
「無茶をすることで救われる」
着実に、過剰に…30年目の現在地
「心が燃えるかどうか」
「無茶をすることが自分の救い」
この時代に?と思わずにはいられない言葉が、岡田准一の口癖だ。
アイドル、俳優、アクションスター・・・いつも何かに挑むのは、面白いものを作ることだけが自らの支えだと信じているからという。
新たな挑戦は、主演・プロデューサー・アクションプランナーという一人三役の大仕事。Netflixで世界配信される大作だ。「日本だけでなく、世界でもヒットするコンテンツを作りたい」。強い思いが、異様な熱量の現場を生み出す。とりわけこだわるのは、アクションシーンをワンカットで見せること。世界を驚かせるには従来の撮り方ではダメだが、それは生易しいものではなかった。
撮影現場を仕切る岡田のアクション演出には、手練れの殺陣師やアクションマンたちも舌を巻く。土台となるのが、ブラジリアン柔術を始めとした武術を体得してきたこと。戦いのリアリティと、14歳から30年かけて培ってきたエンターテインメントの感性を融合させた、唯一無二のアクションが生まれる。
その関心はジャンルを超える。日本の伝統技術を世界に知ってもらいたいと、全国各地を飛び回ってはその魅力を伝えていくプロジェクトまで立ち上げようとしている。
7か月にわたる取材中、岡田は何度も時間をとって話をしてくれた。インタビューだけでも10時間。以前の所属事務所からの独立など、ここのところ大きな変化の中にいた。「普通に生きるのがテーマ」とも語る44歳の、着実で、ときに過剰な生き方を見つめた―

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