2014年1月現在、MacBook Pro のラインナップは光学式ドライブ未搭載の Retina ディスプレイ13、15インチが主流となり、光学式ドライブ搭載は非 Retina ディスプレイ13インチのみとなりました。これも時代の流れとはいえ、光学式ドライブ搭載モデルってオールインワンでデスク周りがすっきりするし、使い勝手がよかったりするんですよね。
さて、2011年発売の光学式ドライブ搭載 MacBook Pro 15インチを使っている僕としては、まだまだ現役で使いたい Mac なんです。でも、気がつけば使い始めて3年目、OS をアップグレードしたり、いろんなアプリを入れたりするうちに、起動や動作がもっさりしてきました。この調子だと新しい MacBook Pro への買い替えも遠くない未来か...新しくなるのは嬉しい半面、しかしそうなると、まずは先立つものが必要ですし、なによりアプリ等の関係であまり環境を変えたくないという事情もあります。
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そこで、費用をできるだけ押さえ、なおかつ使用環境を変えずに光学式ドライブ搭載 MacBook Pro を快適にする方法を調べますと、ありました、そんな都合のいい方法が! それは内蔵HDDをSSDに換装する方法です。ということで僕の MacBook Pro で SSD に換装してみました。
必要なもの
必要なものは、SSD、精密ドライバー、トルクスドライバー(T6)、外付けHDDケースです。
バックアップをとったら、作業開始
まずはバックアップをとり、静電気に注意して作業開始です。精密ドライバーの「+」を使い、裏ぶたのネジを10カ所外します。
HDDを固定しているパーツを外します。ネジは2カ所です。
HDDについているタブを引っ張りつつ、上側をすこし浮かせてHDDを外します。コネクタケーブルがついていますので、HDDを持ち上げすぎないよう慎重に。
コネクタケーブルを抜きます。これでHDDが外れました。
トルクスドライバー(T6)でHDDに4つついているネジを外します。
ネジとHDDについていたタブをSSDにつけます。
あとは、先ほどと逆の手順でSSDを戻し、裏ぶたのネジを閉めます。
これで換装作業は終了です。次に取り出したHDDを外付けケースに組み込みます。
データの復元方法
次はデータの復元です。optionキーを押しながら起動し、外付けHDDの復旧ボリュームから起動します。
ディスクユーティリティを起動し、SSDをフォーマットした後、データを復元します。ソースと復元先を選択し「復元」を実行。あとは復元が終わるのを待つだけ。再起動後には、換装前とまったく同じ環境ができあがっています。
最後に、SSDの書き込み速度の低下を防ぐためTRIMを有効にするアプリ、『TRIM Enabler for Mac』をインストールし、TRIMをONにします。
再起動後、[このMacについて]→[詳しい情報]→[システムレポート]→[SATA / SATA Express]で、TRIM サポートが「はい」となっていれば作業完了。
SSDに替えて、どれくらい速くなったのか
再起動後、まず違いを感じるのが起動の早さ。僕の環境では、今までログイン画面が出るまでに1分ほどかかっていましたが、SSDに換装後は20秒ほど。体感的にも明らかに速いと感じます!
スピードテストアプリ「Blackmagic Disk Speed Test」にて計測した結果がこちらです。なんとひと桁違います! そりゃ体感的にも違うはずですね。
・HDDのとき
・SSDのとき
これで僕のMacBook Proもしばらくは現役続行できそうです。
換装するメリットまとめ
HDDをSSDに換装することのメリットですが、
- 本体を買い換えるより安くつく
- OS、アプリ、周辺機器の環境が今までどおりに使うことができる
- 体感的に速くなったと感じることができ、起動時などのストレスが減る
- 換装作業、データ復元作業ともにそれほど難しくない
という点が挙げられます。
Macの買い替えも魅力的ですが、上記メリットがあなたにとってもメリットと感じるようであれば、SSDへの換装も選択肢のひとつとなるかと思います。あなたの愛機である旧MacBook Proを現役続行させるためにも、検討してみてはいかがでしょうか。
(ドサ健)