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ノンフィクション・人文

絵本戦争 禁書されるアメリカの未来

『絵本戦争 禁書されるアメリカの未来』 著:堂本かおる

価格

2,970円
(本体2,700円+税)

判型

四六判

ページ数

200ページ

ISBNコード

9784778340117

搬入年月日
[?]

2025.1.24
※各書店・ネット書店により、購入可能となる日は異なります。

書籍の説明

アメリカではいま、保守派による禁書運動が暴走している
黒人、LGBTQ、アジア系、アメリカ先住民…マイノリティを描いた絵本がなぜ禁書されてしまうのか
NY在住ライターが禁書となった数々の絵本を通して見る、アメリカの姿

非営利団体「ペン・アメリカ」によると2023-2024学校年度に、前学校年度の2.7倍にあたる4231種類の本が禁書指定された。アメリカでいま、何が起きているのか。

この禁書運動は2021年に突如として始まった。ターゲットになっているのは、禁書運動を推進する保守派の親や政治家が理想とする<古き良きアメリカ>にとって都合の悪い、子ども向けの本たちだ。

黒人、LGBTQ、女性、障害、ラティーノ/ヒスパニック、アジア系、イスラム教徒、アメリカ先住民……8つのトピックにわけて、禁書運動の犠牲となった数々の絵本を一冊ずつ見ていくことで、マイノリティの苦難の歴史と、その中で力強く生きる姿、そして深刻化している政治的な対立<文化戦争>の最前線を知る。トランプの大統領再選が決まったいま、必読の一冊。

2025年1月28日(火)発売
予価:2700円+税

◆刊行前となりますが、本書の著者・堂本かおるさんによるアメリカの「禁書」についての記事が「FRaU web」に掲載されました。ぜひお読み下さい。
2024年11月21日 - 「中絶禁止」に「禁書」まで…いまのアメリカに現地の日本人女性が抱く危機感

目次

まえがき

第一章 黒人
   ・禁書運動の始まり 「1619プロジェクト」
   ・差別を描くと人種の分断を招く?
   ・Black Lives Matterと公民権の絵本
   ・差別と戦った黒人偉人伝も禁書指定
   ・黒人の髪や肌の絵本も禁書
   ・はじめて黒人の主人公が描かれた絵本

【コラム】禁書推進派の運動① 保守系保護者団体「マムズ・フォー・リバティ」

第二章 LGBTQ
   ・ママ、もしくはパパがふたり
   ・動物が主人公なのには理由がある
   ・トランスジェンダーの絵本も禁書に
   ・ステレオタイプを問い直す絵本
   ・レインボーフラッグと三人称
   ・同性婚を理由に禁書となった多様性
   ・宗教右派による絵本もある

【コラム】性教育の絵本

第三章 女性
   ・職場で戦う女性たちの絵本
   ・ガールパワー!
   ・アフガニスタンの女の子

第四章 障害
   ・バリアフリーを勝ち取った少女
   ・障害との向き合い方を伝える絵本
   ・さまざまな発達障害の絵本

【コラム】禁書推進派の運動② フロリダ州知事とディズニーの戦い

第五章 ラティーノ/ヒスパニック
   ・移民の子どもたち
   ・国境を超えるということ
   ・バイリンガル絵本が禁書になる理由は?

【コラム】禁書推進派の運動③ テキサス州で作られた禁書法

第六章 アジア系
・正しく呼ばれない名前
・アジア系の美しい目
・世代の壁を飛び越える絵本
・複合的なマイノリティ
・日系人強制収容所の愛の物語


第七章 イスラム教
・イスラム難民一家の苦難
・アラビア語・ヒジャブ・ラマダン

【コラム】歴代大統領・選挙・憲法の絵本

第八章 アメリカ先住民
・石油パイプラインに汚される土地
・子どもを番号で呼ぶ学校
・政府に左右されてきた居住地
・先住民の伝統食 フライブレッド

【コラム】禁書反対派の対抗

あとがき

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著者プロフィール

大阪出身、ニューヨーク在住。 CD情報誌の編集を経て1996年に渡米。 ハーレムのパブリックリレーション会社インターン、学童保育所インストラクターを経てライターとなる。 以後、ブラックカルチャー、移民/エスニックカルチャー、アメリカ社会事情全般について雑誌、新聞、ウェブに執筆。

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