Windows 10が登場して2週間以上が過ぎました。アップグレードを促すメッセージが、みなさんのPCにも表示されているはずです。けれども、アップグレードではなくクリーンインストールを選べば、まっさらの状態で始められます。正しい順序で手順を踏んでいけば大丈夫です。

有効なライセンスを持っているなら、クリーンインストールはとても簡単な作業です。では、手順をご説明しましょう。

  1. まずは、すべてのデータのバックアップを取りましょう! クリーンインストールを行うと、ハードドライブに保存されているアプリやドキュメントなど、何もかもが消えてしまいます。ですから、ありとあらゆるデータのバックアップを取るまでは、次の手順に進まないでください。
  2. Windows 10のパッケージ版やダウンロード版を購入した場合、プロダクトキーは箱かメールに書かれています。すぐに使えるように手もとに控えておきましょう。

    Windows 7や8のユーザーは、無料でアップグレードできます。けれども、Microsoftによると、無料になるのはすでに持っているマシンをアップグレードした場合です。ですから、クリーンインストールをしたい場合も、まずは自分のマシンにWindows 10へのアップデート通知が来るのを待ち、アップグレードを行ってください。時間の無駄のような気がしますが、無料ライセンスを確実に入手するにはこれしか方法がありません。ひとたびアップグレードを済ませれば、キーは不要です。それ以降は、たとえドライブを消去しても、Windowsがあなたのコンピュータを「認識」してくれます。プロダクトキーの入力をスキップしても、Windows 10をインストールすれば自動で有効になるはずです。

  3. プロダクトキーを入手するか、無料のWindows 10アップグレードをインストールしたら、こちらのページを開いて、Microsoftのメディア作成ツールをダウンロードします。ダウンロードが済んだら起動しましょう。
  4. 「他のPC用にインストールメディアを作る」を選び、「次へ」をクリックします(「今触っているこのPCにWindows 10をインストールしたい」という場合でも、こちらを選択してください)。
  5. Windowsの言語とエディションを選択します。Windows 10のパッケージ版やダウンロード版を買ったのであれば、エディションは箱かメールに書いてあります。Windows 7か8からのアップグレードの場合は、「コントロールパネル>システムとセキュリティ>システム」で確認してください。
  6. 作成するメディアの種類を選択します。「USBフラッシュドライブ」がお勧めです。
  7. メディア作成ツールがインストール用ファイルをダウンロード、作成してくれます。それが終わったら、フラッシュドライブを差し込んだまま、コンピュータを再起動します。
  8. フラッシュドライブから起動します。通常は、起動時にF12キーを押しておき(別のキーが割り当てられている場合もあります)、開いたリストからフラッシュドライブを選択すると立ち上がります。それがうまくいかなければ、こちらの記事を読んで別の選択肢を試してください。
  9. Windows 10のインストーラーが開くはずです。指示に従って進み、「インストールの種類」を聞かれたら、「カスタム:Windowsのみをインストールする」を選びます。
  10. Windows 10をインストールしたいハードドライブを選択します。目当てのドライブ(またはパーティション)が見つからない時は、容量が最大のものか、右側に「プライマリ」とあるものを探せば、たぶん間違いありません。とはいえ、次に進む前に十分確認してください。なにしろ、次のステップでそのドライブを消去するわけですから。
  11. 「フォーマット」ボタンをクリックします。(フォーマットボタンがクリックできない時は、まず「削除」、次に「新規」をクリックしてください)。「次へ」を押すと、そのドライブへのWindowsのインストールが始まります。
  12. ウィザードに従って、残りのプロセスを進めます。

ほかの方法もあるのかもしれません(現在も編集部で調査中です)。けれども、私はこのやりかたで成功しました。Windows 10のインストールが済んだら、生まれ変わったPCを楽しんでくださいね!

Whitson Gordon(原文/訳:遠藤康子/ガリレオ)