ライフハッカー編集委員のひらたです。先月に引き続き、今年の年末はなぜかとても急がしく、普段はあまり着ないスーツをきて東京のあちこちをいったりきたりしていました。そんなときにとても役に立ったアイテムの一つ、モバイルルーターを紹介したいと思います。
モバイルルーターでなにができるのかというと、ネットワークを持ち運べちゃうのです。オフィスや自宅では、Wi-Fi で簡単にネットに接続できるのに、出先では、携帯電話やPHSなどで接続しなきゃいけないって面倒ですよね? モバイルルーターがあれば、どこでも Wi-Fi 経由でインターネット接続できるようになっちゃうのです。
わたしが使っているモバイルルーターは米国Cradlepoint社のPHS300です。これとインターネット接続用のイー・モバイルのD02HWをつないで電源を入れるだけで、自動的にインターネットに接続し無線LANが起動、簡単にインターネットアクセスのできる無線LANアクセスポイントが整備できてしまいます。
直接PCにイーモバイルをつないでインターネット接続するのと何がちがうんだ、と言われそうですが、違いは次のとおり。
1. iPod Touchやゲーム機、その他のWi-Fiでつなぐ装置もネットにつなげる最近は無線LAN内蔵のいろんなガジェットが増えてきました。これらの無線LAN対応のガジェットが家だけではなくどこでも使えるようになります。「モバイルルーターがあれば、iPhone なんていらないよね」って声もたまに聞きます。また、EyeFiを使うと、デジカメで撮影した写真がそのままその場からFlickrなどの写真投稿サイトやブログに載せちゃうことだってできます。
2. 複数台のパソコンで利用できる例えば、オフサイトで会議をするときに、ネットワークがあると便利ですよね? モバイルルーターがあれば、ネットワークを簡単に設置できます。会議室にイーサネットケーブルが一本だけあって取り合い、なんてこともなくなります。ちなみにPHS300は16台まで接続できます。
3. いちいちモデムをつながなくていいあたりまえのことなのですが、これがいいんです。モバイルルーターは無線の届くところにおいてあれば、どこだっていいんです。モバイルルーターはカバンの中にいれっぱなしでもいいんです。あらかじめ電源をいれておけば、客先の会議でも、PCをとりだして開くだけでネット接続までできてしまうのでとてもスマートです。
モバイルルーターは、このPHS-300以外にもウィルコムの「どこでもWi-Fi」が2009年春に発売予定のようです。また、eMonster などの Windows Mobile マシンで 『WMWi-FiRouter』というソフトウェアをインストールして擬似的に実現することもできますが、ソフトウェアだと接続できない機器があったりなどの制限もありますので、ご注意ください。
使ってみるとあまりに便利なので、外部バッテリーも購入し、半日くらい電源いれっぱなしで使えるようにしてしまいました。これで、iPod Touch でも iPhone のようにいつでもネットにつながります。まさに歩くインターネットです。いっそ、携帯電話の標準機能にしてほしいくらいです。
(ライフハッカー[日本版]編集委員・平田大治)
Cradlepoint PHS300
Mobile Wi-Fi アクセスポイント
IEEE802.11b/g 黒
Eye-Fi Share SD型
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