私が長年愛用している動画編集ソフト「Filmora」が、AIに対応する最新バージョンとしてFilmora 14(フィモーラ 14)を発表しました!
「動画編集を瞬時に、より強力なAIで」というキャッチコピーが魅力的なAIサービスではありますが、正直なところイマイチ使い方も料金体系もわからないし、必要なのか?と思う方もいらっしゃると思います。
本記事では、そんなFilmora 14のAI機能を使わせていただきまして、実際に試してみた感想をレビューしていきます。
個人的にAIに求めるのは「作業効率のアップ」ではあったのですが、動画のクオリティまで上げてくれそうです。
良いところ | 気になるところ |
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目次
Filmora AIクレジットの料金体系
Filmora 14のAI機能を使用するには、AIクレジットなるものを購入する必要があるようです。
コチラがサイト上に表示されている料金体系になっていて、必要に応じて購入して使っていくような形になります。
Filmora 14をアドバンス年間プランで申し込んでいる場合には、「1000 AIクレジット/月」が手に入りますので、一ヶ月に数回はAI機能を使用することが出来そうです。
作業内容と必要なAIクレジット数
以下は作業内容に応じた必要なAIクレジット数をまとめた表となります。
内容 | 300 クレジット | 500 クレジット | 1000 クレジット |
---|---|---|---|
テキスト読み上げ | 1500 文字 | 2500 文字 | 5000 文字 |
自動字幕起こし | 75 分 | 125 分 | 250 分 |
自動字幕起こし+翻訳 | 60 分 | 100 分 | 200 分 |
AI音楽ジェネレーター | 10 回 | 16 回 | 33 回 |
AI画像生成 | 30 回 | 50 回 | 100 回 |
AIコピーライティング | 30 回 | 50 回 | 100 回 |
AI動画生成 | 10 回 | 16 回 | 33 回 |
AI文章作成 | 15 回 | 25 回 | 50 回 |
AI翻訳: 音声とテキストを翻訳 | 18 分 | 31分 | 62 分 |
AI翻訳: テキストのみ翻訳(動画/音声) | 60 分 | 100 分 | 200 分 |
AI翻訳: テキストのみ翻訳(タイトル/SRT) | 30000 文字 | 50000 文字 | 100000 文字 |
AIステッカー | 30 回 | 50 回 | 100 回 |
AIボイスクローン | 3 回 | 5 回 | 10 回 |
AIサウンドエフェクト | 10 回 | 16 回 | 30 回 |
AI動画高画質補正 | 15 回 | 25 回 | 50 回 |
スマートシーンカット | 300 分 | 500 分 | 1000 分 |
BGMジェネレーター | 150 分 | 250 分 | 500 分 |
スマートショートクリップ | 50 分 | 83 分 | 166 分 |
料金体系は記事執筆時点のものです。必ず販売サイトにて詳細をお確かめください。
Filmora 14のAI機能の使い方
Filmora 14のAI機能の使い方は、Filmora 14を立ち上げた状態で、左型のメニューの「ツールボックス」をクリック。
使用したいAI機能を選択することで、直ぐに使用できます。
スマートショートクリップ
最初に使ってみたAI機能は「スマートショートクリップ」。
長い動画のハイライトシーンを自動で抽出し、複数のショートクリップに変換してくれるAI機能という事で、YouTubeショートやTikTokに活用できそうな機能です。
編集を行うには、動画をアップロードするか、YouTubeのURLを貼り付ける必要があります。
モノによっては効率が非常に上がりそうな気がするAI機能ですね。
試しに・・・と、私が普段撮影しているガジェット系の動画を読み込ませてみたのですが、声をいれていなかったこともあり、カットできずにエラーで終わりましたw
色々と試してみた結論から言うと、Vlog用のように長尺で動画を撮影している方のカット作業を楽にしてくれるような機能で、サクッと動画をアップしたい場合には最適です。
