こんにちは。ココロ社です。
7月の『クビにならない日本語』に続いて、『超★ライフハック聖典』という、アレな本を11/20に上梓しました。この本、小飼弾さんにもお買い上げいただいた上に、たいへんいい感じの書評を書いていただき、汗顔の至りです。汗顔の至りといえば、本屋のビジネス書のコーナーで明らかに浮いていて、それもまた汗顔でした。
今回は、こちらでも珍妙な記事ばかり書いていて、はみだしLifehackerの扱いを受けているかもしれないわたくしが考える「超★ライフハック」についてお話ししますので、Lifehacker読者のみなさまは、「本を買わずに要約を読んで買った気になるライフハック」を駆使していただければと思います。わたしはわたしで「面白そうな要約を書くことで、買いたいと思ってもらうライフハック」を駆使します!
「ライフハック(笑)」な考えとガチンコに向き合ってみました本書の冒頭では「ライフハックがなんか姑息で嫌だ」「ライフハックってポジティブ教臭くて気持ち悪い」と思っている方も、実はライフハックの手のひらの中で踊らされているにすぎないことを、赤ちゃんのためのライフハックを例にとりながら華麗に証明させていただきました。われわれは「どのライフハックを実行するか」についての選択権は与えられていますが、ライフハックから逃れることは完全に不可能なのです。ライフハックが嫌いな人は、無自覚にライフをハックしているだけで、結局のところ自覚的にライフをハックしている人との差は、そのライフをハックする効率の差でしかないからです。
ライフハックは実行されない前提で生産され続けるライフハックや自己啓発の本や記事がこれだけ出回っているのはなぜかというと、それが実行されていないからです。なんとなくいいなーと思うが、結局実行しないで、忘れたころにまた似たようなものを発見してそれに飛びつく、という連続なのです。このループがライフハックや自己啓発の姿からはほど遠いのは大変残念な事態なのですが、そのループを断ち切った先に幸せはきっとある...なぜなら目の前にあるライフハックを漏れなく実行していけば、少なくとも本代も浮くし、ネットを巡回する時間も減るからです。
本書の最後の方に、どうやってライフハックを実行するのかという「ライフハックを実行するためのライフハック」を書かせていただきました。要約すると、
- 「実行しなかったらどうなるか?」をリアルに想像
- 「実行すると得られるもの」を想像
の2点です。この2つが実行できれば、あとは本当に楽になれるのです。
古びたことわざにライフハックを見出すことができる極言すると、ライフハックなんて、実行するかしないかの問題だけで、その内容自体は何でもよいのです。今回の本では、とりあえずシャワーを浴びてるときにパッと思いついた3つのことわざから展開していきました。
- 「情けは人のためならず」→守らないと死んでしまう道徳
- 「人のふり見てわがふり直せ」→相対的に自分を把握する判断力
- 「善は急げ」→スピードを上げて取り組むための行動力
この何の変哲もないことわざ、実はこれを地道に生活の隅々までブレイクダウンしていけば、少なくとも今よりはかなーり幸せになれるはずなのです。もしこのことわざをみて「なるほど!」と思った人は、この本を買うには及びません。ご自身でこの3つのことわざを展開されていれば本代が浮いていいのではないかと思いますが、あんまりピンと来なかった場合は、書店で手に取ってみていただけるとありがたいです。
―ということで、かなりトリッキーな本なので、まず本屋で立ち読みしていただければうれしいです。わたくし的には売れるかどうかより、手に取って「こんな無茶な本が世に出るなんて!」という驚きをみなさまと共有できれば愉快な気持ちになれます。
なお、次回作はすでに執筆中で、このあと何冊かにわたってライフハック&自己啓発の局地戦を展開してまいりますので、適宜おつきあいくださいませ。
(ココロ社)