企業の多くが、新卒採用数を抑えがちな昨今、大学生の皆さんにとって、厳しい就職活動が続いていますね。就職活動といえば、会社説明会から始まり、書類選考、一次面接、二次面接...といった具合にお決まりのステップがあるものですが、このような就職活動はもう古いのかも...というのが、こちらのテーマです。

 フリーランスマーケターのCharlie Hoehn氏は、履歴書はもはや、職を得る上で必ずしもベストな方法ではないと指摘。むしろ、無償で働くことを勧めています。

もちろん、医師のように学歴プラス面接でキャリアが得られる従来型の就職活動も、一部の職種では有効であり続けるでしょうが、Hoehn氏は、TEDのスピーチで「何かをやることが前進につながる」と説いています。

これは、インターンで働くことを意味しているのではなく、自分が尊敬でき、自分の望む仕事を与えてくれるかもしれない人々のために、無償で働くということ。実際にHoehn氏も、優秀な人々とともに高度なプロジェクトに参加し、無償で働いたおかげで、いまでは企業側からの「逆指名」で、仕事のオファーを受けるようになったそうです。

もちろんこれを実践するためには、相応の蓄えが必要。一方で、お金を得るために職に就こうとすると、せっかく職を得ても本意でない仕事に疲れ果ててしまう可能性もあります。つまり、いずれにしろ、それなりの「コスト」がかかるわけですが、Hoehn氏のオススメはもちろん前者。しばらく自分に投資するつもりで、当面の生活に必要な資金を貯めておき、無償で働いて十分な実績をあげ、これを「元手」に自分が本当に望む仕事にアプローチするのです。

型どおりの就職活動に囚われすぎず、別のアプローチを自由に発想し、行動に移すのも、就活を成功させる秘策かもしれませんね。Hoehn氏のスピーチは冒頭動画でご覧いただけます。また、同様のテーマについては、ライフハッカーアーカイブ記事「未経験から夢の仕事をゲットするための4つのコツ」でも採りあげていますので、あわせてご参考まで。

TEDxCMU -- Charlie Hoehn -- The New Way to Work | YouTube

Adam Dachis(原文/訳:松岡由希子)