私たちはEvernoteの大ファンです。でも、いくら頼もしいからといって、データの管理まで任せきりで大丈夫なのでしょうか? ウェブサイト「How-To Geek」が、「まさかの事態」に備えるためのEvernoteノートブックのバックアップについて紹介していました。同サイトは「Evernoteをバックアップすべき理由」について次のように説明しています。

Evernoteが「バックアップシステムではなく、同期システムであること」がバックアップをすべき最大の理由としてあげられます。保存したデータはローカルのデバイスとEvernoteサーバー間でしっかりと同期されますが、「同期」イコール「バックアップ」ではありません

最悪のシナリオとして、「サーバーに保存したデータが消えた状態で、ローカルファイルに同期化される」ことも考えられます。Evernoteソフトウェアに予防対策の機能は搭載されていますが、ノートブックのデータを確実に守るためには、やはり自分でバックアップを取るしかありません。

たしかに、Evernoteは信頼できる安全性の高いサービスです。不安を感じることはないかもしれません。しかし、心配なのは私たち自身の行動です。「誤って削除してしまう」という行動を確実に止めてくれるシステムはありません。自動同期ツールは、データが削除されれば「間違いかどうか」の判断をせず同期してしまいます。つまりバックアップを取っていなければ、先週うっかり削除してしまったノートブックを復元することはできないのです。

幸い、データの保護対策はそれほど難しいものではありません。方法はいくつかあります。

まずはデスクトップアプリ(Windows/Mac)から、ノートをENEXファイル、またはHTMLファイルとして保存する方法です。該当するノート上で右クリックをし、「ノートのエクスポート」を選びましょう。この場合、削除したデータの中からひとつのノートだけを復元するなど、柔軟な対処が可能です。

もうひとつは、デスクトップアプリがインストールされたコンピューターのWindows Explorer及びFinderで適切なファイルを見つけて、ノートとメタデータを手動でバックアップする方法です。ファイルの保管場所は以下のとおり。

Windows: C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Evernote\Evernote\Databases

OS X: /Users/ユーザー名/Library/Application Support/Evernote

このやり方はタグやノートブックの構造まで保存することができますが、復元するデータを選ぶことはできません。常にすべてのデータが反映されます。

また、Evernoteを主にファイルの保管と同期用に使っている場合は、インポートした添付ファイルをDropboxでバックアップする方法もあります。

バックアップはそんなに手のかかる作業ではありませんし、あとで後悔するよりはやっておくほうが賢明かもしれません。

How to Backup Your Evernote Notebooks (Just in Case) | How-To Geek

Shep McAllister(原文/訳:兵藤説子/ガリレオ)