貴船川床発祥の料理旅館[貴船 ふじや]で川魚料理を
京都・貴船を舞台に、何度も繰り返す2分間のループから抜け出せなくなってしまった人々の混乱を描く映画『リバー、流れないでよ』が、京都ではTOHOシネマズ 二条、京都シネマ、滋賀ではイオンシネマ草津にて2023年6月23日(金)から公開決定!
物語の舞台は京都・貴船の老舗料理旅館[ふじや]。ここで働く仲居のミコトは、別館裏の貴船川のほとりに佇んでいたが、やがて仕事へ戻る。だが2分後、また貴船川のほとりに佇んでいる。ミコトだけではない、番頭や仲居、料理人、宿泊客たちは2分経つと全員元にいた場所に戻ってしまうが、記憶だけは引き継がれ連続している。そのループから抜け出したい人、とどまりたい人、それぞれの感情は乱れ始めー。
『夜は短し歩けよ乙女』『四畳半タイムマシンブルース』や『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』日本語吹替版脚本を手掛ける劇団代表の上田誠が、『ドロステのはてで僕ら』に続いて原案・脚本を手がけた、ヨーロッパ企画制作によるオリジナル長編映画第2弾となる本作。ヨーロッパ企画の真骨頂であるタイムループ×群像劇とくれば、おのずと期待は高まるが、それを裏切らないのもヨーロッパ企画。“ループコメディ”をぜひ劇場で満喫してもらいたい。
老舗料理旅館[ふじや]で働く仲居・ミコト役の藤谷理子(ヨーロッパ企画)、料理人見習いのタク役の鳥越裕貴をはじめ、本上まなみ、早織、そして近藤芳正が顔を揃える。また、乃木坂46の久保史緒里が物語の鍵を握るキャラクターで友情出演するのにも注目を。
もちろんヨーロッパ企画メンバーの永野宗典、角田貴志、酒井善史、諏訪雅、石田剛太、中川晴樹、土佐和成らも出演。宿泊客や旅館の番頭、料理人に猟師など、どこかひとクセある愛すべきキャラクターは、親近感がありながらもクスッと笑いを誘う。
ロケ地は、貴船神社と料理旅館[ふじや]。こちらの全面協力を得て、2023年1月に敢行された。途中、大雪で中断を余儀なくされたが、2月〜3月に追撮を行うことができ無事に完成。夏の川床が有名な貴船だが、冬の雪景色が映像で楽しめるのは、また一興。
監督は、2020年に映画『ドロステのはてで僕ら』の監督を務めた映像ディレクターの山口淳太。同作は多数の海外映画祭で賞を受賞し、多くの国で配給されているので、今作にも注目が集まる。撮影を手がけるのは、川越一成。ヨーロッパ企画の人気舞台を映画化した『サマータイムマシン・ブルース』(本広克行監督)のカメラマンだ。そして美術には、『サマータイムマシン・ブルース』のタイムマシンを手がけた相馬直樹。また、美術制作には京都芸術大学・映画製作コース四回生の学生たちが小道具スタッフや衣裳助手スタッフとして参加している。
さらに主題歌には、京都出身のロックバンド・くるりが、EP作品『愛の太陽 EP』の収録曲『Smile』を楽曲提供。まさにメイド・イン・京都の作品が完成した。
ループから抜け出そうと右往左往しているところに、友情や仕事関係、さらには恋愛模様も絡まり、笑える群像劇コメディとして大満足できる1本。「時間」をテーマした作品を手掛けてきたヨーロッパ企画だからこそ生まれる面白さとユーモアをぜひ劇場で!
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