Web初心者が覚えておきたい基礎用語50選
知っておきたい基礎用語は10個や20個だけでは足りません
Webに関わる仕事を始めると、仕事の依頼や打ち合わせで専門用語が飛び交うことに不安を感じていませんか? また、多少の経験は積んでいるものの、まだ理解できない言葉も多いという方もいるかもしれません。
業務をこなしながら言葉を覚えていくというのも1つの方法ですが、ある程度の基礎用語はしっかり理解し習得しておいた方がよりスムーズです。そして覚えるべき基礎用語の数は10個20個程度だと少なすぎるのが現実。残念ながら業務へ十分活かすことは難しいでしょう。できることなら50個程度は学習しておきたいところです。
今回はWeb初心者の方が、最初に覚えておきたい基礎用語50選をご紹介します。Web特有の英文字3文字「CPA」「LPO」といった略語や、分析担当でも知っておきたい制作技術の基礎用語、打ち合わせなどで出てきやすい用語などを中心にリストアップしています。
これらの基礎用語を学習することで明日からの業務を格段に効率アップできます。ぜひ参考にしてください。
まずはここから! “インターネットの基礎用語”
1. インターネットブラウザ
Webサイトを閲覧するためのソフト。代表的なものでは、Internet Explorer(略してIE)、Google Chrome(通称クローム)、Mozilla Firefox(通称ファイアーフォックス)など。
2. Webサーバ
ブラウザからのリクエストに応じて、文書や画像などの情報を送信する役目を持つもの。Webサーバ機能を持つサーバーソフトウェアを指す場合と、サーバーソフトウェアが搭載されたコンピュータを指す場合の両方がある。
3. ディレクトリ
階層構造を持つ場所を指し示す住所のこと。わかりやすく言うとファイルの入れ物。
4. HTTP
HyperText Transfer Protocol(ハイパーテキスト・トランスファ・プロトコル)の略。プロトコルとは通信規約という意味。WebサイトのURLがhttpから始まる理由は、HTTPというルールに従って作成したということを表すため。読み方は「エイチティーティーピー」。
5. ウェブ広告
インターネット上で展開する広告のこと。枠売りの純広告、リスティング広告、アフィリエイト広告などがその代表。
Webに関わるなら必ず知っておきたい “Webマーケティングの基礎用語”
6. 検索エンジン
インターネットに公開されている情報を検索することができるWebサイトのこと。サーチエンジンとも言う。代表的なものではGoogle、Yahoo。
7. SEO
Search Engine Optimizationの略で、検索エンジン最適化という意味。検索エンジンである特定のキーワードで検索を行った際、より上位に表示させることを目的とした施策の総称。読み方は「エスイーオー」。
8. SEM
Search Engine Marketingの略で、検索エンジンマーケティングという意味。SEOと似通っているが決定的な違いは、SEOよりも広義に使われる点。検索エンジンを用いたマーティングには、SEOだけでなくリスティング広告などもあり、それらをすべて包括したものがSEMとなる。読み方は「エスイーエム」。
9. ランディングページ
ユーザーが最初に訪れるページのことで、ランディング=着地ページ、略して「LP」と呼ばれることも。ランディングページではユーザーの興味関心を引き付け購入・申し込みなどをいかに獲得できるかが重要とされている。
10. LPO
Landing Page Optimizationの略で、ランディングページ最適化という意味。ユーザーが最初に訪れるページの精度を高め、購入・申し込みなどの数や成約率を高める施策。読み方は「エルピーオー」。
11. クロール
ソフトウェアを用いて自動的にWebページの情報を収集すること。クローリングと呼ばれることも。クロールするもののことをクローラー・ロボット・ボットと呼ぶ。検索エンジンはクローラーを用いて世界中のWebページを巡回して情報収集している。
12. 内部リンク
