敏腕クリエイターやビジネスパーソンに学ぶ仕事術「HOW I WORK」シリーズ番外編。米ライフハッカー編集スタッフが、それぞれの仕事術を紹介します。今日は私、パトリック・アラン(Patrick Allan)の舞台裏をご紹介します。
居住地:ロサンゼルス 現在の職業:フルタイムのライター。パートタイムの飲食コンサルタント(低料金で、あなたの料理と飲み物を何でも試食しに行きます) 仕事のし方を一言で言うと:スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス(Supercalifragilisticexpialidocious) 現在の携帯端末:iPhone 5s(昨年このコーナーで紹介したときからまだアップデートしていません) 現在のコンピューター:2015年版 Dell XPS 13(Windows10)(タッチスクリーン無し)── 「これがないと生きていけない」というアプリ、ソフト、ツールはありますか?
Feedly、Spotify、Square Cash、Twitter (@mr_patrickallan)、 GIMP、Celtx、 Google Docs Suite、ポストイット、メモ帳、良質のペン。
── お気に入りの時間節約術やライフハックを教えてください。
2つあります。
1つ目。「自分はこれができる」と感じることを思いついた瞬間に実行することにしています。To-Doリストを作るのは良いことですが、どこかの時点で計画を立てるのをやめてとにかくやってみるべきです。やりたくないことをするときは、ぐずぐず泣き言を言うのはやめろ! と自分に言いきかせて、実行します。それから、その仕事が仕上がったら、休憩してテレビゲームのブログ『コタク』を読んだりキャンディを食べると自分に約束します。
2つ目。「明日のためのリスト」を作ります。1日で何もかもしてしまうことはできません。まあ、やれなくもないかも知れませんが、へとへとになるし、かなり無理があります。翌日仕上げなければならないことをポストイットに書きつけます。そうすればそれを脳からダウンロードできて夜の自由な時間にはそのことを考えなくても良くなります。
── 愛用しているTo-Doリスト・マネージャーは何ですか?
ポストイットにメモすることです。毎日1日中使っています。
それから、Mead 3 Subject College Ruled Spiral NotebookとPolot G2も便利に使っています。いつもペンを使っています。鉛筆は数学の問題を解いたりスケッチをするときや、自分が書くものにあまり自信がない人が使うものだと思います。
── 仕事場はどのような感じですか?
最近は、近所のコーヒーショップに歩いて行き、そこで仕事をすることで閉所性にならないようにしています。はい。私も「そういう人たち」の1人になるときがあります。こうすれば、通勤しているみたいだし、体を動かすことにもなり、自宅にある気が散る元を全て遠ざけておくことができます。
── 携帯電話と PC 以外で「これは必須」のガジェットはありますか?
正直言って、今持っているガジェットのほとんどがなくてもやっていけると思います。でも、iPad(今ではかなり古くなりましたが)、9ドルのIKEAのフレンチプレス、エクササイズの目標達成に役立ってくれたFitbit Charge HR(少なくともこれのおかげで張り切ってもっと走ろうという気になれました)は気に入っています。Kindleで読書するのはやめました。本を手に持ったときの感触が欲しくなったからです。本棚やナイトスタンドに物理的に本があったほうが私の場合はたくさん読書できるようです。
── 日常のことで「これはほかの人よりうまい」ということは何ですか?その秘訣は何ですか?
人と知り合ったりコミュニケーションを取ることです。会話のつなげ方や「話をちゃんと聞いてもらっている」と相手に感じさせたり、自分の意見をはっきり表す方法がわかっています。礼儀正しく振る舞う方法、あと、敢えて言うなら、誰に対してもカリスマ性を感じさせる振る舞い方を知っているのです。あまり好きでない相手に対してでもそれができます。秘訣? 共感力と受容する気持ちが少しあれば大丈夫です。どうしたらどんな人にも同意してもらえるのか、相手はどう感じているのか想像してみてください。相手の立場になってみることです。そして、相手のことを「この人もベストを尽くそうとしているし正しいと信じることをしようとしているんだな」と思って直ぐに受け入れることです。相手に関することを質問してたっぷり話をしてもらい、その話に興味を示すことです。
── 仕事中、どんな音楽を聴いていますか?お気に入りのプレイリストはありますか?
