iOSもiOS 6になって円熟の極みといった様相です。

登場したばかりの頃はコピー&ペーストもできず、我慢して使っていたのが嘘のようです。細部にわたり気配りがなされるようになり、これまで出来なかったことが出来るようになっています。例えば、友達などに写真をメールする場合、これまでは、写真アプリで送りたい写真を選択してメールする流れでしたが、メールを作成した後で添付する流れでも送れるようになったので、その方法をご紹介します。まずは、メールアプリを起動して、新規でメールを作成します。

これまでは、どう頑張っても作成したメールに対して、メール添付ができませんでした。「あいたた...」と言った状況に遭遇した経験をお持ちの方も多いはずです。しかし、iOS 6からは大丈夫です。

まず、編集エリアを長押ししていると、ポップアップメニューが表示されます。

このメニューには、[選択]、[全選択]、[ペースト]のコマンドが並び、一番右には、矢印マークが表示されます。この矢印をタップすると、新たなコマンドが表示されて、その中に[写真またはビデオを挿入]のコマンドがあります。このコマンドを選択すると、カメラロールやフォトライブラリの写真を選んでメールに添付できるというワケです。

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iOS 5までは、カメラロールで写真を選択してから、メールを新規作成していました。ただ、これで誰もが考えるであろう「フツー」の使い方に対応したので、より多くの人達にとって分かり易くなるはずです。

地味な改良ですが、Appleは更なる髙見を見据えてiOSを進化させているような印象を受けます。将来がさらに楽しみになります。

唯一の心配といえば、iPhone 5からLightningケーブルに認証チップを内蔵するなど、囲い込みがさらに厳しく、露骨になって来ているように感じることです。後々、これが悪い前兆であったということにならなければいいのですが...。

(傍島康雄)