2時間くらいの動画を読み込ませてみると、動画の生成に1時間以上かかっていました・・・ので、メインPCではなく、サブPCで設定して作業をしておいてもらうのがベストな使い方だと思います。
実際に2時間くらいの動画を読み込ませてみると、12個のカットした動画が仕上がってきました。
気になるカットシーンがありましたら右下の「編集」をクリック。
カットした部分について、細かく編集をすることが出来るようになりました。
あとは必要ではない部分を削除して、調整をしたら1つの動画が完成。
BGMについてもAIで生成してもらったものを入れ込んでいけば、探す時間も短縮できます。
スマートシーンカット
数クリックで長い動画を複数のショートクリップに変換してくれるスマートシーンカットは、長時間撮影した動画をカットするのに最適なAI機能。
長い動画からハイライトを自動的に抽出してくれますので、音楽やナレーションを追加すれば投稿できてしまいます。
を自動的に抽出するハイライトは、オブジェクトを選択することで指定可能。
動体視力クイズという企画をYouTubeでやっているので、試しに編集前の動画で「走っているシーン」を抽出できるか検証してみます。
20分間の動画をどれくらいで抽出できるかをはかってみると、約17分くらいで終了。
実際に抽出されたものがコチラ。
キャラクターが通るシーンを切り抜いてくれたので、メインタイムラインで編集に持ち込んでいけば、簡単に編集が出来るようになりました。
動画の内容によっては編集効率を非常に上げられそうです。
AI動画補正
高度なAIアルゴリズムを使用して「ぼやけた動画の画質」の品質を向上させてくれるAI動画補正は、普通に便利。
一昔前に撮影した動画だと鮮明さが足りないことがあって使用するのをためらっていたんですが、「AI動画補正」を使用すれば、そんな問題も解決。
また、圧縮された動画のクオリティを戻すことも可能となるので、作業効率を上げられそうです。
AIカラーパレット
AIカラーパレットは、1クリックでリファレンス映像のカラーグレーディングを再現。
各プロジェクトにシームレスに適用することができます。
スマートBGMジェネレーター
動画の雰囲気に合わせてBGMをカスタマイズしてくれるスマートBGMジェネレーターも中々です。
BGMを探す作業って思っていたよりも時間がかかるので、AIの力を借りてサクッと見つけられるのは有難い。
オートリフレーム
オートリフレームを使用すれば、横向きの動画であっても簡単に縦向き動画に修正することが出来ます。
ちょっと切り抜きにくいかもしれませんが、手元にあった動体視力クイズの動画を読み込ませてみると・・・
直ぐに分析を開始。
内容をチェックして見ると、動きのある部分や人にフォーカスをあてた動画が仕上がっていました。
文字が入っていると編集がしにくいので、編集前のデータを読み込ませてオートリフレーム。
その後に編集を行えば作業効率も上げられそうです。
その他のAI機能について
今回の記事で紹介させてもらったAI機能のほかにも、以下のようなAI機能を備えているFilmora 14。
全てを一気に試しても参考にならない記事になりそうですので、必要に応じてテストして、追記していきたいと思います。
- Filmora Copilot
- マルチカメラ編集
- AI翻訳
- AI音声補正
- AIポートレート
- AIサウンドエフェクト
- AI顔モザイク
- 動画ノイズ除去
- スマート検索
- 平面トラッキング
- バスカーブ
まとめ
最新バージョンとしてFilmora 14(フィモーラ 14)のAI機能を使わせてもらいましたが、いかがでしたでしょうか?
現状使用してみた感想を正直にお伝えすると、「AIの特性を知った上で使用しないといけない機能」だったので、自由に試せるお試し期間(1日無制限のようなもの)をいただけないと、申し込みにくいというが正直な印象です。
どんな機能なのか?をチェックするために1回目のクレジットを消費。
特性を理解したうえで2回目のクレジットを消費・・・となるのは、なかなか厳しいかと。
AIの機能自体は優れている為、上記のようなお試し期間を設けてもらえることを願っています。
今回紹介したFilmora 14やAIの機能の詳細は、公式販売ページにてお確かめください。
良いところ | 気になるところ |
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