【LOY 10th 記念記事】コアバリューを明確にし、伝える方法
初めまして。堂本と申します。普段は翻訳や英語学習のコーチング、海外向けサービスのSEO などをLancers を通してお手伝いさせて頂いておりますが、ひょんなことからLancer of the year10周年のお手伝いもさせて頂くことになりました。具体的には、このLOY 10thというイベントの中で『ビジネスアイデアのピッチコンテスト』を開催することになり、これのお手伝いをさせて頂いております。
今回は、ビジネスピッチをする上で重要な『コアバリュー』に焦点を当てたいと思います。これはプレゼンの核であり、ビジネスそのものの核でもあります。この核さえ明確であれば、自ずと何を語るべきかも明らかになってくるでしょう。
しかし、自分のアイデアであっても、意外にもコアバリューが明らかでなかったり、充分に明瞭でなかったりすることは珍しくありません。では、コアバリューはどのように明らかにしていけば良いのでしょうか。
今回の記事は、敏腕クリエイティブディレクターとしてLancer of the yearの受賞歴もあるシモカタセイジさんの協賛を受けて作成しています。
ピッチのコアバリューの重要性
コアバリュー(core value)とは、そのまま『核の価値』ということです。さらに言い換えるなら、価値の中でも特に重要な価値のこと、と言っても良いでしょう。そのアイデアやビジネスを良いと思わせる要素は何かを掘り下げることが重要です。このコアバリューに関連する周辺的な価値や付加価値のようなものも見つかることがありますが、まずはコアバリューを意識しましょう。
コアバリューが強力であればオーディエンスを惹きつけることができますし、明確であれば信頼を得ることができます。また、コアバリュー自体に新規性があるなら、競合との差別化を図ることができるでしょう。
コアバリューを明確にして伝えるには
『価値はそれを見る者の目に宿る』という言葉があるように、あるものに対して価値を感じるかどうかは見る人の主観が大きいものです。つまり、こちらが価値として提供したいものと、相手が何を価値として感じるかは分けて考える必要があります。
まずこちらが価値として提供したいものを考える上では、そのビジネスアイデアやプロダクトがどのような『良い結果』に繋がるのかを考えてみましょう。
それは例えばこれまで解決できていなかった問題を解決することに繋がるのかもしれませんし、これまでよりも上手く既存の問題を解決できることが価値なのかもしれません。何かが便利になるのかもしれませんし、それを使うことはとても楽しいのかもしれません。それを利用した結果、気分が良くなったり、ストレスを解消できたりするかもしれません。
ポイントは、例えばただ『新しい』というだけでなく、それが『どのように新しい』のであって、その『新しさ』がどのような結果を生み出し、その結果がどうして価値があるのかが明らかであることです。
次に相手、つまりオーディエンスやクライアントが何を価値とするかを考えます。まずそのアイデアやプロダクトのメインターゲットを想定し、そうしたメインターゲットが現在どのようなことを望んでいるか、何を求めているか、といったことを調査しましょう。そうして市場を理解することで、何が期待されているのかを考えます。
このときに重要なのは、『新しいものが求められている』や『便利なものを求められている』というような曖昧な需要ではなく、『〜ができることが求められている』や『〜の代わりになるものが求められている』のように具体的な需要や求められている価値を把握することです。
最後に、こちらが伝えようとしている価値と、相手が求めている価値がどのように一致しているのか深掘りしましょう。これを参考に、それが実際に一致していることを分かりやすく示す言い方や表現を考えることになります。
壁打ちの有効性
ビジネスにおける『壁打ち』とは、誰かにアイデアや考えなどを話して、相手からの意見をもらったり、実際に誰かに説明するために言語化する過程で自分の中でイメージを明確にしていったりすることを目指す行為を指します。
前述したように、自分のアイデアであっても、意外とその価値に気付けていなかったり、自分がとても良いと思ったものでも第三者の目線からはピンと来なかったりすることがあるものです。そのため、別の人の視点からのフィードバックや意見は非常に貴重なものとなります。その話し相手がプロモーションやブランディングについて造詣の深い人物であれば尚更です。
今回の記事で協賛を頂いたシモカタさんはそうしたプロモーションやブランディングの専門家で、最初はヒアリングから、必要に応じて戦略を策定し、さらには実行と効果測定まで一任できるプロフェッショナルです。自分のアイデアのコアバリューを確認したい、あるいはそれが伝わりやすい表現を模索したいということであれば、一度相談してみるのはいかがでしょうか。
【執筆者】堂本秋次
https://www.lancers.jp/profile/AkitsuguDomoto
・Lancer of the year 2016 / 2022をW受賞
・メインでは翻訳家やSEOの専門家、英語学習の専門家としてお仕事を頂いております。
・メイン以外でもプロジェクト管理やSEOマネジメントなどのお仕事を頂いております。
・例えば上記の記事のような内容をそのままSEOワードを取り込んで英語で書くようなことも可能です。
・YouTubeもやったりしています。