ロシア国籍を持ち、プーチン大統領と親しい関係だと言われる米俳優スティーブン・セガール(70)が10日、ロシアのモスクワにあるレストランで自身の70歳の誕生日を祝うパーティーを開催し、プーチン大統領と同盟者に対する揺るぎない支持を表明したと複数の欧米メディアが伝えた。
英タイムズ紙によると、パーティーにはロシアのウクライナ侵攻を受けて西側諸国による経済制裁の対象となっているロシア国営放送局RTの編集長であるマルガリータ・シモニャン氏やテレビ司会者のウラジーミル・ソロビエフ氏も出席していたという。
SNSには、セガールが出席者を前に「今日来て下さったみなさんは私の家族であり、友人。皆さんのことを愛しています。どんな時も一緒に立ち向かいましょう」とロシア語の通訳を介してスピーチする動画も拡散されている。セガールはかつて、プーチン大統領を「世界で最も素晴らしいリーダーの一人」と呼んでいたと、同紙は伝えている。
セガールは先月、米FOXニュースのインタビューで、ロシアとウクライナの平和呼びかけ、「私たちの多くはロシアとウクライナに友人や家族がおり、両国は一つの家族」と述べていた。
米映画「沈黙の戦艦」(1992年)や「沈黙の要塞」(1994年)などで知られるセガールは、武道を通じてプーチン大統領と親交があり、2016年にロシア大統領令によってロシア国籍を取得。モスクワにも自宅を所有している。(ロサンゼルス=千歳香奈子)