ビジネスにおいて自信過剰は問題です。なかでも、自信過剰と無知を同居させてしまうことは大問題です。しかし、本物の適度な自信とはどういったものでしょうか。それは、人を引きつけるようなものであり、権威です。人に信頼され、意思決定判断を任されることは、売上げを上げたり、契約を結んだり、チームを管理したりする上で重要な一歩となります。自信を持つこと、または信頼を得ることを運に任せる必要はないのです。より自信を持てるようになり、信頼の置ける人物であると周りに認められるために、研究で明らかになった7つの必要なことを以下に示します。

声をうまく使う

サンディエゴ州立大学とコロンビア大学の研究者らが最近発表した研究によると、話をする場合、人の話し方により階層的なランク、つまり、地位が決定されるということがわかりました。適切な声を出すことは、あらゆる交渉に役立ちます。適切というのは、声の大きさに変化を持たせながら、より淡々と、高めの声で話をすることを意味します。

手足を伸ばす

ボディランゲージを正しく使うことで、ストレスを軽減し、もっと自信を持てるようになります。会議や交渉の前には、1人になれる場所を見つけて2、3分間そこに立ち、できるだけ広い所で手足を伸ばしてください。これはただの心理学的な動作ではなく、ストレスホルモンであるコルチゾールの量を減少させ、自信に関連づけられたホルモンであるテストステロンを増加させます。

正しい姿勢で座る

お母さんに昔よく注意された通り、姿勢は実際に重要です。オハイオ州立大学の研究によると、背筋を伸ばして座ることで自信をより持てるようになることがわかっています。

重低音の音楽をかける

BGMはあなたの心に影響を与えます。ノースウェスタン大学のケロッグ経営大学院の研究者らによると、重低音の音楽は自信を与える効果があり、それを聞いている人は、より自信を感じることができたそうです。気合いを入れようとするときに、重低音がずんずんと響く音楽を聞きたくなるとすれば、こういう理由があったのです。

正しい服装をする

ケロッグ経営大学院の別の研究によると、感じ方や働き方には、何を着ているかが重要だということがわかっています。服は象徴的な意味を持っています。実験用の白衣に見えるものを着ると、注意深くなります。研究では、白衣を着た人は対照群の半分のミスしかしませんでした。同じ白衣でも、実際は画家のスモックだと聞かされると、その効果は失われてしまいます。スーツやネクタイを権威と結びつけて考えている場合は、それらを着ることで感覚に影響を受けることになります。しかし、「スーツ」を着た人はうさん臭いと思うのであれば、それを着るのは間違った行為になるのです。最も効果のあるものにさえ科学的根拠が存在します。たとえば、暗めの色と直線が権威を表す、という具合です。

スキルを習得する(または習得し直す)

イギリスの研究者らによると、成人学習には自信や自尊心を得られるメリットがあるそうです。芸術、コンピュータ、数学、または言語など、何を学んでも効果があります。他にももう一つ、健康増進というメリットもあります。

連勝の波に乗る

神経生物学では、「勝者効果」と呼ばれるものが認識されています。手短に言えば、ある競争に勝利すると、次の競争にもより高いテストステロン量で臨むことができるため、連勝する可能性が高くなるということです。勝利することで、より準備が整い、勝つ可能性が高くなるというポジティブフィードバックの循環を生み出すことになります。勝利する機会を多く持つようにしましょう。

7 Scientific Things You Can Do to Feel More Powerful|Inc.

Erik Sherman(訳:Conyac

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