猫の抱き方にも色々とありますが、やさしい獣医のUri Burstyn博士は自身の一番人気のYouTubeビデオで、中には驚くものもあるかもしれないと言っています。
間違った抱き方をすると、猫を傷つけたり、不満そうに見えなくても猫がストレスを感じていたりします。
いい抱き方と悪い抱き方の違いは、必ずしも明らかではありません。
今回は、Burstyn博士が実践しているポーズをすべて絵にしましたので、これで正しく猫を抱くことができます。
また、訪問者や子どもにも、こ絵を見せて教えてあげましょう。
猫の抱き方基本編
一番大事なのは、猫の胴体を支えることです。少なくとも片方の手は猫の胸の下を支え、猫の脚や関節ではなく、胴体を上に押し上げましょう。
下の左の絵では、猫の体重は肩からぶら下がっています。Burstyn博士は「これでは猫は落ち着くことができません。率直に言えば安全でもありません」と言っています。
ほかの2つの絵でも、猫は比較的まっすぐになっていますが、胸とお腹が手で支えられています。
抱いている人は違いを感じるでしょうが、抱かれている猫も違いを感じます。猫の前脚が休めるものを何かあげたり、もしくは前脚をぶらりとさせてあげましょう。
ただし、一般的に猫は体が密着したり、十分に支えられた状態で抱かれるのが好きです。
このような正しい体勢で猫を抱いていても、神経質な猫は抱いている人を後ろ脚で引っ掻くことがあります。
猫の脚を動かないようにじっとさせるには、真ん中の絵のように、猫の背中を自分の体に引き寄せるように抱きましょう。
手で猫の胸を支えながら、腕と体で猫のお尻をくるみます。
上級者向けの抱き方
猫の抱き方はこれだけではありません。下の絵のように、あまり見かけない体勢でも、猫の協力を得られさえすれば、全く問題ありません。
下の左の絵は、Burstyn博士がこの動画で実践している「赤ちゃんのポーズ」です。これは猫といい関係を築けていれば、安全で快適な抱き方です。
しかし、Burstyn博士は「完全に信頼している猫にしか、この抱き方はしません」と言っています。
赤ちゃんのような抱き方では、猫の前脚の爪が自分に向いているので、猫が反抗しようとしたら、やさしく猫を下ろすか、基本的な抱き方に戻しましょう。
真ん中の絵は、「フットボールのポーズ」です。Burstyn博士は、抵抗する猫を素早くすくい上げるのに、この抱き方をすすめています。
猫の上半身を自分の体の方に引っ張り上げ、後ろ脚を支えます。体を支えながらも、猫が動ける範囲を狭められます(つまり、引っ掻いたり、逃げ出したりもできにくくなります)。
猫をつぶすような格好になりますが、Burstyn博士は「実際に猫を傷つけることはありません。きつく抱かれていれば、猫はより安心したり安全だと感じる傾向にある」と言っています。
最後に、右の絵は肩に乗せる抱き方です。
これは、信頼関係が築けている猫と飼い主のためのポーズです。猫を肩に乗せるには、腰のあたりの高さで前かがみになり、猫を自分の肩に登らせます(体を登らせる時に猫に少し引っ掻かれるおそれがあります)。
猫が肩に乗ったら、お尻を手で支えてあげましょう。
肩の上で猫が心地よさそうにしていたら、自分の首の後ろで、両肩にまたがって猫が横たわるようにしてみるのもいいかもしれません。
そのまま何もしなくてもいいですし(さらに引っ掻かれるおそれがありますが)、猫が乗っていない方の手で、猫の背中を押してじっとさせることもできます。
肩に乗った猫を降ろす時は、引っ張り降ろしたり、後ろに飛ばしたりしてはいけません。
腰くらいの高さまでしゃがんで、前屈みになり、猫が自主的に降りられるようにしてあげましょう(Burstyn博士と愛猫Pirateは、博士が診察台の高さになるまで前屈みになってから、猫が最終的に降りていました)。
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Illustration: Angelica Alzona
Source: YouTube
Nick Douglas - Lifehacker US[原文]