Appleは2024年12月11日、「iOS 18.2」をリリースしました。
今回のアップデートでは、主に「Apple Intelligence」に焦点を当てた多数の新機能が搭載されています。
個人的には、「Image Playground」、「Genmoji」、「ChatGPT」などと連携したAI機能に興味があるのですが、私が所有しているいくつかの古いAppleデバイスでは、そうした機能が使えません。
とはいえ、たとえ私と同じ境遇にいたとしても、あるいは単にAIが嫌いであったとしても、iOS 18.2には、AIとは関係のない多くの新機能が含まれていますから、アップグレードする理由はたくさんあります。
今回は、その中から私のお気に入りをいくつか紹介していきましょう。
iOS 18.2へのアップデート方法
iPhoneまたはiPadで、「設定 > 一般 > ソフトウェアアップデート」に移動。画面上の指示に従って、iOS 18.2のアップデートを完了しましょう。
自動アップデートを有効にしておけば、一晩充電しながらiOS 18.2にアップグレードすることもできます。
1. デフォルトアプリの変更が簡単に
Appleの電子メール、メッセージ、ウェブブラウザのデフォルトアプリにうんざりしているのなら、iOS 18.2で、それらのデフォルトアプリをとても簡単に変更できます。
「設定 > アプリ > デフォルトのアプリ」で、すべてのデフォルトオプションを変更可能。
ここで変更できるデフォルトのアプリには、ブラウザ、メールアプリ、メッセージアプリ、通話アプリ、パスワードアプリ、およびキーボードが含まれます。
2. カメラコントロール機能が向上
iPhone 16シリーズには、「カメラコントロール」ボタンがあります。
ユーザーならご存じかと思いますが、これは写真をすばやく撮影し、カメラ設定も調整できるもの。iOS 18.2では、このボタンにいくつかの新機能が追加されました。
たとえば、ボタンを軽く押すことで、写真を撮る前にカメラの露出とフォーカスを固定できます。
もう1つの大きな追加機能は、iPhone 16のカメラを誤って起動させないようにするものです。これは、「画面オンを必要にする」と呼ばれるもので、画面がオフのときにカメラが起動しないようにします。
この機能はデフォルトで有効になっており、「設定 > 画面表示と明るさ > 画面オンを必要にする」で確認可能。
3. 持ち物の位置情報を、第三者と共有可能に
紛失物の追跡について、誰かに協力してもらいたい場合は、AirTagまたは「探す」ネットワーク対応アクセサリの位置情報を、航空会社の従業員などの信頼できる第三者と共有できます。
「探す」アプリで、「持ち物を探す」タブに移動し、「持ち物の位置情報を共有」を選択すると、期間限定で位置情報を共有できます。
4. Safariのブラウジング機能が向上
iOS 18.2では、iPhoneおよびiPad版のSafariに、いくつかの重要な機能が追加されました。
私のお気に入りの1つは、「設定」アプリの「Safari」セクションで、Safariからのブラウズデータの書き出し、および別のアプリからSafariへのブラウズデータの読み込みができるようになったことです。
また、Safariのスタートページをカスタマイズするための新しい背景画像も追加されました。
「Dynamic Island」が利用できるiPhoneでは、ファイルのダウンロードの進行状況が、アプリ上部やホーム画面で表示されます。
ですがもっとも重要な追加機能は、httpのURLが、より安全なhttpsへと自動的に切り替えられることでしょう。
5. 写真共有時に、位置情報データを自動的に削除
お気に入りのアプリに写真や動画を投稿する際、iOS 18.2では画像から位置情報データを自動的に削除できます。
また、共有するフォーマットを調整することも可能。
これらの機能は、「設定 > プライバシーとセキュリティ > 写真 > [アプリ名] > オプション」からアクセスできます。
アプリごとに設定する必要があるので、一部のアプリ開発者はまだこの機能をサポートしていないことに注意してください。
6. ホーム画面に音量調整スライダーを表示
iPhoneで音楽や動画を再生して画面をロックすると、ロック画面に再生コントロールウィジェットが表示されます。
iOS 18.2では、現在再生中のロック画面ウィジェットに音量調整スライダーを追加できるようになりました。これにより、物理的な音量ボタンを押すことなく音量を調節できます。
この機能は、「設定 > アクセシビリティ > オーディオとビジュアル > 音量コントロールを常に表示」からアクセスできます。
その他の改善点
iOS 18.2には、さらにいくつかの新機能が追加されています。
- 「メール」アプリの分類ツールが改善。電子メールが、プライマリ、トランザクション、アップデート、プロモーションの4つのタブに自動分類されるように。
- 「写真」アプリにもいくつかの小さなデザイン調整があり、動画表示中にフレーム単位でのスクラブを行なうオプションなどが追加された。
- 「ボイスメモ」アプリが、レイヤーのある録音に対応。これにより、曲のアイデアにボーカルを追加し、それを2トラックのプロジェクトとして、iPhone 16 ProおよびiPhone 16 Pro MaxのLogic Proに読み込めるように。