年におよそ200冊の紙の本を読む筆者には、ブックライトが欠かせません。
ブックライトとは、本に直接取り付ける小さな照明器具のこと。紙面だけを照らすので、省エネですし、自然な入眠を妨害しないメリットもあります。
今まで何種類かのブックライトを使用してきましたが、このたび注目の新製品「ひかるクリップ terasuno(テラスノ)」が登場。さっそく導入してみました。
【「terasuno」はこんな人にオススメ!】
- 寝る前に読書をする習慣を身につけたい
- コンパクトで邪魔にならないブックライトが欲しい
- 本のページ全体を照らせるブックライトを探している
大きなクリップの形状にLEDライトを内蔵
「terasuno」は、アイデア文具でヒットを連発しているサンスター文具から登場した本を直接はさむタイプのブックライト。
たいがいのブックライトと異なる形状が気になるポイントです。通常、ブックライトは縦に長く、先端にライトが仕込まれています。対して「terasuno」は、横に長い幅広タイプで、同社のベストセラークリップ、本をはさんで好きなページで固定してくれる「ウカンムリクリップ」を、どことなく思い起こさせます。
実際、これはABS製の大きなクリップのようなもので、そこにプラスアルファでライトが組み込まれたと考えればわかりやすいでしょう。そのライトは、本体の先端を爪で跳ね上げると現れます。横に走る半透明の部材を透かして、5つの小さなLEDライトが見えます。
メーカーによると、「明るさにこだわった2種」のライトが使われているそうです。具体的には、左端、中央、右端が昼光色、その合間に温白色のライトが配置され、「目にやさしい5,000ケルビン相当の明るさ」になるそう。
本体の背にオン・オフのスイッチがありますが、光量の調整はできない仕様です。なお、完全に照らせる範囲はA5サイズまでとのこと。つまり、たいがいのサイズの本は問題なく読めるわけです。
電源は、単4乾電池を2本使用します。これはちょっと意外です。ブックライトといえば、そのコンパクトさゆえにUSBケーブルで外部から充電するのが通り相場だからです
「terasuno」に乾電池を入れた重さは60gとなり、ブックライトのなかではやや重めです。ただ、アルカリ乾電池で約30時間の連続使用ができるのが、強みと言えそう。
実際に使用して、実用性を確認してみたところ…
それでは使ってみましょう。夜、照明はすべて消した真っ暗な室内で、本体を文庫本の上部にはさみ、スイッチを入れました。下の写真のようになります。
写真は、感度が低く、明暗のコントラストがきつめですが、実際は装着した側のページ全体がほぼ読める明るさになっています。また、ライトの角度や本の開き方を調節すれば、見開きページ全体が読めました。それより大きなA5サイズの本も試してみましたが、やはりページ全体に光が届いていました。一番重要な光量は申し分ありません。
さて、ブックライトの使い勝手は光量だけでなく、重さや重心の偏りによる負担感や、ページをめくったときの付け替えやすさによって決まります。
「terasuno」は、これまで使っていたブックライトの約1.5倍の重さ。ここがちょっと心配でしたが、形状が横長なので重さが分散され、負担感は予想したほどはありませんでした。次に付け替えやすさですが、開いているページを含めて、残りのページ全体をグリップできるので(4cmの厚さまでグリップ可能)、めんどくささはさほどありません。
「terasuno」を外す → 次のページを開く → 新たなページを含め本の半分側の全体をまとめてグリップの繰り返しは、すぐ慣れるし、ストレスも感じません。強いて減点材料を挙げるなら、乾電池を使うので、ランニングコストがやや割高かなということだけです(100円ショップなどを活用すればコストを削減できますね)。
当初は若干の不安がありましたが、おすすめポイントの高い素晴らしいブックライトだと思います。読書家なら手元に置いて損はしないでしょう。
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