【訃報】 オリビア・ハッセーさん(俳優) 母マリア、マザー・テレサを熱演 2024年12月27日
1977年のテレビシリーズ『ナザレのイエス』で母マリアを演じ、映画『マザー・テレサ』で主演した俳優のオリビア・ハッセー・アイズリーさんが12月27日に死去した。73歳。28日に自身のインスタグラムで発表された。
インスタグラムの投稿では、「深い悲しみとともにオリビア・ハッセー・アイズリーの死を発表する。12月27日、愛する人たちに囲まれながら自宅で安らかに息を引き取った」「類いまれな人で、その温かい人柄や思慮深さ、純真な優しさは彼女を知るすべての人に感銘を与えた」と記されている。
オリビアさんは1951年アルゼンチン・ブエノスアイレス出身。68年、映画『ロミオとジュリエット』のジュリエット役で人気を博し、77年には同じフランコ・ゼフィレッリ監督と組み、テレビシリーズ『ナザレのイエス』に出演。2003年の『マザー・テレサ』では、「20年間待ち続けた」というマザー・テレサ役として、36歳から亡くなるまでの50年間の半生を演じた。プライベートでは結婚と離婚を繰り返し、歌手の布施明と1980年に結婚したが、89年に離婚している。
両親ともにカトリックの家庭に生まれ育ったオリビアさん。映画『マザー・テレサ』のPRで来日した際には、「私自身はカトリックというわけではありません。ただ、〝ハイ・パワー〟を信じているし、この36年間、瞑想をかかしません。どんな宗教も内なる神であって…キリストもブッダもアッラーも敬っています」「女優としてジュリエットや聖母マリアという素晴らしい役に巡り合う機会に恵まれましたが、次に演じたいと思ったのがマザー・テレサでした。ですから今回のオファーは神からの、マザー・テレサからの贈り物ではないかと思っています」と語っていた。