日本相撲協会の臨時年寄総会は28日、大阪市内で行われ、貴乃花親方(45=元横綱)が、100人近い親方衆を前に全面的に謝罪した。
時間制限を設けず、理事会中の一時中断を除いて合計で約2時間行われた臨時年寄総会は、役員以外の親方衆で構成される年寄会からの要望で実現したもの。元横綱日馬富士関による暴行事件が起きた昨秋以降の言動について、貴乃花親方に説明を求めた。
以下は年寄総会後の会見での一問一答。
-年寄総会でどんな話をしたのか
貴乃花親方(以下親方) これまでの私の行動によって協会の皆さんに多大な迷惑をおかけしたことをおわびしました。
-いろいろな質問が出たようだが、具体的にはどういう話を
親方 それぞれにおいてご迷惑をおかけした、ということです。
-なぜそういう思いに
親方 やはり(付け人に暴力をふるった)貴公俊のことを思いまして、監督責任は十分に私にあると思いましたので、まず私の行動から襟を正していかないといけないと思いました。
-親方衆からどんな意見があったのか
親方 今後は微力ながら、協会の方と(親方の)みなさんと力を合わせて精進していかないといけないと、そういうお声をたくさんいただきました。
-「一兵卒として」「ゼロから」と言っているが
親方 告発状を出しまして、本日取り下げ状を(弁護士を通じて)内閣府に提出いたしました。
-親方自身もまた1からスタートということか
親方 はい。ゼロからやってまいります。
-錦戸親方は「今後の行動を見て」と言っていた
親方 与えられた職責をまっとうできるように努力いたします。
-明日(29日)の理事会で処分が決まる
親方 理事会の処分を厳粛に受け止めます。
-貴乃花一門は「契約解除だけはしないでほしい」と書面を提出したようだが
親方 あらためて深く反省している気持ちを伝えたい思いでいっぱいです。
-今後の行動は
親方 錦戸親方の言うように「これからの私の行動いかん」ということは存分にあると思いますので、精進いたします。
-元横綱日馬富士関の事件については親方は被害者の師匠。「間違っていない」という人は多いと思うが
親方 真実を追求しようという気持ちが強くかたくなな姿勢をとってしまった。協会に対して多大な迷惑をおかけしたという思いです。
-契約解除の声もあった
親方真摯(しんし)に受け止め、なすべきこと、やるべきことをやる気持ちです。
-正しいと思って告発したと思うが、自分の考えが間違っていたということか
親方 いや、まずこれから微力ながら協会の一員としてやっていかなければならないという気持ちで、私の監督責任を全うしていかなければならないと、そういう思いです。
-相撲ファンに対して一言
親方 一連の行動でご心配、ご迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げます。今後は職責をまっとうして、精進してまいります。