キャリアの夢は広がれど、実際これに挑戦するとなると、立ちふさがる「経験」の壁。未経験の職を見事ゲットするためには、どうすればよいのでしょう? 米Lifehackerでは、こんなお悩みを持つ読者の、No Experience, No Jobさんから、次のようなお便りをいただきました。

 

ライフハッカーさんへ

私は、これまでの職歴と関連のない分野で仕事をしたいと思っています。どうすれば、応募先の会社に自分を採用しようと思わせることができるでしょうか?

PN:No Experience, No Jobより

この質問に対して米Lifehackerでは、以下のようにお返事しています。

No Experience, No Jobさんへ

自分の過去11年の職歴を振り返って、どんな仕事にも関係のない経験なんて、ほとんどないと思います。自分の経験上、過去の仕事がいつも、将来の仕事への選択肢を示してくれましたし、役に立たない経験なんてありませんでした。つまり、次の仕事に活かせる経験は、ご自身が思っている以上に、たくさんあるはずなのです。何かすでに経験をお持ちなら、あなたに必要なものはそれだけかもしれません。では、具体的にこれを夢の実現にどう生かせばいいのか? 以下の点をお勧めします。

ご健闘をお祈りしています。

米Lifehacker編集部より

1: 自分で気づいていない関連する職歴を見つけよう

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自分のこれまでの経験の中から、就きたい仕事に関係がありそうなものを活用する方法を見つけましょう。

前職、もしくは現職で何をやったかを振り返り、最も充実していた日々に注目すること。何かしら関連のある経験があるはずです。履歴書や面接では、このポイントを重点的にアピールしましょう。いいストーリーとしてまとめられ、その仕事について熱っぽく語れば、道は開けますよ。





2: 作品サンプルをDIYしよう

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公式な経験がないなら、自分の作品を実際に作るのも一法です。芸術系の大学に行ったことのある人なら、作品ポートフォリオを作る理由がわかるかもしれません。たとえば、グラフィックデザインの職に就きたいなら、自分の作品のサンプルが必要です。ウェブサイトデザインの職務経験は必ずしも必要ないですが、関連するデザインの模型を作って、自分の作品サンプルにしましょう。

また、ブログメディアで執筆したいなら、自分のブログを立ち上げて、サンプルとなる記事を執筆するのもよいでしょう。このように、作品や記事を作ることで、その仕事への訓練になり、それが自分の経験にもなります。もちろん、クリエイティブ系の仕事以外でも、このDIYアプローチは応用可能です。これらに取り組むのに他人からの許可はいりませんし、雇われる必要もありません。


3: インターンとして仕事しよう

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可能であれば、インターンシップからスタートすることをお勧めします。仕事してみたい会社を探して、インターンになりましょう。3~6ヶ月間の無償スタッフになるというオファーからはじめて、自分がその会社にとって必要な存在になった時点で、正式な仕事にしてくれるようプッシュするのです。無償で仕事をする余裕がないならば、それができるようになるまでお金をためるか、フルタイムでのインターンはあきらめて、週数日だけインターンをやり、他の仕事で当座のお金を稼ぐという方法もあります。

けして平坦な道ではなく、夢を実現する前に消耗してしまうかもしれませんが、これも一時的なこと。あなたが素晴らしいスタッフで、企業にとって手放しがたい存在になれば、夢の実現がグっと近づきます。


4: 面接のチャンスをゲットし、これを活かそう

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面接の機会を得るためには、どんなことでもすること。もし、そのチャンスを得たら、意中の人との初デートのように、念入りに備えることが必要です。魅力的に、相手から関心を持ってもらえるように振舞うこと。また、希望と理想にあふれる姿をアピールしながら、笑顔を絶やさず、穏やかで優しい姿勢で臨みましょう。面接官があなたを気に入り、勤勉に働いてくれるだろうと感じたら、あなたのこれまでの経歴は、基本的に関係なくなります。実際、採用の最終的な判断は、応募者の本質的な面に基づいて行われることが多く、書類上の経歴はあまり考慮されません。


誰しも、最初は「未経験」。一方で、職務経験であれ、個人的な創作活動であれ、どんなものも無駄な経験なんてありません。これまでのご自身の経験をたな卸しし、少しでも夢の実現につながる手がかりを見つけて、これを生かしていくことが現実的なアプローチかもしれませんね。

このほか、キャリアチェンジにまつわる記事としては、ライフハッカーアーカイブ記事「生活のための仕事を辞めて、夢の仕事を実現するための7つのアドバイス」や「ミニマリスト系起業家が語る、ワクワクする仕事へ転身するコツ」なども、合わせてご参考まで。

Adam Dachis(原文/訳:松岡由希子)