【訃報】 ジミー・カーター米元大統領 歴代大統領で最高齢 2024年12月29日

 米キリスト教ニュースメディア「バプテスト・プレス」は現地時間の12月29日(日本時間12月30日)、ジミー・カーター元米大統領が100歳で死去したことを報じた。同紙は「ジョージア州プレインズにあるマラナタ・バプテスト教会の会員であるカーター氏は、南部バプテストの3世であり、自らを『生まれ変わった』クリスチャンと称した最初の米国大統領であった」などと伝えた。

 ジミー・カーター氏は1977年から81年まで米国の大統領を務めた。妻のロザリン・カーター氏と共に1982年に設立した、紛争解決による生活の改善・民主主義の発展と病気の予防のための非営利団体「カーター・センター」は29日、公式特設サイトで「ジョージア州プレインズの自宅で家族に見守られながら安らかに死去した。彼は100歳で、米国史上最も長生きした大統領となった」などと伝えた。

 カーター氏は、「国際紛争の平和的解決策を見つけ、民主主義と人権を前進させ、経済的および社会的発展を促進するための彼の数十年にわたるたゆまぬ努力に対して」という理由で、ノーベル委員会から2002年にノーベル平和賞を受賞。

 マラナタ・バプテスト教会の公式サイトによると、同教会は単立の教会で、1977年に最初の礼拝を執り行ったという。バプテスト・プレスによると、人種問題などに関して比較的穏健な態度をとっているとカーター氏が考えていた約25~30人の会員が、同氏が子どものころ通っていたプレーンズ・バプテスト教会から分離し、マラナサという新しい教会を結成。そして、同氏がホワイトハウスから帰宅すると、同氏らはマラナサ・バプテスト教会に入会したという。同氏はマラナタ・バプテスト教会で日曜学校のクラスを教えていた。

 邦訳された単著に、『アクションを起こそう──女性、宗教、暴力、権力』(国書刊行会、2016年)、『カーター、パレスチナを語る――アパルトヘイトではなく平和を』(晶文社、2008年)、『信じること働くこと ジミー・カーター自伝』(新教出版社、2003年)、『少年時代』(石風社、2003年)、『老年時代』(日経BP、1999年)、『平和を語る 次世代のためのヴィジョン』(近代文藝社、1994年)、『アウトドア日記 ジミー・カーターの冒険と思索の日々』(東急エージェンシー、1992年)、『アブラハムの血 中東問題の隠された真実』(講談社、1986年)、『カーター回顧録』(上・下、NHK出版、1982年)、『愛と誠実と献身と』(英潮社、1978年)がある。共著には、『知の英断』(NHK出版、2014年)、『海のかいじゅうスヌーグル』(石風社、2000年)がある。

(エキュメニカル・ニュース・ジャパン)

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