名刺のデザインは、一種のアートです。けれども、シンプルな名刺を作るためにグラフィックデザインを詳しく勉強する必要はありません。グラフィックデザインや印刷をテーマにしたブログ「UPrinting」では、名刺をデザインするときに応用できる心理学の心得をまとめています。

一番確実な方法は、腰を据えてデザインの基礎を学ぶ(英文)ことですが、UPrintingのシンプルなまとめからは、きっとヒントを得られるはずです。

例えばUPrintingは、名刺の余白はたっぷり取ろうと提案しています。それは、あるシンプルな理由からです。

ほかに抑えておいたほうがいい要素は、一般に余白が多いほど洗練度が高く見られ、少ないほど安っぽく受け取られる傾向があることです。このことは、なぜ多くの名刺がシンプルなのか、ベーシックな文字が使われていて余白がたくさんあり、目立つようなグラフィックやデザインの要素が少ないのかという理由を説明しています。

UPrintingは、書体(フォント)の選択についても詳しく説明しています。どの書体がベストな選択なのかを悩んでいる人には、直感を信じるようにとアドバイスしています。

書体はどれも、まったく違った雰囲気を持っています。書体を選ぶ方法のひとつは、書体自体が持っていると感じる特徴を、その書体で印字してみることです。「楽しい」、「エネルギッシュだ」、「真剣だ」という具合に。似合うと思う言葉をその書体で印字してみることで、実際にそれがふさわしいかどうかを判断しやすくなります。

また、その書体のムードと反対の雰囲気には何が思い浮かぶかも考えてみましょう。もし思い浮かばないのなら、おそらくその書体はあまりクリアではないということです。ほかの書体を選んだ方がいいでしょう。

ここで書かれている基本はとてもシンプルです。人目を引く名刺を作りたいのなら、心理学的な手掛かりに注目しようということです。これは厳密なサイエンスではありませんが、よく考えられたデザインが名刺の注目度を高めるという考え方は新しいものではありません(たとえば「映画『アメリカン・サイコ』では、名刺デザインの優劣で人を殺そうとする人物さえ出てきます)。Uprintingによれば、よいデザインは思ったほど難しいものではないようです。なお、デザインが完成したら、あとは印刷を安くあげる方法がさまざま(英文)とあります。

The Psychology of Business Cards | UPrinting via Wall Street Journal

Thorin Klosowski(原文/訳:風見隆、合原弘子/ガリレオ)

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