ここ数年の間に、オンラインコミュニケーションが爆発的に普及しましたが、合わせてヘッドセットも多種多様なものが発売されました。
この種の製品の基本的なトレンドは、小型化かつBluetooth対応であること。筆者も、その路線のモデルをいくつか購入してきました。
ですが、なかなか満足できるものに出合えていません。先月も買って間もないヘッドセットが、うんともすんとも言わなくなり…やむを得ず、新規購入することにしました。
数ある候補のなかで目に留まったのが、サンワサプライの最新モデル「400-BTMH027BK」。過去に多くのヘッドセットを発売しており、ブランド力のあるメーカーですが、使い勝手は気になるところ。ちょっとした冒険気分でポチってみました。
【この記事はこんな人にオススメ！】
- カフェや自宅などでのオンライン会議にオススメのヘッドセットが知りたい
- 相手の声を鮮明に聞き取ることができ、ノイズ除去も可能な精度の良いヘッドセットが欲しい
- オンライン会議や商談にふさわしいヘッドセットが欲しい
ミニマムサイズでエッセンシャルな機能は完備
本製品の中身は、本体、USBケーブル、説明書が同包されています。
付属のUSBケーブルを、PCあるいはモバイルバッテリーにつないでまずは充電しましょう（別売のAC充電器を使えばコンセント充電も可能）。本体の赤ランプが点灯し、これが消えたら満充電です。
ゼロから満充電まで2時間ほどかかり、最大6時間半の通話が可能とのこと。使用中に残電量が乏しくなると、赤ランプが点滅します。なお、給電しながらの使用はできません。
次にPC（あるいはスマホ）とペアリングします。これは通常のやり方で、すぐにペアリングできます。
さて、本体とマイクの軸には、小さなボタンが点在しています。本体上にある2つのボタンは、それぞれ音量を上げる・下げるもの。軸には、ミュートボタンと曲の再生・停止、リダイヤルなどを行うMFDボタンが付いています。音曲・通話の操作機能に不足はないと言えるでしょう。
さらに、2台のスマホを同時に待ち受けるマルチポイント機能も付いています。会社用と個人用でスマホを2台持っているときに便利です。
軽量・高音質・ノイズレスの三拍子が揃った逸品
筆者は、オープンイヤー（空気伝導タイプ）の片耳ヘッドセットを使うのは初めて。「両耳にかけるもの」「イヤーパッドを耳穴にあてる」という固定観念が、しばし邪魔しましたが、装着は難しくはありません。
湾曲している部分を耳輪（じりん＝耳の上側）に引っ掛け、そこから延びるマイクの軸が口に近づくよう角度を調整するだけ。また、筆者以外の何人かに装着してもらいましたが、いずれもよくフィットしました。ちなみに、この軸は比較的フレキシブルに回転するので、左右どちらの耳にも装着可能です。
装着して思ったのは、とても軽いということ。本体はそれなりの大きさですが、自重はわずか16g。同時期に発売の、類似した他社製品と比べてもずっと軽い。この時点で、もうすでに気に入りました。
さらに、機能面も十分。デュアルマイクノイズキャンセル+CVC 8.0を搭載しているとのこと。自分の声を（たとえ小声でも）相手に明瞭に伝えるソフトウェア技術、外部ノイズをカットする機能が備わっています。
また、低遅延・高音質を実現するApt-Xも実装しています。カタログスペックどおりであれば、一昔前のヘッドセットでしばしば生じた、相手からの「よく聞こえないんですけど」のレスポンスをなくせそうです。
ちょうどオンラインの打ち合わせがあり、予行演習としてまず小さめの声で独り言を録りました。チェックしたポイントは、小声がしっかり録音されているか、そして車の走行音（筆者宅は交通量の多い国道脇に位置）が紛れ込んでいないか、です。
再生してみると、声はしっかりと録音されている一方、走行音は完全にシャットアウトされていました。
後日の本番の打合せでは、あえて普段より声は小さくしてやりとりしました。ときどき、「私の声ははっきり聞こえていますか」「車の音やマウス・キーボードの音が聞こえてきますか」と尋ね、フィードバックを得ました。
結果、筆者の小声は、相手にはまったく問題なく聞こえている一方、外部のノイズは届いていないのが確認できました。また、相手の声も明瞭に聞こえました。実用性はまったく申し分ないと言えるでしょう。今ヘッドセットが欲しいという方には、おすすめしたい逸品です。
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Source:サンワサプライ, Amazon.co.jp
