2024年も終わりが見えてきました。1年を振り返り、やりたかったことはできましたか?「こうでありたい自分」になれましたか?
あらためて自分を見つめ直し、「来年こそはなりたい自分を目指して成長しよう」と思うこともあるでしょう。
そんな人に向けて、今回はなりたい自分になるためにできる具体的なアドバイスを4つ、お届けします。
自分の本音に気づく
まずは本当になりたい自分をいま一度、確認してみましょう。
「本当になりたい自分は?」と聞かれて、すぐに答えられる人は、なかなかいないのではないでしょうか。中には返事に詰まってしまう人もいるはず。
『「なりたい自分」へ加速する 問いかけコーチング』(三笠書房)を著したメンタルコーチ・一条佳代さんは、同書の中でそんな人に対して、次の問いかけがヒントになると教えています。
1)あなたが「会ってみたい人」は誰ですか?
2)あなたが「また会いたい人」は誰ですか?
3)2について、なぜ、そう思いましたか?
(『「なりたい自分」へ加速する 問いかけコーチング』91ページ)
大切なのは「なぜ、そう思ったのか?」を考えてみること。会いたい人とその理由を考えることで、自分の考える理想の人物も見えてくるはず。
ほかにも自分の本音に気づくきっかけとなるアドバイスがありますので、ぜひ下記記事も読んでみてください。
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時間投資戦略を立てる
なりたい自分が見えたら、次は計画を立てます。
計画を練るうえでさまざまな要素が関わってくるでしょうが、その中でも重要なのが時間。時間は貯めたり、誰かからもらうことができず、意識しなければなんとなくで流れていってしまうもの。
「どう時間を使うか?」を考慮した、時間の投資計画を練る必要があります。
まずは、なりたい自分=目標から逆算して実現のための道筋を考え、そのために必要な時間を算出しましょう。
そのための3つのステップがこちら。
- まず「やるべきこと」を書き出す
- その「所要時間」を算出する
- それをいつやるか「計画」に落とし込んでいく
最終的に「今日何をする必要があって、そのためにどれだけ時間が必要か?」がわかる状態が理想です。
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マンダラチャートでタスクを具体化する
なりたい自分になるためには、計画の具体性が重要。たとえ大きな夢であっても、そのためのタスクを1つ1つこなしていけば、着実に近づくことができます。
MLBで活躍する大谷翔平選手もまた、そのようにして夢を叶えた人物の一人。
大谷選手は高校時代、経営コンサルタントの松村寧雄さんが開発した「マンダラチャート」を基に作成した目標達成シートを活用し、目標に向けて日々取り組みました。
マンダラチャートはシートの中心に大目標、放射状に広がる周辺のマスに小目標を書くことで、各目標の関連性をわかりやすくしたもの。
大谷選手のシートは、まず大きな目標として「ドラ1(ドラフト1位)8球団」を掲げ、その実現のための小目標を「メンタル」「コントロール」「スピード160㎞」「人間性」「体づくり」「キレ」「変化球」と分類。さらにその小目標を達成するための「重量上げの数値目標」や「夜7杯朝3杯食事をとること」といった具体的タスクまで明確化しています。
ここまで目標を具体化することができれば、漠然と思い描いていたなりたい自分も、現実的なものとして見えてくるでしょう。
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「アファメーション」で行動を変える
「理想に近づくために行動を変えたくても、なかなか変えることができない」と思い悩むこともあるでしょう。解決の手段として、無意識にアプローチする方法があります。
『「自分の可能性」を広げる リフレクションの技術』(西原大貴 著、日本実業出版社)によると、意識的な行動は全体の5%もなく、95%以上は無意識の行動なのだそうです。
そんな無意識を変えていくためのテクニックとして同書では、なりたい自分を言語化して自己宣言し、日々意識していく「アファメーション」が紹介されています。
次の7つの点に注意して、アファメーションを実践してみましょう。
1. 個人的、主体的な文章にする
自分が主体的に行動できる内容を文章化するということ。
2. 他人の評価を含まない
他人あっての基準に依存せず、自分が決め、心から望む自分らしさを文章化する。
3. 意識を向けたい肯定分で書く
「過去に囚われた“なりたくない自分らしさ”」ではなく、「心から望む自分らしさ」を文章化する。
4. 実現している自分を現在進行形・現在完了形で表す
過去の失敗などを意識しないために「○○をしたい」などの願望ではなく「○○している」「○○になっている」など現在進行形、現在完了形で表現する。
5. 感情(うれしい・楽しい・誇らしい・気持ちいい・穏やか)を含める
心から望む自分らしさを想像し、あらゆることを実現しているときの感情を含めた言語化が、脳への同化を加速させる。
6. 臨場感と精度を日々高める
アファメーションで言語化した、心から望む自分らしさに意識を向ける時間をつくる。
7. ドリームキラーには教えない
アファメーションは自分だけのものなので、100%肯定してくれる人とだけ共有すべき。
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みなさんの2025年が、理想に近づく良い年となりますように。
──2023年12月31日公開記事を再編集して再掲しています。