インターネットができてありがたいなと思うことの1つに、MOOC（ムーク/Massive Open Online Courses/インターネット上で受けられるオープン講座）があります。どこにいても国内外の講座が受講できるのが気に入っています。教える側のスケジュールに合わせるのではなく、学ぶ側のペースで進めていけるのがMOOCのメリット。いつでも受講開始できるものもあれば、決められた受講日はあっても繰り返して提供されているクラスもあります。
留学せず、アイビーリーグで学ベる講座を活用しよう
なかでもアメリカの名門大学、いわゆるアイビーリーグ（ハーバード、ブラウン、コーネル、プリンストン、ダートマス、イェール、コロンビア、ペンシルベニア大学）の講座が留学せずに受けられるなんて、本当に良い時代です。しかも大部分の講座は無料！
MOOCプラットフォームは、ハーバード、ブラウン、コーネル、ダートマスが「edX」。イェールは「Coursera」を利用。コロンビア、プリンストン、ペンシルベニア大学は両方で提供しています。
ペンシルベニア大学でキャリア英語を学ぶ
当然ながら講座は英語が中心。ならば、受講しながらキャリア英語が学べる一石二鳥のクラスを選んでみました。
英語を母語としないキャリアパーソン向けの入門クラスにペンシルベニア大学の講座「English for Career Development」があります。一番最近のクラスは5月21日に始まったばかり。講座のページの「Enroll（受講する）」クリックひとつで、もう気分はアイビー・リーガーです（単純！）。
もうひとつ「English for Business and Entrepreneurship」が5月28日から始まります。こちらも英語を母語としない人向け。クラスは5週間、グローバルビジネスや起業について学びます。1週間に2〜4時間の学習時間が見込まれています。
どちらも聴講は無料ですが、成績をあげて修了証をもらうのには料金がかかります。
ハーバード大学で「Leaders of Learning」
ハーバード大学の「Leaders of Learning」は、自分のペースでいつからでも始められる無料のクラス。1週間に2〜4時間の学習時間で6週間のコースです。しかも、修了認定証は99ドルで発行してもらえます。オンライン受講が初めてなら、こんなメタラーニングのクラスから始めるのもこれからの学習に役立ちそうです。
修了を目指すならスケジュールを立てよう
講座にもよりますが、修了証をもらうためには普通の講義のように勉強時間を組み込んで勉強するのが修了への一番の近道です。わたしがこれまでMOOC受講できちんと修了できたときは、毎週のスケジュールをきちんとこなしたとき。スキマ時間でできるだけ動画を見て、週末などまとめて時間があるときに残りの講義とテストや小論文を終わらせていました。
まず「シラバス」という授業予定表をチェック。たとえば毎週の学習時間が4時間と設定されているなら、毎晩30分から1時間は勉強する、土日で2時間ずつ、講義は最低でも1日1本は見るなど、細かくスケジュールを立てることが可能です。講義が英語なので、慣れていない人は勉強時間を余分に取っておくとあせらずに済みそうです。
繰り返し視聴可、英語字幕つきといたれりつくせり
修了認定が必要なくて、自分のペースで受講できる「self paced」のクラスならスキマ時間に視聴しやすいと思います。ただ、テストや成績のプレッシャーがないと、なかなか予定通りに修了まで進まないのが正直なところ。そこは事前に無理のない予定を立てて計画的に進められるとよいでしょう。
「Quartz」の記事では、無料で受けられるアイビーリーグ大学の約300コースが挙げられています。こちらを参考に自分の学習スタイルや実力にあった講座を選ぶのも良いですね。
わたしはアメリカ大学院の留学経験があるのですが、そのときは、はじめのうち講義の英語が速すぎて、許可をもらいカセット（！）で録音しては何度も何度も聞いてようやくノートを取っていました。
現代のいつでも「オンライン留学」ができるこの便利さは夢のようです。おまけに、動画は止めては繰り返し視聴できるし、英語字幕やトランスクリプトだってあるんですから。こんなすばらしいリソース、活用しない手はありません。
source: Quartz
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