解剖学的にも、人間の両目の間の距離(長さ)は、その人の腕の長さの約10分の1だと言われています。一見どうでもいいように思えるこの情報を知っていると、自分と対象物の距離を割と正確に測ることができるのです。
実は私は距離感が全然無いので、100フィートでも300フィートでも20mでも、またちょっとした距離でも、正確に測ることができませんでした。でも、自分の腕の長さから対象物までの距離を測るこの法則を知ってからは、大した計算能力も無いのに、かなり正確に距離を測ることができるようになりました。その方法はこちら。
[ 距離の測り方 ]「は...どういう意味?」という読者の皆さんの声が聞こえてきそうです。こんな公式を分解したみたいな話を聞いても分かり難いですよね。以下にて、もう少し具体的に説明しましょう。
- 距離を測りたい対象物に向かって、自分の腕を水平に前に伸ばして親指を立て、片目を閉じた状態で対象物を見る。
- 閉じている目を切り替えて、反対の目を閉じて見た時に、親指が実際にはどれくらいの距離を水平に移動して見えたのか、対象物の大きさや長さで概算する。
- 対象物のある位置で親指が移動した距離に、両目の距離と腕の長さの距離の比率と同じ10を掛けると、対象物までの距離が出る。
例えば、遠くに納屋があったとします。納屋に目標を定めて、腕を水平に伸ばして親指を立て、目を片方ずつ閉じて見た時に、親指が納屋の5倍くらいの距離を水平移動して見えたとします。納屋の横幅が10mだとしたら、親指が5倍移動したので、50m水平移動して見えたということになります。その50mに、目と腕の距離の比率である10を掛けると、500mになります。つまり、自分と納屋の間の距離は500mという訳です。
なんとなく分かっていただけたでしょうか。計算式としては、かなり簡単なものだと思います。なので、ちょっと練習してみれば、すぐに距離を測ることができるようになると思います。ただし、対象物の大きさ(長さ)を割と正確に知っておく必要はあるでしょう。
どこかランドマーク的な建物を目指して歩いている時など「一体あとどれくらい歩けばいいの?」なんて思った時に使えるハックだと思いますよ。これからの季節、アウトドアでのレジャーも増えるでしょうから、他にも使い道はありそうです。こういう時にも使えるよというアイデアがあれば、コメントでぜひ教えてください。
How to Easily Estimate Distances [Almanac]
Rosa Golijan(原文/訳:的野裕子)