自サイト内で相互に行き交うリンクのこと。SEO対策において、自サイト内でリンクを張り巡らせることが有効である。内部リンクの強化、内部リンク施策というふうに使われる。
13. 外部リンク
他サイトから自サイトへ発するリンクのこと。SEO対策において、外部から質の高い多くのリンクを受けることが有効である。被リンクを獲得する、という言葉も同じ意味で使われる。
Webマーケを制する!“毎日の分析業務に関わる用語”
14. アクセス解析
自サイトにアクセスした閲覧者の情報、行動について調査すること。あらかじめ導入しているアクセス解析ツールを用い、いつ何人が訪れたか、サイト内でどのような行動をして申し込みに至ったかなどを知ることができる。
15. Googleアナリティクス
Google社が提供しているアクセス解析ツール。高機能にも関わらずWebサイト運営者であれば誰でも無料で使用できる。
16. ページビュー
Webページが閲覧された数。略してPV(読み方はピーブイ)と呼ばれることも。1人のユーザーが自サイト内で10ページを閲覧すれば10PVとなる。
17. 訪問数
自サイトを訪れた数の総数。2人のユーザーが2回ずつサイトに訪れていた場合の訪問数は4となる。
18. ユニークユーザー
自サイトを訪れたユーザーの数。略してUUと呼ばれることも。何回訪れようと何ページ閲覧しようとも、ユーザーをユニークでカウントする。2人のユーザーがサイトへアクセスしていればユニークユーザー数は2となる。
19. アクセス数
多くの場合は訪問数とほぼ同じ意味でとらえられているが、ときにはページビュー数を含む広義でのユーザー閲覧数を指すこともある。
20. セッション数
訪問数とほぼ同じ意味。セッションとは、ユーザーがサイトを訪れてから離脱するまでの間を指す。セッション数をカウントする条件として「30分以上行動がない場合」「夜0時をまたいだ場合」など離脱の条件が細かく設定されていることが一般的。
21. クリック数
リンクや広告などがクリックされた数。
22. インプレッション数
リンクや広告が表示された回数。略してimpと表記されることも。
23. リーチ
広告がどのぐらいのユーザーに届いたかを測る指標。全インターネットユーザー数に対して何割のユーザーに表示できたかというのが一般的。
24. CPA
Cost per Acquisitionの略で、1件の成果を獲得することにかかった単価を表す。計算式は、コスト÷コンバージョン数。
25. CPC
Cost Per Clickの略で、クリック1件あたりにかかった費用のこと。クリック単価と呼ばれることも。計算式は、コスト÷クリック数。
26. CPM
Cost Per Milleの略で、インプレッション単価。Milleはローマ後で1000を指しているため、1000回表示されることにかかった単価という意味。計算式は、コスト÷インプレッション数×1000。
27. CTR
Click Through Rateの略で、クリック率のこと。クリックスルー、クリックレートと呼ばれることも。
計算式は、クリック数÷インプレッション数。
28. CV
購入・申し込み数など目的としている成果の数を指す。読み方は「コンバージョン」。ECサイトであれば注文数や新規会員獲得数などが一般的。
29. CVR
コンバージョン率。サイトへアクセスしたユーザーがコンバージョンに至った割合を示す。
計算式は、コンバージョン数÷訪問数。
30. ROAS
広告費用対効果。出稿した広告がどれだけ売上に貢献したかを表す数値で、広告費1円につき獲得した売上金額を示している。読み方は「ロアス」「アールオーエーエス」など。計算式は、獲得売上金額÷広告費用×100。
例えば売上100万円に対し広告費用が10万円だった場合は、ROAS=100万円÷10万円×100=1000%となり、広告費用に対して1000%(10倍)の売上獲得ができたことになる。
31. ROI
投資対効果。広告費1円あたりの利益率を表す。ROASが売上を対象としているのに対し、ROIは利益を対象とする。読み方は「ロイ」「アールオーアイ」など。計算式は、(コンバージョン数×平均単価―コスト)÷コスト×100。
