックするために必要な準備から効果の見方までをご紹介します。
コンバージョン数を見るには、上記でご紹介したクリック数を取得する設定を行う必要があります。
次に、Google アナリティクスで目標設定を行います。
目標設定が完了したら、Google アナリティクスで「Webサイト全体」「流入元別」「ランディングページ別」のコンバージョン数が見られるようになります。
コンバージョン数を確認するためには、Google アナリティクス上で目標の設定を行う必要があります。
まず、Google アナリティクスのホーム画面左下の「管理」をクリックします。
「管理」画面を開いたら、右側の欄に「目標」という項目があるので、それをクリックして目標設定画面を開きます。
目標設定画面で目標を作成します。
赤く表示されている「新しい目標」をクリックして「カスタム」と「続行」クリックします。
【目標の入力】
目標名:自由につけてOK
目標スロットID:そのままでOK
タイプ:「到達ページ」を選択 ➡ 「続行」をクリックします。
到達ページ:目標URLを入力します。
目標URL:「abc.com/xxxxxx」の「/xxxxxx」この部分だけを入力。
目標の入力が完了したら「保存」をクリックします。
これで目標設定の完了です。
目標設定が完了したらGoogle アナリティクスの管理画面にコンバージョンに関する情報が表示されます。
コンバージョンに関する情報には、「Webサイト全体」「流入元別」「ランディングページ別」のCVRがあります。
上記では、自分で設定するGoogle アナリティクスを使った事例を紹介してきましたが、もっと簡単に効果を見る方法があります。
メルマガ配信システムを使うことで、配信数や開封率、クリック数などを簡単に管理画面で確認することができます。
例えば、メルマガ配信サービスの「お名前.com メールマーケティング」を使用すれば
到達率測定やクリック測定、開封率測定などが管理画面ですぐに確認できます。
配信システムによって見方に違いがあります。
グラフで見るのか、CSVダウンロードできるのかなど、配信システムによって異なります。
「お名前.com メールマーケティング」ではグラフによる時系列の詳細なデータが確認できます。
効果測定を行っただけでは、成果を上がることはできません。
効果を見たあとは必ず分析を行いましょう。
効果測定をしただけで満足していると、現状を知ることだけで終わってしまいます。
具体的な対策としては、開封率の高い曜日や時間帯を確認して、メルマガを配信するタイミングをあわせる。
アンケートやA/Bテストを実施して、ユーザー層の傾向にあわせたコンテンツ作りをするなどの対策が必要です。
分析を行ったあとは、その改善ポイントを改善して、また効果を見ることが大切。
PDCAの4つのサイクル、Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)を繰り返すことで、少しずつメルマガ配信の効果がの現れてきます。
少し複雑な設定もありますが、無料配信ツールやメルマガ配信ツールを使うことで簡単に効果が確認できることがおわかりいただけたでしょうか。
効果測定は、マーケティング効果の高いメルマガを配信するためにとても重要です。
メルマガの配信をしているだけで満足するのではなく、もっとメルマガの成果を上げたいとお考えの方はぜひ試してみてください。