Spotifyがないと困ってしまうと思います。運転中や散歩中はインディーポップス。ランニングやワークアウト中はハイポップスかEDM。雑用をしているときはクラシックや80年代ポップス。リラックスタイムはフォークソングやソフトなインディー。文章を書くときはガンガンの電子音楽か古き良き沈黙。現在のプレイリストはこんな感じです。
環境音楽を流しながら仕事をするのも大好きです。Noisliで小川のせせらぎや雷鳴とどろく嵐の音を聞くのが病みつきになっています。
── 今、何を読んでいますか?
映画監督のマーティン・スコセッシ氏とハリウッドスターのレオナルド・ディカプリオがタッグを組んで連続殺人犯のH.H. Holmesの話を映画化する聞いたときから連続殺人者の話に夢中になっています。だから、今はErik Larson著『The Devil in the White City』とScott Bonn著『Why We Love Serial Killers』を読んでいます。
仕事に関する本としては、Roy Peter Clark著『How to Write Short』を読んでいます。その前はスティーヴン・キング著『書くことについて』を読みました。
Peter Clines著『14』も読んでいます。友人たちのために近々TRPGのゲームマスターしようとしているので、Fantasy Flightで『スター・ウォーズ』のルールブックも全巻制覇しつつあります。
── どのように充電していますか?
長い散歩をすることです。大人しく座っているのが辛いので歩きながら瞑想して頭をすっきりさせます。エクササイズにもなり、その日どんな存亡の危機に瀕していようとも活路を考えられます。
── 睡眠習慣はどのような感じですか?
私は夜型で、実のところ毎晩無理にでも眠ろうとしています。日中に体力を消耗させることと、エクササイズ、読書、リラックスできる環境音楽(なぜか列車の音とカエルの鳴き声が好きです)などを組み合わせるたり、メラトニンを服用することで、無理にでも眠ろうとしています。
普段は朝7時に起きていますが、そうするためには目覚まし時計を部屋の反対側に置き、さらに携帯電話のアラームをバックアップでセットする必要があります。それからコーヒーも必要です。ベッドから飛び起きて目覚ましを止めたらまた布団に潜り込んで目を閉じてしまうことになりがちです。サンライズアラームも効果があるか試してみたいと思っています。
── 今日あなたがされたのと同じ質問をするなら、誰にしてみたいですか
映画監督のマーティン・スコセッシ氏、 歌手のデヴィッド・ボウイ、テレビプロデューサーのヴィンス・ギリガン氏、 俳優のハリソン・フォード氏、小説家のレイ・ブラッドベリ、ネイティブアメリカンのWinnemucca酋長、 小説家のマーク・トウェイン、第16代ローマ帝国皇帝マルクス・アウレリウス・アントニヌス。
── これまでにもらったアドバイスの中でベストなものを教えてください
ストイックな哲学、特にマルクス・アウレリウス・アントニヌスの『自省録』からアドバイスや人生の教訓を見つけるのが好きです。特に、人生で直面する困難は少しだけ精神力があれば克服できることを示すものなら何でも好きです。次のような短い格言がそれに当たります。
自分でコントロールできるのは自分の心であり外的な事柄ではない。それに気づけば強くなれる。
さらに、
自分の外側で起こっていることで悩んでいるとしたら、その苦しみはその事柄自体のせいではなくて、自分がそれをどう受け止めるかによるものである。よって、その苦しみは自力ですぐにでもなくしてしまえる。
『自省録』は学校で読まれるべきだと思います。読んだことがない人には、こちらで無料コピーをどうぞ。
── ほかに何か読者に伝えたいことはありますか?
THRESHOLDというYouTubeの動画シリーズでロールプレイングゲーム『Dungeons & Dragons』をプレイしています。テーブルトークPRGが好きな方はチェックしてみてください。私や私の友人たちがドワーフ、エルフ、たまには鳥人間になりきっているのを見てくれた方々には大変感謝しています。
Patrick Allan(原文/訳:春野ユリ)