米のおいしさを競う国内最大規模の品評会「米・食味分析鑑定コンクール国際大会」で、新潟県から「うおぬま小岩農園」(魚沼市大倉)の小岩孝徳さん(50)と「関農園」(南魚沼市関)の関智晴さん(39)のコシヒカリが、最高部門の「国際総合部門」で金賞に輝いた。暑さに弱いとされるコシヒカリが猛暑で栽培が難しくなる中、2人は魚沼産コシヒカリのブランド力を誇示できたと喜んでいる。
2024年の大会は、新潟県など45道府県と中国、台湾、韓国から全部門合わせて4736点の出品があり、6、7日に山梨県で開催。国際総合部門には2度の機械審査を通過した43点がノミネートされ、食味審査で金賞18点を選んだ。コシヒカリの金賞は4点にとどまった。
小岩さんは6度目の挑戦で、初めて金賞を獲得した。栽培面に加え、食味分析計を購入し、水田ごとに米を食べ比べるなどして、品質管理に努めたという。広島県で開かれた「全日本お米グランプリin北広島町」でもグランプリに輝いており、「努力が報われた。今後は連続して金賞が取れるように頑張りたい」と意気込む。「魚沼地域には、まだ良い米があると思う。食味を調べる取り組みが広がれば、ブランド力がさらに高まると思う」と語った。
関さんは2011年から大会に臨み、国際総合部門での金賞は7回目。暑さ対策に加え、米の甘みや香りを引き出すため、カニの殻や米ぬかなどを混ぜて作る「ぼかし肥料」を使ったり、田植えと稲刈り時期を調整したりするなど工夫している。
金賞受賞に「すごくうれしい。理想とする味ができてきている。さらに追求していきたい」とし、「栽培法で甘みをいかに引き出すかが農家の腕の見せどころ。今後もコシヒカリで勝負したい」と力を込めた。
主催する米・食味鑑定士協会(大阪市)の...
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