例えば、単価1000円の商品を1000個販売し売上100万円、広告費は10万円だった場合、ROI=(1000個×1000円―10万円)÷10万円×100=900%となり、広告費用に対して900%(9倍)の利益を獲得できたことになる。
32. オーガニック検索
検索エンジンで表示される検索結果画面において、リスティング広告などの広告枠に表示される部分を含まないエリアのこと。
33. A/Bテスト
Webページの一部あるいは全体を2パターン作成・出し分けし、どちらの効果が高いかを判断するマーケティング手法。
34. リファラー
アクセス解析の用語の1つで、ユーザーがどこをたどってアクセスしたかを知る項目。リンク元と呼ばれることも。
制作担当でなくても知っておこう!“ページ制作技術の基礎用語”
35. ヘッダー
Webページ(HTML)において必要不可欠な見出し部分。具体的にはソースコードの
36. ディスクリプション
ヘッダーの一部で、サイトを説明する文章。検索結果ページに表示されることが多いため、内部SEOにおいて重要な記述と言われる。
37. パンくず
Webページをツリー構造で表示しているリストのこと。Topページからの階層が一目瞭然のため、ユーザビリティの面でも内部SEOの面でも効果的。
38. レスポンシブデザイン
アクセスした端末によって最適なWebページを表示させる技術。パソコン、タブレット、スマートフォンなどさまざまな画面サイズの端末からアクセスしても、それぞれに対応した最適なページを表示させる。
39. CSS
カスケーディング・スタイル・シートの略で、Webページの装飾やレイアウト、サイズなどを指定するファイルのこと。読み方は「シーエスエス」「スタイルシート」など。
40. アドオン
ソフトウェアに追加して使用する拡張機能を指す。
41. プラグイン
ソフトウェアに機能を追加するプログラムを指す。
42. リダイレクト
あるWebページから指定したページへ自動的に転送を行うこと。自サイト内のページを何らかの理由で変更・削除する際、訪問者を新ページへ適切に誘導するためにサイトへ組み込むことが多い。
43. キャッシュ
一度アクセスしたサイトの情報をパソコン上で保存する仕組み、及びその蓄積した情報を指す。
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44. インフラ構築
システム・コンピュータ・ネットワークなど一連のインフラストラクチャ(基盤)を作り上げること。
45. 運用
システムの導入、インフラ構築などで新たなビジネスサイクルを確立した後、実際に業務を回していくことを指す言葉。
46. CMS
Content Management Systemの略で、Webコンテンツを更新・管理するシステムを指す。文章や画像、レイアウトなどを更新管理するためのツールとして、多くの企業で採用されている。
47. インバウンド
内部へ向けた情報のことで、外国の旅行客が日本を訪れることを指すように外部から内部に流れてくることを指す。
48. アウトバウンド
外部へ向けた情報のことで、日本から旅行客が外国を訪れることを指すように内部から外部へ流れることを指す。
49. AdSense
Google社が提供している広告配信サービス。サイト運営者がサイトに設置すると、ページ内容と関連性の高い広告が自動的に表示される仕組み。読み方は「アドセンス」。
50. AdWords
Google社が提供している広告配信サービス。検索エンジンの検索結果ページに表示されるもので、ユーザーが入力したキーワードに沿って出し分けされる。検索連動型広告、リスティング広告、キーワード広告と呼ばれることも。読み方は「アドワーズ」。
一度覚えたらあとは実践あるのみ!基礎用語を熟知しよう
今回ご紹介した「Web初心者が確実に覚えておきたい基礎用語50選」は、Web関連の仕事をする人が知っておくと必ず業務に役立つ言葉をリストアップしました。
こんなにたくさん覚えられない…と不安になるかもしれませんが、一度頭に入れておけばあとは業務で反復して実践していくことで、意外とすぐに身に付きます。
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