在宅勤務や自宅でビジネスを始める企業家、フリーランサーが増え、労働スタイルと就労環境は急速に変化しています。近年急増しているコワーキングスペースの活用は当然の流れと言えます。

しかし、コワーキングという概念はまだ多くの人に知られているとは言えません。オフィス勤務に慣れている人にとっては抵抗を感じるかもしれませんが、これは急速に広がる新たな働き方のニーズをとらえたものであり、何より大事なことは、利用者にとってライフスタイルの一部として定着していることです。コワーキングスペースに一歩足を踏み入れると、さまざまなフリーランサーや企業家と同じ空間で仕事をすることになります。

では、コワーキングスペースを効果的に活用するために覚えておきたいこととは何でしょうか? 抑えておきたい5つのコツをご紹介しましょう。

1. 近くの人と知り合いになる

積極的に出かけて交流会に参加し、同僚に話しかけたり、カフェテリアで知らない人と話したりすれば、その結果に驚かされることでしょう。とりわけ、コワーキングスペースで仕事をすることで、毎日簡単に、そして自然に新しい人と出会うことができます。

人間は本能的に1人になりたがる傾向がありますが、何か違うことを試してみるのも良いでしょう。他の人の邪魔にならないよう注意しながら、同じテーブルについた人たちに自己紹介をしてみましょう。面識も無かったのに会話が始まり、その後、共同で起業したというケースは驚くほど多いのです。そして、コワーキングスペースに限らず、電車や飛行機でも隣に座っている人に話しかけて、自己紹介してみましょう。見知らぬ人との交流を喜ぶ人が意外と多いことに驚かされるでしょう。

2. 心を開き続ける

コワーキングスペースでは、さまざまな業界やレベルの専門知識と出会うことになりますが、他人からもらえるアドバイスや独特な観点を見逃さないようにしましょう。

誰かに初めて会うとき、まず、自分の自尊心や判断力をチェックしましょう。偏見の無い目と広い心、さらに相手から学ぶ姿勢を保ちながら対応しましょう。先入観を取り除いて初めて建設的な協力が生まれるのです。

3. 委縮せずに自分を表現する

コワーキングスペースには意欲的でやる気のある、賢い人たちがたくさんいます。しかし、その人たちの知性や経験に恐れをなすことはありません。その代わりに、有能な人たちから学ぶ良い機会と考えるようにしましょう。

これらのリソースを最大限に活用するためには、自分の強みと弱みを見極めることが重要です。自分が何を提供できるのか、どこで助けを求めているのか、そして一緒に仕事をしている人たちとの交流から何を得たいのかを把握しましょう。多くの場合、経験豊富な企業家は、それほど深いビジネス感覚を持たない人たちから新鮮な考えを学びたいと思っています。

4. 具体的に助けを求める

助けを求めることは良いことなのだと、自分に言い聞かせましょう。すべての分野で専門家になろうとしているわけではないのです。そして、アドバイスの力を過小評価してはいけません。仕事上で尊敬できる人が見つかれば、その人のスキルや経験を活用すべきです。その人たちはきっと、喜んで自分が知っていることを教えてくれることでしょう。

助けを求める時には、自分が必要としている分野と、どれくらいのレベルでお願いしたいのかということをできるだけ具体的に伝えましょう。「プログラマーを探しています」と聞くよりも、「Pythonのプログラマーを探しています」と言うほうが効果的です。私たちは、特定のスキルを持つ人と関係性を持ちたいとメンバーから相談されるとワクワクします。メンバーが必要としていることを、より具体的に掴めるだけでなく、強いコミュニティの形成にも繋がるからです。

5. 頻繁に環境を変える

コワーキングスペースで働いているなら、最初の2週間くらいは毎日違う場所に座ってみましょう。創造性や新しいアイデアに刺激を受けるだけでなく、毎日最低でも新しい人に出会えるチャンスを増やすことになります。

ときどき「いつものワークスペース」を離れるのは大事なことです。月に何度か、環境を変えて仕事をすることで、満足した気分や高い生産性、そして協力ができる体制を維持できるのです。

The 5 Behaviors That Make You a Coworking Space Pro|99U

Cassidy North-Reist(訳:Conyac