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大中 健登 さん

数値シミュレーションで冷凍グラタンを熱々に 農学工学総合研究科                物質・情報工学専攻              数理情報工学教育コース 1年 大中 健登 さん

Q1あなたの研究テーマについて教えてください。

私の研究テーマは、電磁波を可視化する高精度数値シミュレーションシステムの開発と、それを応用した電子レンジの最適化設計です。電子レンジはマイクロ波を用いて食品を加熱しますが、内部の電磁場分布は必ずしも均一とはならず、これが温まりムラの原因になります。数値シミュレーションによって電子レンジの構造や食品の種類・配置などによる電磁場分布への影響を探ることで、より効率的な加熱を実現する設計を目指します。

Q2いつ頃から大学院博士後期課程への進学を意識しましたか?

学部4年生での卒業研究を進める中で、自身の経験と興味をもとに選んだこの研究テーマに中長期的に取り組みたいと考えていました。また、かねてより教職を志望しており、それを聞いた先生からの勧めもあって、博士課程で更なる学びと実績を積むことでその足掛かりにしたいと考えました。

Q3大学院博士後期課程での学生生活について教えてください。

日々モニターと睨み合って解析コードの改良に向けた試行錯誤を進めているほか、研究室における計算機の管理・メンテナンスなども担当しています。時間的な余裕も増えたので、研究に打ち込む時間と息抜きの時間とを適時切り替えながら充実した研究生活を送っています。

Q4次世代研究者挑戦的研究プログラムに採用後、何か変わりましたか?

経済的に自立できていることで生活に余裕ができ、研究に専念することができています。また、この採用を通じて研究者としての自信を得られたと共に、その意義・責任もまた強く意識するようになりました。

Q5将来の目標について教えてください。

電子レンジをテーマに選んだのは、身近で感じた不便さや不満を聞き流さず、自身の発想をもとにより良いものにしたいとの思いからでした。社会への貢献には様々な視点や方法があると思いますが、私は身近なところから一歩ずつより良いものにしていくことで、人々の暮らしを向上させることができればと考えています。

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